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イギリス人は結婚したがらない!?結婚まで行かないパターン多数

  • 2019.6.15

食を通じて、様々な国の文化を知っていく「世界の胃袋TRIP」。第15回では、イギリスのパブ文化・食文化を覗きました。続いては、イギリスの特徴や文化についても学んでいきましょう!「紳士淑女の国」の実態とはいかに?

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【地理・歴史】4つの国で成り立つ島国

イギリスの正式名称は、「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)」。「連合」とある通り、イギリスは、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4つの国から成り立っています。ワールドカップでも別々のチームに分かれているように、それぞれの国にはその国のアイデンティティがあり一緒にされるのを嫌う傾向が強いです。

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Jeerasak banditram/ Shutterstock.com
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Rachael Arnott/ Shutterstock.com

イングランド:イギリスの文化的・経済的中心となる国。オックスフォード大学やケンブリッジ大学など世界的に有名な大学もたくさんあります。

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オックスフォード大学MR.Travel / Shutterstock.com

ウェールズ:大自然に恵まれ、ダイナミックな景観が多いウェールズ。その歴史も古く、建国は紀元前5世紀にまでさかのぼります。大きさは日本の四国くらいです。

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malgosia janicka/ Shutterstock.com

スコットランド:イギリスの最北端に位置する国。丘の上にそびえ立つ美しい城が象徴的な首都エディンバラや、文化の薫る街グラスゴーなどがあります。

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Shaiith / Shutterstock.com

北アイルランド:グレートブリテン島の西に位置するアイルランドの一部。雄大な自然が生み出した景観が美しい地方。

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Lautz / Shutterstock.com

【気候】晴れたり雨が降ったり、コロコロ変わりすぎ?

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Bikeworldtravel / Shutterstock.com

「霧の街ロンドン」とも言われるように、天気が悪いイメージがあるイギリス。たしかに冬は曇りの日が多く、パラパラと小雨が降る日もありますが、降水量は東京の3分の1程。「霧の街」と言われる背景には、産業革命時代に石炭の煙が霧に混じって滞留し、常に霧に覆われているように見えたという背景があるようです。しかし、天気が変わりやすいのは事実。ロンドンの周りには大きな山がなく、雲が山にぶつかって長時間の雨を降らせることがない代わりに、晴れたり雨が降ったり気候がコロコロ変わります。

【宗教】ごはんがいまいち…? なのは宗教の影響!?

キリスト教でも、プロテスタントが多いイギリス。しかし、長年の民地主義や、移民などの歴史により、たくさんのバックグラウンドを持つ人が暮らしています。ちなみにキリスト教徒は全体の60%ほど。ほかにはイスラム教徒やヒンズー教徒も暮らしています。

また、もともと厳格で質素倹約がモットーであったプロテスタントでは、食に対しての快楽を求めない傾向にあります。イギリス料理が美味しくないと言われる理由には、こういった宗教的な背景も大きいのかも知れませんね。

【食事】アフタヌーンティーには、とことんこだわる!

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Duncan Andison / Shutterstock.com
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Sergio Sallovitz / Shutterstock.com


宗教上、ごはんにはあまり関心を示さなかったイギリス人ですが、アフタヌーンティーは別物です。イギリス人ひとり当たりの紅茶消費量は一年で、約2.6キロ。この数字は日本人の25倍にもなり、1日に5~6杯の紅茶を飲んでいることになります。

【性格】ブラックユーモアとオカルトが大好き!?

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Alex Volosianko / Shutterstock.com

日本を含む世界のほとんどの国で「事故物件」は家賃が安くとも、嫌厭されがちです。しかし、イギリスではその逆。幽霊が出る物件ほど、人気が出て値段が高くなるのです。イギリスの観光ツアーの中の「心霊スポット巡り」や「ゴーストツアー」も好評なのだとか。他にも『ハリー・ポッター』や『ロード・オブ・ザ・リングス』などファンタジーの宝庫でもあるイギリス。その背景には、イギリスの先住民で霊を信じていたケルト人の宗教観があると言われています。

他にもイギリス人はユーモア好きでも有名。権力の風刺や海外のちょっと変な習慣などが、言葉遊びや皮肉を交えて語られます。ワーズワースやシェークスピアを生み出した文学大国でもあるイギリス。そういった文化を背景とした言葉遊びの習慣があるのかも知れませんね。

【恋愛・結婚観】イギリス人は結婚したがらない!?

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NDStock / Shutterstock.com

同じ島国である日本とイギリス。車が走る車線が同じだったり、きちんと列を作って並んだりと、共通点も多いですが、結婚観についてはかなりの違いがあります。

日本では「30歳までに結婚しなきゃ」とか「子どもができたし、もうそろそろ結婚かな」といった考え方が多く、結婚はいわばゴール。しかし、イギリスではそうは考えられていません。

イギリスでは、子どもがいても、ずっと同棲をしていても結婚しない夫婦も一定数います。その原因として、第一の理由と思われるのが離婚の大変さ。イギリスでは、離婚をするためには、そのための正当な理由が必要で、2年間の別居を経なくてはなりません。家があると、裁判でかなり揉めるという話も。また、イギリスでは「夫婦の間に愛がないと結婚している意味がない」と考える人が大多数。同時に「ずっとパートナーを愛し続けられるかわからない」といった考えもあるため、結婚まで踏み切らないといったパターンもあるようです。

【娯楽】休日はお金をかけず、ゆっくりリラックス

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イギリス人が休日によく行く場所は、パブや公園。金曜や土曜の夜はパブでお酒を楽しみ、日曜はゆっくり公園で寝そべる、なんて人がたくさんいます。冬が長く暗いイギリスではみんな太陽が大好き。なので日がよく当たる公園は人気の場所なのです。

また、ロンドンには無料で入館できる博物館や美術館が数多くあります。そういった場所で、ゆっくり芸術鑑賞するなんて人も多いようです。

複雑でとっても奥深いイギリス文化。古い伝統やマナーを守りながらも、結婚に対する考え方など新しい価値観を取り入れているところは、私たち日本人も学ぶところが多いのかも知れませんね。

次回は、青い海と白い砂浜!「ハワイ」の魅力にせまります!託児所がある高校が普通!? 6月下旬配信予定。お楽しみに!

 

Writer: 立岡美佐子
旅とごはん、猫を愛する、編集者&ライター。大学卒業後、一般企業に勤めるも、旅好きが高じて編集者に転職。旅行やグルメをメインに企画・編集・執筆などを経験してきました。現地でしか体験できない情報や面白ネタを、わかりやすくお届けできればと思っています!

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