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『VIVANT』9話目前のネット考察、乃木(堺雅人)はノコル(二宮和也)の監視役か?

  • 2023.9.10

いよいよ今夜、9話放送のTBS日曜劇場『VIVANT』。乃木(堺雅人)とノコル(二宮和也)を対立させる、ベキ(役所広司)の真意とは?

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(C)TBS

ベキ(役所広司)の指示により、ノコル(二宮和也)の運営する会社「ムルーデル」で働くことになった乃木(堺雅人)。二人を対立構造に置くかのようなベキの行動の真意は? テントやムルーデルに入り込んだ乃木の本当の目的は? そして、謎が多いノコルの言動に、否が応でも注目してしまう。

乃木の“任務”は続行中か

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乃木の、別班員としての任務は続行中なのではないか。仲間を裏切って射殺し、「父に会いたかったから」といった理由だけでテント内部に潜入したように見せかけているが、怪しさは拭いきれない。

そもそも「父に会いたかったから」は十中八九、乃木の演技だろう。黒須(松坂桃李)以外の仲間を撃ち殺したことが、彼の裏切りを不動のものとしているように見える。しかし、情報を聞き出すためにアリ(山中崇)の家族を目の前で殺したように見せかけた乃木のことだ。事前に仲間たちと打ち合わせさえしていれば、死んだように勘違いさせることも容易なのではないか。

ここまでのことをしないと、テントに取り入り、ベキにまで辿り着くことはできない。乃木に課された任務が、テントの目的を明らかにし、やがて訪れる日本への危機を秘密裏に食い止めることだとしたら、彼の別班員としての仕事は継続中、ということになる。

ネット考察、ベキの狙いは「ノコルの監視」説が濃厚か?

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(C)TBS

ノコルの会社で働くよう乃木に指示を出したベキの狙いは、乃木にノコルを監視させるためではないか。SNS上では、「ベキはノコルを信用していないのではないか」と疑う声が多数派になりつつある。

本当に仲間を裏切ったことの証左として、自分の目の前で黒須を殺害することを乃木に要求したベキ。その際、乃木に手渡した銃は、すんでのところでノコルによってすり替えられた。この行動が、万が一にも乃木に黒須を殺させないための、ノコルによる計らいだとしたら?

ベキが乃木へ、ムルーデルへ行くよう指示を出したのは、その後のこと。言葉どおり「兄弟で力を合わせて」というよりは、怪しい動きをしているノコルを監視させるため、と考えたほうが自然だ。

もう少し穿った見方をしてみると、ノコルはそれさえも視野に入れ、わざとそのように仕向けた可能性も捨てきれない。ベキにテント発足の目的があるように、ノコルにだって別の真意があるかもしれないのだ。

何かに追い立てられるように、ベキは土地の購入を急いでいる。仮に、彼に残された寿命があとわずかだとしたら、新たなリーダーの座を狙ったノコルが暗躍している、とも考えられる。

ベキ、乃木、そしてノコル。三者三様の目的が絡みあうとき、果たして苦渋を飲むのは誰なのか。そして、いまだ黒須が生かされている理由とは?

 

※記事内の情報は記事執筆時点の情報です。


主にドラマや映画のレビュー、役者や監督インタビュー、書評コラムなどを担当するライター。可処分時間はドラマや映画鑑賞、読書に割いている。Twitter:@yuu_uu_
編集:TRILLニュース