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“美し過ぎる”40代! 神崎恵さんが語る【恋愛、結婚観、自分らしい生き方】とは?[第2回インタビュー]

  • 2019.7.3

年齢を全く感じさせないルックスはもちろん、そのライフスタイルや恋愛論も、私たちの“美容欲”を刺激する存在。それが美容家・神崎恵さん。“美し過ぎる”40代と言うけれど、“過ぎる”ことはなく、美しさを保つ努力の賜物なのでは…? 美容、所作、そしてメンタリティ、その美しさの秘訣を伺いました。

美容としては間違いだとしても…。シワができても思い切り笑って、シミができてもサマードレスを楽しみたい

――月並みな言い方ですが、「実年齢に見えない」。これ以上に相応しい言葉がないのですが…。どんなことに気をつけていけば、神崎さんのように美しく歳を重ね、そして保てるのでしょうか。

「それはね、“気にしない”ですね(笑)」

――え!?

「美容のことを考えたら、もしかしたら間違っているのかもしれないけど…、とにかく私は人生を楽しむことを優先しているので、“気にしない”ことって、すごく大事なんですよね」

――神崎さんの、“美容よりも優先”したいこととは…?

「シワができるとしても笑いたいし、シミができるとしてもサマードレスを着たい。私にとって美容は、その人生を楽しむための一つのティップス。美容ファーストで生きてるわけではないんです」

――神崎さんの日常は美容ファースト、だからこその賜物だと思っていました…。

「私が伝えたいと思っていることは、なにも“美しい肌の保ち方”じゃなくて。“楽しむことの一つ”として美容があって、美容を楽しむと肌が綺麗になる、肌が綺麗になると人生がこんなに楽しくなる、明るい気持ちになれるっていうこと。例えば赤いルージュを引くとそれだけでなんとなく自信が持てますよ、とかね。美容と、私の生き方って必ず重なっているんです」

――と、いうと?

「シワができても、笑った方が自分も幸せになれるし、周りも柔らかい気持ちになってくれる。私が美容家としても生き方としてもに大切にしていることは、リアルさと素直さ。楽しいときには思い切り笑う、思い切り泣く、表情ってとても重要なんですよね。生きていく中で、無表情で生きることって、本当に色あせてしまう。だから、表情はとても大事にしています。気持ちのままに、そのままにしています」

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言葉や話し方を大事にする理由は、見えないものを伝えたり交換したりするものだから

――たしかに、神崎さんと実際にお話ししていると、その表情の豊かさに惹き込まれます。そして、その心地よい喋り方にすごく魅了されました。

「言葉はすごく大事にしていて、“想い”って絶対に見えない。目に見えない、だから難しいですよね 。“お話しする”ということって、見えない大事な気持ちを伝えたり、交換したりするもの。だから、できるだけズレのないように、わかりやすく伝えたいんです」

――言葉を大事にする話し方とは?どうしたらそんなチャーミングな話し方になれるのでしょう…。

「表情とか、声の高い低いとか、大きさ小ささ、まろやかさ、切り方とか、それを全部使って、言葉にしたいと思って、そう心がけています。それが心地よく感じていただけたなら、嬉しいな」

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美しい女性とは、“先”までが美しい女性

――女性が「綺麗でいたい」とあれこれ努力するのって、パートナーや好きな男性の為という理由も多い。神崎さんは、いわゆる“モテそう”な雰囲気に溢れていますが…。その秘訣はご自身でどう分析されますか?

「どの書籍でも、私が出している本に描かれている女性像は、私自身ではなく、私が素敵だと思う女性像。私も、どうしたら素敵に見えるか考えて模索している女性の一人ですから。たくさんの女性と出会って、やっぱり姿勢、髪、そして言葉の先が美しい人は、すごく美しいなと感じています」

――“言葉の先”というのは?

「そう、言葉の端までしっかり心を込めるように気をつけています。言葉だけでなく、“先”には気を配っていて、つめ先、髪先、先まできちんと綺麗にしていると、やはり綺麗に見えやすいんですよね」

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人に迷惑をかけない、心に痛みを与えない。それ以外はすべて、すべて自由でいていい

――美容面以外で、男性にアプローチするテクニックは…?

「自分がどういう人かっていうのをわかっているか?がカギかもしれませんね。そうすると、“相手に自分をどうわかってもらうか”っていうのを考えて行動できるでしょう? 例えば私は小柄だし、本当はシンプルな格好も大好きなんですけど、自分らしさを出して覚えてもらうためには、色のワンピースの方がいいかな、とかね。自分をわかってもらうために、っていうことを考えて組み立てています。個性を引き立てたりだとか、覚えてもらうことが、相手の心を惹きつけることになるのかな」

――自分自身をプロデュースするんですね!今って、メイクでもファッションも、恋愛も、世間的な物差しにあわせてしまいがちですけど…。“自分に似合う”かより、“人にどう思われるか”で選びがち。

「私は、そういう部分をすごく経験しているんです。お母さんになった時は、『お母さんなのにこんな短いスカート履いて』とか『お母さんのくせにヒール履いてる』とかいろんなこと。母という立場になった時に、メイクとか、ミニスカートとかピンヒールとか、その人の自分の目線ではなく、いわゆる常識の目線でいろんなことを言われました」

――世間体と、自分の好きなもの、神崎さんは、どちらの選択を選んだのでしょう。

「結果、大事なことは守る。それは、人に迷惑をかけない、といったごく当たり前のこと。人に迷惑をかけないとか、心に痛みを与えないとか、そういったことを守っていれば、私は自由でいよう。という結果になりました」

――どうして、そのような結論に至った…?

「それはもちろん自分らしく生きていきたいっていうことと…、あと、どんなに優等生になっても、言う人は言うんですよね。言われる人は言われるし。であれば、そのために自分らしさを閉じ込めて、人に好かれよう好かれようって生きていくより、私らしく生きて、何を言われようと楽しむ、自分を味わいながら生きていく方がいいなと思ったんです」

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恋愛で「悩まない」ことは無理。もしできたとしても、そんな恋はきっとつまらない

――TRILL世代は、恋愛も悩むことが多い年代。結婚を意識しだす時期なので、余裕がない女性は多いんです。神崎さんは、恋愛で余裕をなくしたことなんて、ありますか?

「年代関係なく、恋愛で余裕を持つなんて…それは無理じゃないですか?」

――神崎さんにとっても、恋愛は余裕がなくて当たり前なんですか?

「だって、自分が自分でなくなったりとか、思い通りにならなかったりとか、小さなことにいちいち悩むとか、そういうことが恋愛なんだろうなと思うんです。それを全部解読して解析して、思い通りに進められている人がいたら、それは私も教えてもらいたいな(笑)
でも、そうやって悩むから、その相手がどうこうでなく、知らなかった自分を知れたりする。悩まないとか恋愛なんて、きっと楽しくない」

――多い悩みが、彼がなかなか「結婚しよう」といってくれないとか。神崎さんなら…?

「もし私だったら、自分から言うかな。私は結構当たって砕けろ派なんです(笑)。でも、思ったことは話し合って解決策を見つけていくことが大事だと思うんです」

――それは、結婚していても?

「もちろん。私も、結婚したから悩まないわけじゃないし、結婚してなかったら悩まないわけじゃない。みんな、立場は違くしても、絶対に悩んでいるはずなんですよね。立場の違いで悲観するんじゃなくて、『私の人生』一つの人生として見て、これはどうクリアしよう、これはどうやって解決していこう、進めていこうっていう考え方をするといいんじゃないのかな」

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たしかな根拠はないけれど、たしかな自信になる。それが私の思う“美容”

――神崎さんの美しさは、ガチガチの美容法で守られた美しさではなくて、“自然体”なのににじみ出る美しさなんだなと感じました。

「今までの人生で、前を向いてクリアできたこともあるし、ワーンと気持ちよく崩れ落ちたこともある。
でも、そんな時も、だからこそ気持ちがスッキリして逆に前を向けたのかもしれません。大事なのは、止まっているんじゃなくて、一歩でも半歩でも、何ミリでもいいので、自分を動かすこと。
そんな時、私自身も恋愛でうまくいかなかった時や、それこそ離婚した時や、ちょっと気持ちが滅入ってしまった時…、溝にはまってしまって動けなくなってしまった時、いつも私を動かしてくれたのが美容だったんです」

――美容に“動かされる”とは…

「一本のルージュ、一つのファンデーション、それをつけるだけでなんか綺麗になれた気がして。昨日までの自分だったらできなかったけれど、今日の私だったらできるかも! という気持ちになったり。確かな根拠はないんだけれど、確かな自信になったことを、今でも覚えています。美容が、気持ちや行動を動かしてくれた。それが、私が美容を伝えたい理由の一つでもありますね」

 

第1回の記事はこちら
憧れの40代!神崎恵さんに聞く【幸せになるための選択】とは?[第1回インタビュー]

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Movie Director:Yohei Takahashi(f-me)
Writing:Kaoru Isobe
Edit:Natsuko Hashimoto (TRILL編集部)

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