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女優・堀田茜がリアルな今を語る。自分らしい生き方とは?

  • 2019.10.5

初の主演映画『ダウト〜嘘つきオトコは誰?〜』が公開間近の堀田茜さん。第1回では、仕事観についてお伺いしましたが、今回はもう少し踏み込んで、堀田さんご自身の生き方についてインタビュー。「いろいろ挑戦して、迷うこともある、でも、それを乗り越えて成長につなげたい」。26歳、女性としての今を語っていただきました。


――今回は堀田さんの生き方についてお伺いさせてください。TRILLは“自分らしく生きる”ということがテーマの媒体なのですが、堀田さんにとって、自分らしく生きるために大切にしていることはありますか?

「はい、3つあります。ひとつめはひとりの時間を大切にすること。友達とワイワイするのも好きなんですけど、ひとりの時間もすごく好きで、殻に閉じこもって自分の感覚を研ぎ澄ませています。ふたつめは音楽を聴くこと。曲を聴いて癒やされるのもそうですけど、世界観に浸ってこの人は何を考えてこの曲を作ったのかなとか思いを巡らせることも仕事の糧にもなるし、自分の妄想を音楽を通して膨らませることもできます。音楽は私にとっては、とても大切なものですね」

――3つめは。

「うーん…楽な道を選ばないことですね。そもそも芸能界に入った時点で茨の道を進むことは決まっていたと思うんです。今もいろんなコンプレックスや壁がある中で、毎日挑戦させてもらっていて。まさか自分の人生がこんなことになるとは思ってなかったけど、常に楽な道ではなく苦労する道を選んでいることが、思いもしなかった喜びとか快感に繋がるし、そっちの方が人生楽しいなと思うので、これからもそういう選択をしていきたいですね」

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厳しい環境だとしても、自分を成長できる道を選ぶ。その方がワクワクする未来が待っている

――まさに、人生においても、様々な選択をしなくてはならないことがありますよね?

「今までも、楽な道を選ぶという選択もあったと思うんです。でもそうじゃなくて厳しい環境に身を置いて自分を成長させたいし、そっちの方がワクワクすると思ったんですよね。判断基準は、想像できないような自分になれる可能性のある道を選ぼうと思ってます」

――TRILLのユーザーの中には、「人と比べて落ち込む」などの悩みがありますが、堀田さんは、そういう時の対処方法ってありますか?

「人と比べちゃうし、言われたことも気にしちゃう気持ちはめちゃめちゃわかるんです。私もそれで苦しくなって寝られなくなったことが何回もあるし。でも人と比べるって周りから認められたいっていう気持ちの表れだと思うので、そういう悩みができたときは、その根本はなんだろうって考えてその元から解消していこうとします。それで結果的に他人にどう見られようと関係ないっていうところにいつも行き着くんです。自分の人生だし、楽しく生きられればそれが一番かなって思うようにしています。自分を無理やりにでも、楽観的に持っていけるようにしていますね」

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悩んでいるときは苦しいけど、悩み始めた瞬間から解決への一歩が始まっている

――眠れなかったこともあるとおっしゃいましたが、悩みぬいた末にそういう答えが導き出されたということですか?

「そうですね。本当にいろんなことを考えて、『他人と比べる』とかで検索したこともあるし(笑)。でもそういうことで悩んでる人っていっぱいいるんだな、自分だけじゃないんだなって思わされたんです。自分でも、だんだんと、人と比べ飽きてきて、一周回って暗いトンネルを抜けるというか、パッとどうでもよくなる究極の感覚があって。そこまで辿り着けると、悩み飽きてどうでもいいなってなります」

――では、悩む時期も大切なんですね?

「そう思います。やっぱり悩まないと絶対成長できないと思います。悩んでるときってもう解決するしかないので一番成長できるときだと思うんです。だから、悩んでる時点でもう次のステップにいるんだって思うようにしていますね」

――それでも気にし過ぎたり、悩み過ぎたりしてしまう真っ最中は苦しいと思いますがどうしたらいいですか?

「私も、意外と考えてもしょうがないことを考えちゃうところがあるので、そういうときはお風呂の中で頭を空っぽにするっていう時間を大事にしています。音楽もかけずに何も考えないってすごい難しくて特訓が必要なんです。でも、そうやって精神統一じゃないですけど、自分の中で芯を持つことで、他の意見は気にならなくなると思います」

――確かに何も考えないってかなり難しい気がしますね。

「私も悩んでつらかった時期にやって見たら、すごく楽になれたんです。『まだ私、大丈夫』と思える。そうやって頭を意識的に空っぽにすると、不思議とスッとするので、オススメしたいです」

仕事が好き。幸運にも自分がしたかった仕事につけて、仕事への情熱が熱すぎるんです(笑)

――では、堀田さんの頭の中の割合、優先度のようなものを教えてください。

「難しいな……。仕事70%。それで音楽が20%、遊びが10%ですかね。全部大事なんですけど、割合でいうと今は仕事が多くなっちゃいますね」

――仕事の割合がだいぶ多いですね。

「私、仕事が好きなんだなって思います。幸運にも自分がしたかった仕事に就けて、楽しく仕事ができている。もっとこういう作品に出たい、こういう仕事したいっていう欲望がすごくて貪欲なんです。本当の意味でやりたい仕事ができていたら、もうプライベートも必要ないと思うぐらい仕事が好きなので、そういう意味で70%ですね。でも音楽も大切で、20%くらい」

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好奇心旺盛で博識は人なら、一生一緒にいても楽しいと思う

――では、今回は恋愛の映画でしたが、堀田さんご自身の好きなタイプなどを教えていただけますか?

「ひとつのジャンルではなくいろんな分野でいろんな知識がある人は一緒にいて楽しいし、すごく魅力的ですよね。そういう人って好奇心旺盛で知りたいっていう欲があると思うので頼り甲斐があるというか、一生一緒にいてもいいだろうなとは、思います。そういう意味で博識な人が好きです」

――『ダウト』のヒロイン香菜は10人から告白されますが、男性を選ぶ時の優先順位みたいなものって堀田さんの中でもありますか? 見た目とかお金とか可能性とか……。

「優先するのは包容力がある大人な人。年齢的に大人な人なのかもしれないし、例えば同世代でも包容力というか懐の深い人は魅力的だなと思います」

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恋愛に縛られずに、やりたい仕事とか自分がやっていて楽しいことにひたすら打ち込む方がいい恋愛に繋がると思う

――ちなみに香菜は婚約者と別れるとすぐ切り替えて婚活を始めますよね。

「私も切り替えが早いタイプ。終わってズルズル引きずるというより、考えても何も変わらないし、考える時点で無意味だと思ってスパッて切って、切り替えます。切り替えが早いのは良い面も悪い面もあると思いますけど、一番は焦ってもしょうがないなって思うのはあります。焦ったところでいい恋愛ができるわけでもないから、自分が成長できるような環境に身を置いて、その中で自然と集まる人の中で出会えたらそれが最高かなと思います。恋愛に縛られずに、やりたい仕事とか自分がやっていて楽しいことにひたすら打ち込む方がいい恋愛に繋がると思います」

――未練なくスパッともういい、って思えますか?

「そうですね、わりとサバサバしているのかもしれないです。よく男っぽいって言われます」

――香菜は婚約者と別れて、よし、婚活しようって婚活パーティに行きますが、それは堀田さんから見たら焦ってることになりそうですか?

「いろんな状況の人がいると思うので一概に焦ってるというのは違うし、そういう貪欲な女子が増えるのはすごく良いことだと思います。もしかしたら婚活パーティに行くことを恥じらう人もいるかもしれませんけど、堂々と積極的にいい男性と出会いたいっていう、すごく理にかなった場だと思うので、日本でも男女が積極的になれたら楽しいんじゃないかなとは思います」

――TRILLのユーザーの関心事に結婚が大きくあるのですが、堀田さんご自身は適齢期などは気にしますか?

「基本、あんまり気にしてないです。ありがたいことに周りにも30代40代で恋愛をしなくても周りを気にせず仕事を楽しんでる人がすごく多くて。気にしちゃうとどんどん視野も狭くなり固まっていくというか、肩身が狭くなってしまうと思います。外国人の友達も、30代の方が恋愛は楽しいとか、40代になって結婚してないけど仕事が楽しくてしょうがないとか、そう言ってる人もいるんですよね」

――将来目指したい女性像や理想の自分はありますか?

「やっぱりやりたい仕事ができていること。周りの女性を見ていて、仕事に生きてる人って同性としてもこういうふうになりたいって思わされることが多いんです。かつ、その中でも自分の意見が言えるような立場にいて、楽しく物作りできている人は本当にキラキラしていると思うので、そういう女性になりたいです。仕事を頑張っていたら恋愛は後から付いてくると思うので。今は仕事が楽しくてしょうがないです」

――人生プランはきちんと考えたいタイプですか?

「考えたいとは思いつつ、流れに身を任せてるところもあるかもしれないですね。モデルから芸能界に入り、まさか私がバラエティも、そして、お芝居もさせていただいてというのを全く想像していなかったので。私には、予想外のことが起きすぎているので、人生プランってもはや、計画しても意味ないんじゃないかって思うところもありますね(笑)」

 

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Movie, Photography & Design:dely
Writing:Mayuko Kumagai
Edit:TRILL編集部

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