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これまで知らなかったイタリアの一面を知りたいなら、地元の〇〇へ行けば良し!

  • 2019.4.4

旅先で、その土地の人がどんなものを食べ、どんな風に生活しているか気になることってありますよね。そんなときにぜひ訪れていただきたいのが、地元のスーパーマーケットや市場。現地の生活に触れるだけではなく、意外といいお土産が見つかったり、レストランよりもリーズナブルで美味しいごはんに出会えたりすることもあるんですよ。今回は、美味しいパスタやピッツアの国の生活を知るため、イタリアへと飛びました!

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基本は自分で量り売り!日本の8倍食べられるトマトは種類が豊富
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Angelo Cordeschi/ Shutterstock.com

イタリアをはじめ、海外の多くの国では、野菜やお肉、魚などは量り売りが基本。商品のポップには、1kgあたりの値段と番号が書かれています。必要な分だけ袋に入れて、秤付きの機械へ持っていき、番号を入力すると、重さ分だけの金額が表示されたレシートがプリントされます。市場では売り手のおじさんが量ったりしてくれます。

イタリアの野菜や果物は、日本のように形が整ったものが綺麗に陳列されてはおらず、無造作にかごや箱に入れられていることがほとんど。不格好ですが、そのぶんお値段も手頃なものが多いです。

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Romrodphoto/ Shutterstock.com

イタリア料理に欠かせないトマト。現地のスーパーでは、日本で見ない珍しい種類のトマトも販売されています。濃厚な甘みが特徴の「ダッテリーノ」という品種や、イタリア語で「牛の心臓」ともいわれ、大きく食べごたえ満点の「クオーレ・ディ・ブエ」など、用途によって使い分けるようです。

イタリアの年間トマト消費量は、一人あたり60kgほどだそう。これは世界平均20kgの3倍で(日本は約8kg)、世界第6位になります。ちなみに1位はアフリカのリビアで、国民一人あたり150kgなのだとか!

【パスタコーナー】圧巻のパスタ陳列棚!1日に1回はパスタを食すイタリア人
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 Eyesonmilan/ Shutterstock.com

イタリアと言えば、パスタ!一体パスタコーナーはどうなっているかとスーパーマーケットを覗いてみると……陳列棚の端から端まで、たくさんの種類のパスタで埋め尽くされていました。お店によっては、それだけでは入り切らず、別の棚にもパスタがズラッと並んでいるところも。パスタに懸ける情熱がひしひしと伝わってきますね。お値段も1〜2ユーロ(130〜260円)ととってもリーズナブル。

ちなみにイタリア人はほとんどが、1日に1回はパスタを食べています。離乳食コーナーにも赤ちゃん向けの、米粒のような小さいパスタがおいてあるほどなのです。

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 123object/ Shutterstock.com

イタリアには日本では見かけない種類のパスタもあります。私達がよく食べる麺状の「スパゲッティ」に、蝶の形をした「ファルファッレ」、小さい貝型の「コンキッリエ」など、全部で350種類ほどもあるのだとか。イタリア人は料理やソースによって使い分けています。

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蝶の形をした「ファルファッレ」を使用した、モッツレラチーズとバジルとトマトのカプレーゼサラダ  Timolina/ Shutterstock.com
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小さい貝型の「コンキッリエ」を使用したトマトソースパスタ  Tetiana Tychynska/ Shutterstock.com

また、日本やフランスの場合、パスタソースにクリームを入れることがありますが、イタリアではご法度。イタリア人の友人に話したところ「なんて罪深いんだ!!」「ありえない!!」と非難轟々でした。ちなみにケチャップも入れないので、ナポリタンもありません。

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こちらは、イタリア人に人気が高い「ラ・モリサーナ」というパスタ。他のパスタに比べ、ちょこっとお値段高めですが、しっかり小麦粉の味がするところと、誤って茹ですぎてしまってもフニャフニャになりにくいところ(良質なグルテンと、高いタンパク質量がその理由)が多くの人から支持される理由です。実際にいただいてみましたが、確かに噛むほど小麦の味わいがして、ソースとの絡みも良かったです。

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Sorbis/ Shutterstock.com

こちらはトマトソースコーナー。すごい品揃えですね!日本では見かけないような特大サイズも用意してあります。少し足すだけで、本格的なアラビアータを楽しめる、ピリ辛ソースなどもあるので、お土産にもおすすめですよ!

【朝ごはんコーナー】朝ごはんは少なめ。エスプレッソと甘いものを

イタリアの朝ごはんには2つの選択肢があります。バルに立ち寄ってちょっといい朝ごはんを食べるか、家にあるもので済ませるか。どちらにしても、そこまで量は食べません。朝からいっぱい食べるのは、からだに良くないと思われているのだとか。家にあるもので済ませる場合は、クッキーや菓子パンと、エスプレッソやラテ、カプチーノ(※イタリアではカプチーノは午前中しか飲まない人が多いです)と一緒に食べることが多いです。

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こちらは「ズッパラテ」という、ラテに浸して食べるためのビスケット。しっかりラテが染み渡るようところどころに穴が空いています。

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 FREEDOMPIC/ Shutterstock.com

イタリア土産にもおすすめなのが「ヌテラ」というココア入りヘーゼルナッツスプレッド。イタリアやフランスでは、クレープに塗って食べたり、朝ごはんとしてパンに付けて食べたりしています。お値段も小さいサイズだと2ユーロ程で購入できるので、試しに買ってみるのも面白そうですね!

【チーズ・加工肉コーナー】試食もできちゃう専用のコーナーは圧巻!
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 elesi/ Shutterstock.com

イタリアと言えば、フランスと並んでチーズや生ハムが最高に美味しい国の一つ。スーパーにも専用のコーナーがあり、多種多様な食品がズラリと並んでいます。どれを買えばいいか迷った場合は、試食をさせてもらったり、おすすめを聞いたりしましょう。

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 Angelo Cordeschi/ Shutterstock.com

こちらも野菜同様量り売りですが、生ハムなどは枚数を言えばそれに合わせてカットしてくれるので、いろいろ試したい方はぜひ!

【パンコーナー】イタリアの家庭で、一番よく食べられるパンは…?
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Radu Dumitrescu/ Shutterstock.com

イタリアのパンと言えば、その起源が古代ローマに遡るという四角形の「フォカッチャ」や、ワインとも相性抜群のスティック状の「グリッシーニ」などがありますが、一般家庭でよく食べるのは「チャバッタ」といわれるパン。イタリア語では「スリッパ」という意味で、大きく平べったい形をしています。外はカリッと、なかはしっとりもちもちとしたパンで、飽きにくくどんな料理とも相性抜群ですよ!

【ドリンクコーナー】エスプレッソ、ワイン、食後酒などバラエティ豊か
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Angelo Cordeschi/ Shutterstock.com

ワインコーナーも、ぜひチェックしたいところ。その土地でとれたワインから、日本ではお目にかかれないような珍しいものまで、たくさんの種類があります。

ちなみにイタリアでは、日本のように食事中に飲んでいるお酒の種類を変えることはしません。料理にあわせて赤ワインなら赤のみ、白ならそれだけを味わいます。

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DinoPh/ Shutterstock.com

こちらは「リモンチェッロ」とよばれる食後酒。レモンの栽培が盛んな南イタリアが主な産地で、レモンの果皮をアルコール度数の高い蒸留酒に浸した後に、砂糖水を加えたものです。アルコール度数は約30度と高めですが、冷蔵庫でよく冷やしてからストレートで飲むと、とっても美味しいですよ!

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Murni/ Shutterstock.com

イタリアで一番ポピュラーなコーヒーはエスプレッソ。そんなエスプレッソを作るため、一家に一台あるのが、写真の「マキネッタ」という直火式コーヒーメーカー。3階層に分かれており、一番下に水を、真ん中にコーヒーの粉を入れ、コンロで水を沸かします。一番上の階層にコーヒーが全て上がってきたら、出来上がり。ちなみに、イタリア人の多くが一度は水を入れ忘れて、事故(爆発するらしいです)を起こした経験があるようです。

見どころいっぱい、イタリアのスーパーマーケット。旅行で訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。これまで知らなかった、イタリアの一面が見えるかもしれませんよ。

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RossHelen/ Shutterstock.com

次回はイタリアの文化をご紹介。告白しない恋愛のスタイルとは!?4/5(金)公開予定。お楽しみに!

Writer+photo: 立岡美佐子
旅とごはん、猫を愛する、編集者&ライター。大学卒業後、一般企業に勤めるも、旅好きが高じて編集者に転職。旅行やグルメをメインに企画・編集・執筆などを経験してきました。現地でしか体験できない情報や面白ネタを、わかりやすくお届けできればと思っています!

Edit+Design: TRILL

 

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