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【俳優・北村匠海】生き方がカッコいいと語る、素敵な女性とは?

  • 2019.12.20
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2020年も数本の主演映画が公開される北村さん。22歳にして俳優としてステップアップし続けている北村さんは、「早く30歳になりたいんです」と言います。年齢を重ねるほど、社会的な枠からはみ出てもいいんじゃないかと考えている、北村さんが思う素敵な年齢の重ね方とは?

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気持ちは言わなきゃ伝わらない。あえて言葉にする勇気も必要と思うようになりました

ーーアニメ映画『ぼくらの7日間戦争』で声を担当された鈴原守は自分の気持ちをなかなか表に出せないタイプでした。北村さんはどうですか?

「僕も学生時代は“言えないなぁ……”と思っていました。でも20歳を越えてそこそこ大人になってから言わなきゃいけないな、言わなきゃ何も始まらないなということに気がつきました」

ーー言葉にしないと伝わらないこともたくさんありますね。

「僕も本当に守みたいな学生だったんです。以前は僕の中で自分の思ったことを言わないことが自分の美学みたいなところがあって(笑)。でも、そうじゃなくてあえて言う勇気も必要だと思うようになりました。僕はそれに22歳になって気がついたので、観てくださる10代の方々にそれが伝わるといいな」

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僕は早く30歳になりたい。年齢を重ねるほど、社会的なしがらみはなくなると思うから

ーーTRILLは25歳から35歳の女性がメインユーザーです。中には「もう歳だからこの服は着ない方がいいかな」といった世間の目に縛られている方もいます。他人の目だったりを、北村さんも気にすることはありますか?

「マイナスに捉える他人の目や他人の意見を気にすることは、あまり好きじゃないです。30代だからこそおしゃれを楽しんだ方がいいと思うし、僕は早く30代になりたいです」

ーーそれはどうしてですか?

「30歳になったらきっと早く40歳になりたいと思うだろうし。多分、年を重ねれば重ねるほど、逆にそういう社会的な枠の中から出ていっていいと思うんです。きっと20代の僕らの方が縛りは大きい。20代よりは30代、30代よりは40代と、年を重ねるほど社会的なしがらみというものがなくなってくるのかなぁと思うので、僕は30歳の人ってすごく魅力的だと思います。女性のみなさんにも30代だからこそ、もっともっと楽しむことを見つけていろんなことに挑戦して欲しいです」

ーー30代だって年齢で着たい洋服をあきらめなくても大丈夫?

「全然ありだと思います。自分が好きだったらいいんです。今着たい服を着ればいいし、それを40歳になっても続けていたら素敵なことだと思います。例えば女優さんがわかりやすいと思いますが、年齢を重ねてもきれいで、すごくおしゃれな方っていらっしゃいますよね。きっとそれってファッションでも何でも、新しい気持ちで向かっているからだと思います」

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僕の周りの素敵な女性は楽しんで仕事をしている。そのエネルギーがカッコイイ

ーーお仕事柄、身近にはたくさんの素敵な女性がいらっしゃると思いますが、「こういう生き方をしているからこの人は素敵なんだ」と感じることがあれば教えてください。

「共通しているのは、みなさん生き方がカッコイイ。例えば僕の事務所の女性の方は、みなさん楽しんで仕事している気がします。生きることに対して、すごくパワフルなんですよね。そのエネルギーがカッコイイ。僕の周りにいる素敵な30代の女性たちには強くそう感じます」

ーーそう考えると、今を楽しく好きなことをやって生きることが魅力的な女性に近づくための一歩になるのかも知れませんね。それこそエイジレスにも繋がりそう。

「そうだと思います。そうやって80歳になっても今を楽しく生きていたら、すごく素敵なことですよね。僕もおじいちゃんになったら、逆にバイクに乗りたいって思うんです(笑)。それくらい“今を楽しむ”って、僕は大事なことだと思います」

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無邪気な心、男として楽しいと思う心をいつまでも失わない大人になりたいと思います

ーー北村さんが今後「こうなりたい」と思う理想の男性像や俳優像を教えてください。

「最近、ある俳優さんと共演させて頂いたんです。僕より20歳くらい上なのに、お話ししていると少年のような無邪気さがある方で。それは男として楽しいことを今でもずっとやっているからだと思いました。『冬はやっぱりスノーボード行くでしょ?』みたいな(笑)。バンの中を改造してフルフラットのベッドや机を作ったそうなんですが、その設計をご自分でしたり。20歳下の僕に、『このバイクの塗装どうしたらいいと思う?』って聞いてきたり。毎日毎日が楽しそうなんですよね」

ーーいくつになっても男の子みたいにワクワクしていらっしゃる方なんですね。

「そうなんです。それで、『こんな40歳になりたい』と思いました。そういう無邪気な心、男として楽しいと思う心をいつまでも持ち続けていたいなって。共演しても、役者としての姿やお芝居がすごく自由度が高くて、面白くて素敵だったんです。僕の師匠ですね(笑)」

ーーこのお話を聞くと、俳優の方は生き方がお芝居に出るのかなと思いました。

「そう思います。役を演じる上で、きっと演じている人の生き方も少なからず出ているんですよね。例えば、嫌なことがあって気持ちが暗いときは表情が暗いから、それが映像にも出ると思う。それは僕も経験がありますし、人生が楽しく進んでいると、自然と明るい役が舞い込んだりします。そういう意味では個性もその人の人生。それは芝居にも自然と出ますよね。だから自由に生きて楽しい大人になりたいと思います」

 

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Photography & Design:dely
Writing:Yuko Sakuma
Edit:Kotomi Takahashi(TRILL編集部)

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