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人気急上昇! 女優・堀田茜の努力の向こう側

  • 2019.10.4

初の主演映画『ダウト〜嘘つきオトコは誰?〜』が公開間近の堀田茜さんにインタビュー。モデル、バラエティ、女優と仕事の幅を広げ、ステップアップしていく裏には、日々努力を積むストイックな姿勢がありました。そんな堀田茜さんのインタビューを2回に渡ってお届けします。読むと元気が出る言葉が満載です。

――今回はゲームが元になっている作品ですが、主人公の香菜役を演じるにあたり、意識した点などがあったら教えてください。

「マンガや小説の原作もののようにキャラクターがしっかり描かれているものとは異なって、ゲームが元なので、プレイヤーが誰でも主人公になれるものだったんです。だから自分らしいヒロイン像を作っていきたいなと思っていました。脚本を読むと、香菜は明るくて前向きで曲がったことが嫌い、芯のある女性で。(永江二朗)監督からは『堀田さんのままでいいよ』と言っていただいたので、そういう香菜の要素を普段の自分に+αして演じました」

――堀田さんご自身と似ているところがあったんでしょうか?

「そうですね。自分と近いものはありながらも、シチュエーション自体はフィクションですし、独自の世界観なので、そこはあえてリアルにする必要もなく、バランスよく楽しんで作れた感じはありました」

――本作は堀田さんにとって初の主演映画ですね。お芝居、モデル、バラエティなどさまざまなお仕事をされていて、ステップアップされていると思いますが、今に至るまでにご自身なりにどんな努力をされてきましたか?

「本当に必死だったかもしれないです。モデルを始めた時も、身長が高い方ではないので服の見せ方も他のモデルより難しくなるわけで、鏡の前でひたすらポージングをして、服を自分らしく良く見せるにはどうすればいいのかを研究しました。今、CanCamの中でも歴が長くなってきていて、今は少しずつ自分らしくできてきてるなって思えるようになりました

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自分が与えられた仕事の中で何ができるか、常に周りがどう思っているか、何を求められているか、そういうセンサーを張り巡らせています

――バラエティでもご活躍ですよね。

「バラエティに初めて出させていただいた時は、次に繋げるにはどうしたらいいかをいつも考えていました。出たばかりの当時は耳が痛くなるくらいマネージャーさんに『爪痕を残せ』って言われて、『爪痕』っていう言葉が嫌いになるぐらいだったんですけど(笑)。でもそれで雑草魂みたいなものが培われたというか。自分が与えられた仕事の中で何ができるか、常に周りがどう思っているか、何を求められているか、そういうセンサーを張り巡らせて研ぎ澄ませながら現場に行っていました」

――『爪痕』もお仕事によって違いがありそうですね。

「そうですね。モデルのお仕事だったら雑誌を死ぬほど見て、ポージングを覚えたし。バラエティだったら、番組を録画して、女性タレントさんの発言や気の利いたコメントをいろいろ研究して、芸人さんに言われたらすぐ返してと……。しゃべりすぎてもいけないし、何もしゃべらないとお飾りになってしまうし、その微妙な立ち位置みたいなものをずっと研究していました」

――バラエティでは、堀田さんご自身のキャラクターが大事ですよね?

「そうですね、バラエティではありのままの自分で飾らずにいこうっていうのは常に考えています。普段、友達としゃべってるぐらいのテンションで、素の自分でバラエティに出ています」

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バラエティはありのままの自分を。女優は自分を捨て、その役柄、その人の人生を生ききるように演じる。

――では、モデルと女優のお仕事についてはいかがですか?

「180度違いますね。モデルは服が主役なので、常に服の見せ方、カバンの持ち方などを意識します。堀田茜というよりは、その時に求めらているシチュエーションに入ってやる感じです。女優もモデルと通じるものはあるのかもしれないのですが、自分ではなくその役に入って、その人の人生を生きることが大事なんです。一瞬一瞬を切り取る写真と、ずっと撮り続ける映像の違いももちろんありますし、全然違う感覚でやっています」

――では、堀田さんにとって、女優として演じるということはどんな意味合いがありますか?

「お芝居では自分ではない人を演じるので、常に自分らしさを追求するバラエティやモデルとは違うというか、逆に安心する面もあるかもしれないです。『あ、自分じゃなくていいんだ。役の人生でいいんだ』って思える感覚が自分の中にあります。違う人の人生に自分を投影できるというか。それはバラエティとかモデルもやっているからならではの感覚なのかもしれないですね」

――堀田さんにとって自分らしさとは何でしょうか?

「本当に難しいことだと思うんですよね。最近、ありのままとか自分らしくとか、考えれば考えるほど『何だそれ』って思う。結局、自分の好きなことがわかっていて、それに対して打ち込めるほどのものが見つかって、そこに真っ直ぐに行けばいつの間にか自分らしさになってるのかなって思います」

——好きなことがわかって打ち込むことが大事と。

「例えば私も、手探りでモデルを始めて服が好きっていうことに改めて気づきました。バラエティをやらせてもらってからお笑いが好きっていうことにも気づいたんです。そこからお芝居の道に入って、それまではまさか自分が演技するとは思っていなかったけど、いざやってみると、お芝居の魅力に気づきましたし」

――多数のことをされて、新たな自分を発見した感覚ですか?

「そうですね。でもたまに周りからは、仕事が多種すぎて、ブレブレじゃないかとか筋が通ってないって言われることもあるんですけど、それでも私は、ずっと長く続けていればいつか私らしさになると思うんです。今はとにかく、目の前のお仕事をひとつひとつクリアしていくっていう気持ちでやっています」

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自分はこういうことが好きなんだ、これは嫌いなんだって、自分を知ることが、自分らしさにつながる

――自分自身と向き合って、いろんな挑戦し続けてみることを大切にされているんですね。

「そうやって経験を積みながら、壁にぶつかりながら、自分はこれが好きなんだっていうことに気づいて、それを構築して積み上げていくことによっていつの間にか自分らしさっていうのが作られていくものだと思います。初めは何でもいいから挑戦して、自分はこういうことが好きなんだ、これは嫌いなんだっていうセンサーを張り巡らすことが大事なのかなと思いますね」

――堀田さんは何かあったら迷わず挑戦してみるタイプですか?

「そうかもしれないですね。負けず嫌いというところもあると思うんですけど、『いや、堀田にはそれ無理でしょ』って思われるのがすごく悔しいし、できないと思われたくない。その悔しさを見せないように、あたかも平気な顔をして頑張っちゃうんです、いつも」

――努力を見せないタイプなんですね。

「そうですね。全然努力してないですけど? っていうふうに見せたいです。努力しているところを見せちゃったら何も面白くないし、逆に悔しい。その姿は見せなくても結果が出れば認められていくものだと思うので、あえて見せるものでもないのかなと思います」

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私は今やってることって絶対に無駄なことはひとつもないと思う。その時はわからなくても後で絶対生きてくるはず

――確かに、結果が出れば認められるというのはありますね。そして、どんなことも、経験を積むということを大切にされてますね。

「はい、経験は大切にしています。友達ともよく話すのですが、例えば好きなことを仕事にする人と、好きなことをするために仕事をする人と2パターンの人がいるとします。
後者のタイプの友達は、『このままでいいのかな』とか『仕事にやる気が起きない』って言うことも多いんです。でも私は今やってることって絶対に無駄なことはひとつもないと思うし、私自身もそれを体感することが多いんです」

——と言いますと?

「この仕事大変だったし、やる意味あったのかなとか、本当にこれで良かったのかなと思うことも正直あります。でも、何年か後にびっくりするような形で繋がってくるし、やりたいことの糧になったり、やりたい仕事に繋がったりしていると思うんです」

――今の経験がのちに繋がっていくんですね?

「はい、その時はわからなくても後で生きてくるというか。人脈に助けられることもあるし、人生って面白いなってそのたびに思います。だからもし今、不満がある人でも、やっていて絶対に無駄なことはひとつもないので、限界まで挑戦してみてほしいなと思います」

 

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Movie, Photography & Design:dely
Writing:Mayuko Kumagai
Edit:TRILL編集部

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