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水原希子さんに聞く「自分らしい生き方と幸せな人生」とは?

  • 2019.11.8

自分に自信がない、悩める人たちに「自分の人生を楽しむ」ことの大切さを伝える、Netflixの人気番組「クィア・アイ」日本特別版に出演中の水原希子さん。自分らしくおしゃれで自由を大切にしている雰囲気に、好感を持つ方も多いと思います。そんな水原さんが大切にしている、「自分らしい生き方」、「幸せな人生」とは?

「好奇心旺盛」なところが自分らしさ。何でもチャレンジしたいし、知らない世界を知りたい。

――TRILLは「自分らしさ」をテーマにしたコンテンツなんですが、今、水原さんが感じていらっしゃる「自分らしさ」とはどんなものですか?

「正直、自分らしさって難しいと思います。何が自分らしいんだろうって、自分で理解するのって難しいなって。私は『自分』は常に変化していると思っていて、3日前の自分と今とでは、すでに考え方が多少なりとも変わっているから。でもその中でもひとつ自分らしいところを挙げるとすれば、好奇心が旺盛なところです」

――それは昔からですか?

「子供の頃から好奇心だけは本当に旺盛で、何でもチャレンジしてみたいし、知らない世界を知りたい。なので私は言葉が通じない国に行っても、わりとすぐに友達を作って遊びに行ったりしちゃうんです(笑)。見たことないものが見たいって欲は常にあります」

――言葉が通じない国に行くのって、世間一般的には勇気がいることだと思います。

「実際に現地に住んでいる人から、その都市のカルチャーを学びたいじゃないですか。それがリアルだと思うから。会話としては何を言っているのか全然わからないんですけど、でも雰囲気だけはわかるし、言葉が通じなくても、その人が何を考えているのかわかる時があったりして。だから相手の表情をすごく見るんです。そうやって相手の心を読もうとしている自分が好きだったりしますね。それが本当の言葉というか、言葉が通じなくても相手が何を求めているかをジッと観察して考えるのがすごく好きです」

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困難や壁は通らなければならないから直面するもの。だから、その経験からひとつでも多くのことを学んでいきたい

――何かに挑戦したいときに、やりたいけど不安要素があるからできないなってモヤモヤすることって多いと思います。水原さんはいかがですか?

「けっこう気にしないでやっちゃうタイプですね。わからないことなんだから、知らなくて当然だから、怖れることはない。だって知らないことをやって失敗するのは当たり前のことだから。怖れないでやっちゃいますね」

――思いきりがいいですね。

「でも私はけっこうおっちょこちょいで、そういう自分もけっこう好きなんですよね。『私、本当にカッコつかないな』って、そういうところがあって(笑)。それがおもしろくて、自分のことを笑える自分が好きです。笑うことが好きなので、何か悲しいことが起きて、一周しておもしろいみたいな感じになっちゃうのが私の感覚なんです。楽観的というか。そういう余白みたいなものを、心の中に余裕として持っていたいと思います。もちろん悲しいときは悲しみに浸るときもあります」

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――では、人生の困難というか、壁に遭遇した時には、どうされてますか?

「そのときはツライですよね。でもそれを通らないといけないから直面しているんだと思うんです。だからこの経験からひとつでも多くのことを学ぼうという考え方に転換しないと、何度も同じ壁に突き当たる気がしていて。どんなに辛くても、友達でも家族などと、例えば、『私もあの失恋つらかったな』とかって、あとで笑い合えるのがいいなと思うんです。それは当たり前に思えるけど、とてもスペシャルなこと。だからその向き合う時はがむしゃらに頑張ります」

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自分を信じてくれる人にウソはつきたくない。だから大変そうな仕事でも選んでいく

――仕事や人生の選択など、何かを選ばないといけないときの選択基準を教えてください。

「結局は自分のためになるほうを選びます。あまりやりたくないことはやらないようにしています。私の中にはやりたくないことの基準がいろいろあります、その中のひとつがなるべく自分を信じてくれている人に対してウソをつかないこと。それは絶対に嫌で、極力自分の言葉で、自分が思うことを、自分の目線で素直な気持ちで伝えるようにしたいと思っています」

――自分のためになることであれば、大変そうな仕事でも受けますか?

「結果的に大変そうだなと思っても、これを乗り越えたら自分のキャリアにとっても経験としても良いと思うことを選ぶようにしています。やはり自分が成長できるもの、前進できるもの……でもそれを選択するのは勇気がいることなんですけどね」

――自分が成長できるものを選ぶ。

「これ絶対つらいんだよなー。こっちのほうが絶対ラクなんだよ。でもこっち! って葛藤します(笑)。毎回、神様に『どっちにするんだ』って迫られている感じはありますが、やはり等身大の自分よりちょっと背伸びをした自分でいたいので、ウソをつきたくないって気持ちはあります」

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人生のパターンはひとつじゃない。まずは周りの人を幸せにして自分も幸せになる!

――TRILLユーザーの中には、「30歳までには結婚しなきゃ」、「幸せな家庭を作るのが幸せだよね」といったいわゆる常識を気にしている人も多いのですが、水原さんは自由さ、自分らしさを大切にされているように感じます。

「もう、なるようになるしかないってことの一言に尽きるんですけど(笑)。周りからのプレッシャーは止められないので、それに流されないことが大事だと思います。といっても、それってすごく難しいんですよね。ただ結婚だけじゃ幸せじゃない。これは本当にそう思います」

ーー結婚だけが幸せではない。

「人生は本当にワンパターンじゃない。目線を外に移せば、多種多様な人生で溢れていますからね。30歳までに結婚を……とか、私も昔はそのプレッシャーを感じていたけど、むしろ結婚で不幸になっている人もいなくはないですよね。そして恋愛で幸せになれる可能性って極まれなんですよ(笑)」

――恋愛で幸せになれる可能性はまれ?

「そうですね、そこを重視するより、私は家族や友達を大切にして、自分の知らないことをまだまだ知りたいっていう好奇心を追求していきたい。そしてその中でもちろん出会いもあると思うんです。『結婚相手を探す』って意気込んで、息が合う人と出会えたら、もちろん幸せだと思います。でも幸せの形はひとつじゃないし、結婚が幸せだと思っても、結婚はゴールではない。むしろスタートだし、そこからの道のりが長いということは誰もがよく知っているので、幸せというものはそんなに簡単には手に入らないらしいです(笑)」

――そんな中での、水原さんにとっての幸せとは?

「自分の周りの人を大切にして、ひとりでも多くの人を幸せな気持ちにすることかなと思います。そうすると自分も幸せな気持ちになるから、やはり人と関わり合うことがすごく大事! 人を幸せにして自分も幸せになる、それが一番いいのかなって。だから結婚はひとまず置いておいて、とりあえず人としての幸せを探していきたいですね」

 

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Photography:Yohei Takahashi(f-me)
Movie & Design:dely
Writing:Yuko Sakuma
Edit:Natsuko Hashimoto(TRILL編集部)

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