今回ご紹介する漢字は「効う」。
「効果」や「薬効」などでお馴染みの「効」という字ですが「効う」という使い方もあります。
なかなか見ない使い方ですが、答えを見れば、あなたも一度は聞いたことがある読み方のはず。
一体なんと読むのかわかりますか?
「効う」の読み方!
では、早速「効う」の読み方を発表します。
「こうう」と読んだ方は、不正解!
「効う」は動作を表す言葉。ヒントは「何かを真似して行う動作」です。
「前例に効う」「伝統に効う」などの使い方をします。
この場合は「効う」よりも「倣う」の字を使うことが多いでしょう。
そろそろ読み方が分かってきたころでしょうか?
そう!正解は「ならう」でした!
「効う」の意味は?
では「効う(ならう)」とは、いったいどのような意味なのでしょうか。
「効う」は「倣う」と同じ意味なので、「倣う」の意味をご紹介します。
すでにある物事をまねてそのとおりにする。手本としてまねる。
出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.1305
真似することを「効う」と言うのですね。
参考までに、よく使うことの多い「習う」は次の意味です。
知識・技術などの教えを受ける。教わる。また、教わったことを繰り返し練習して身につける。
出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.1305
「習う」は何かを学ぶときに使う言葉ですね。
「効」はもともと、曲がった矢じりを正しく直す意味からできた漢字です。
曲がった矢じりを打って正しい形にならうことから「効」が「ならう」の意味をもつようになりました。
ちなみに「交」が矢を、「力」が打つことを表しています。
正しい形になる→正しい結果が得られることから「効す(いたす)」とも読みます。
まとめ
いかがでしたか?
「効う」は「ならう」と読みます。
何かを学ぶときに使う「習う」とは違い、物事をまねるときに使う言葉です。
「効う」を使うことはめったにありませんが、「倣う」の漢字を目にしたときはぜひ「効う」も思い出してみてだくださいね!
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