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「結婚」は3パターン!”愛がなければ意味がない!?”フランスの男女のあり方とは

  • 2019.6.1

チーズ、ワイン、マカロン、カヌレ、ミルフィーユ…。前回は、見るだけでよだれが出そうなフランスの食文化について紹介しましたが、今回は、そんなフランスの文化について学んでいきましょう。気になる実態を現地からお届けします!

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『フランス基礎データ』(外務省)(https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/france/index.html)をもとに作成、The World Factbookから引用 

【地理・歴史】広さは日本の2倍、人口は半分

フランスの人口は約6700万人と日本の半数ほどです。出生率は1.92と先進国の中では、かなり高い方で、今後も人口増加が見込まれるのだとか。国土は日本の約2倍。ロシアをのぞくヨーロッパの国々と比べると、ウクライナについで2番目の大きい国です。

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Neirfy / Shutterstock.com

歴史は古く、9世紀にフランク王朝が分裂して、現在のフランス、ドイツ、イタリアの基礎となったといわれています。ナポレオンの遠征やフランス革命など世界の歴史にも大きな影響を与えた国です。

【地域】首都パリ以外の地方も魅力がたくさん!地方により全く違った文化を発見

中世の面影を残す都市や、3000m級の山がひしめき合うアルプスの村々、太陽が燦々と降り注ぐ地中海のリゾートなど、地域によっても特色があります。代表的な街としては、エッフェル塔やルーヴル美術館があり観光都市としても人気のパリや、美食の都としても有名なリヨン、カンヌ国際映画祭の開催地でリゾートとしても有名なニースなどです。

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ルーヴル美術館、パリKiev.Victor / Shutterstock.com
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エッフェル塔、パリS.Borisov / Shutterstock.com
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リヨンMartin M303 / Shutterstock.com
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リヨンtianalima / Shutterstock.com

【経済】フランス人が大好きな「ワイン」の輸出量は、世界一!

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Foxys Forest Manufacture / Shutterstock.com

フランスのGDPは世界第6位。ヨーロッパの中では、ドイツ、イギリスについで3位の規模を誇ります。また、EU最大の農業国としても有名。国土の約半分が農地で、ワインの輸出量は世界最大です。

そんなフランスの消費税は、なんと20%!商品ごとにかかる税率が異なるのが特徴で、アルコール類は20%、旅行関係には10%、観劇には2.1%…などと細かく決められています。ちなみに、ダークチョコレートは生活必需品なので税率は5.5%ですが、そうでないミルクチョコレートだと税率は20%。結構ややこしいですね。

【宗教】様々な人種や宗教を持つ人々がともに生活をする、多民族国家

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Pics Factory / Shutterstock.com

モンサンミッシェルや、ノートルダム大聖堂などキリスト教に関する世界遺産や建築物がたくさんあるフランス。フランス人の70%ほどがカトリック教徒だと言われています。様々な人種が暮らすフランスでは、他にもプロテスタントやイスラム教徒、ユダヤ教徒などが暮らしています。パリの街では、ユダヤ教の地区があり、シルクハットをかぶった敬虔なユダヤ教徒を見かけることもあります。

【性格】マイペースでおしゃべり。プライベートを大事にするのが基本

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Artem Tryhub / Shutterstock.com

フランス人に限りませんが、和を重んじて全体の意見を大切にする日本に比べると、自分を大切にする個人主義な考え方が中心の欧米。なかでもフランス人は、自分が思ったことをはっきりと口にする性格が強い国民性をもっています。これは、親しさによって変わりますが、本当に仲がいい人には、悪いことは悪いとはっきり言うことも多いようです。あとは、結構なおしゃべり好き。知り合いと道端で会っただけで、長話をする人も結構多いのだとか。

【恋愛・結婚観】「結婚」は3パターン!?結婚しないカップルも

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Lisa F. Young / Shutterstock.com

フランスには、普通の結婚の他に、「ユニオンリーブル」や「パックス」と呼ばれる「結婚」の形態があります。ユニオンリーブルとは、法的な結婚をしていないカップルのことを指します。パックスは、もともと同性カップルの権利拡大のためにできた制度で、言ってみれば「内縁未満、恋人以上」といった関係。

カトリック教徒が多いフランスでは、普通に結婚した場合、離婚する際には弁護士を雇ったり、裁判に時間がかかったりと離婚するのもかなり手間がかかります。その点パックスだと、「自分の苗字のまま」「手続きを行うのは裁判所」「どちらかの一方的な申立で簡単に離婚できる」などのメリットがあるのです。

カトリックが多い国ながら、愛がなければ結婚している意味がないと考えるフランス人の離婚率は40%と先進国でもかなりの高さ。パックスでは、法的には結婚と変わらない権利を得ながら離婚の手間を省くことができるのです。また、フランスの婚外子の割合は6割。全く珍しいことではなく、教育などの権利も他の子供と変わりません。

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Dragon Images / Shutterstock.com

フランスでは「●歳までに結婚をしなくては」という社会的なプレッシャーはそこまでなく(パートナーがいるか、仕事をしっかりとこなしているか、といった別なプレッシャーはあるようです)、子供が少し大きくなったあとに、遺産相続や子供の権利を考えて結婚するというカップルもいます。結婚に対する考え方も、現実的です。

【娯楽】日曜日は街に行かない!?

フランスでは、土曜日と日曜日の過ごし方が少し違います。カフェやレストランが空いている土曜日には、友人や恋人と街へ出かけ、ショッピングや映画、美術館へ。日曜日は、家族や親戚と一緒に料理を作り、ゆっくり家で過ごす人が多いようです。

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Botond Horvath / Shutterstock.com

また、フランスでは有給休暇(5週間)の消化率はほぼ100%。休暇を使わないと会社から使うよう連絡が来ることも。有給を使って一番にすることと言えばバカンスです。フランス人にとってのバカンスとは、ビーチに行ってのんびりすること。以前は、なんといっても夏に南仏へ行く人が多かったようですが、最近では価格の高騰などもあり、夏は短めの休みなどですませ、冬に東南アジアへ行ってゆっくりするなんて人もいるようです。

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RossHelen / Shutterstock.com

自分を大切にして、休暇や、食事を存分に楽しみ、人生を謳歌しているフランス人。恋愛や仕事に疲れた時は、そんないい意味でがんばらないフランス人の姿勢を見習ってみるのもいいかもしれませんね。

次回は自由な雰囲気とビーチで有名なアメリカ・ハワイをご紹介!6月上旬公開予定。お楽しみに!


Writer: 立岡美佐子
旅とごはん、猫を愛する、編集者&ライター。大学卒業後、一般企業に勤めるも、旅好きが高じて編集者に転職。旅行やグルメをメインに企画・編集・執筆などを経験してきました。現地でしか体験できない情報や面白ネタを、わかりやすくお届けできればと思っています!

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