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【モンゴル】「アジア第1位、世界で第8位のモンゴル。日本は104位の○○とは?」《カルチャー編》

  • 2019.3.10

-食べることから知る、多様な世界-胃袋TRIP。モンゴル料理に続き、今回はモンゴルの文化やさまざまな遊牧民事情についてご紹介していきます!前回モンゴル料理についてお話ししてくださった「シリンゴル」の方々にも、最近のモンゴル文化についていろいろと教えていただきました。

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『モンゴル国基礎データ』(外務省)(https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/mongolia/data.html#section1)をもとに作成、The World Factbookから引用 

【生活】遊牧民が飼う家畜は300~2000頭?!

モンゴルといえば、遊牧民がいる国として有名ですよね。今もなお、草原を転々としながら暮らす人々は多く、モンゴルで都市生活を送っているのは人口の約1/3程度。残りには農村で定住する人も含みますが、未だに遊牧民も多くいます。

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Pierre Jean Durieu/ Shutterstock.com

遊牧民は1家族単位で家畜を連れて移動します。その数なんと、平均700~800頭!少なくて300頭、多いと2000頭というから驚きです…。
移動をするのは、たくさんいる家畜たちの餌場を確保するため。他の家族と取り合いにならないよう、隣の家とは何kmも離れて過ごすようにしているのです。

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Katiekk/ Shutterstock.com

連れているのは主に羊。フード編でもご紹介しましたが、モンゴル料理には羊肉が欠かせません!しかし羊を連れているからといって、毎日新鮮な肉を食べるわけではないのです。夏から秋にかけて羊に栄養を蓄えさせ、9~11月頃に1年分の食肉として確保し、加工したり干したりと工夫をしながら食べ続けるのです。また、遊牧民は羊肉を都心のスーパーに卸して現金収入を得ているのだそう。

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Claudio Soldi/ Shutterstock.com
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Dmitry Pichugin/ Shutterstock.com

【歴史】女性は出産後も変わらぬ職場復帰が可能!その背景とは?

モンゴルは政治的にも隣国のソビエト連邦(ソ連)に色濃く影響を受けてきました。そのため、社会主義国家であり、他国の観光客が入りづらい国で、文化が流れてくることも少なかったそう。それが、ソ連の崩壊によりモンゴルも独立を求められ、外国人観光客を受け入れるようになったと言います。

その後、日本でも相撲界にモンゴル力士が多く登場し始めました。旭鷲山や旭天鵬が来たことにより、モンゴルブームで熱く沸きました。

また社会主義のなごりから、現在でもモンゴルの都市では男女平等が当たり前。世界154ヶ国を対象とした国際機関Social Watchが出した、「男女平等指数(2012年)」はモンゴル国は第8位!アジアでは第1位。ちなみに日本は104位。モンゴルの女性は出産後も職場復帰をし、男性と変わりなく管理職に就いています。

【生活】現代の遊牧民の足は馬じゃなく、バイク?!

大草原の中を馬で駆け抜ける遊牧民…という姿、実は今ではなかなか見られない光景です。現代の遊牧民の足は、馬ではなくバイクが定番。また、携帯電話も普及しているため、草原の中を移動する遊牧民の親戚に「今どの辺りにいる?」と確認することもしばしば。

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Christopher Moswitzer/ Shutterstock.com

ちなみに電力は風力発電があり、他にも海抜が高く日照時間が日本の5~6倍であるため、太陽光発電もよく使われます。草原には昔ながらの生活や風景がそのまま残っているかと思いきや、現代の文明を取り入れながら独自のスタイルを貫いているようです。

【都市・教育】遊牧民の子は家族と離れて学校へ

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saiko3p/ Shutterstock.com

モンゴルの人口は約300万人ですが、国土は日本の4倍もあり、人口密度が世界的にも低い国とされています。しかし、最近では首都のウランバートルに人々が集中!局所的に人口密度がとても高くなっています。さらに、遊牧民も現金収入が少ないため、これまでの生活を手放して都市に移り住む人が増えているのが現状。

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Katiekk/ Shutterstock.com

そんな遊牧民の子供たちはどのように教育を受けているのかというと、都市の学校に通うことが主流。1週間おきに学校と自宅を行き来したり、1ヶ月間だけ寮に入ったりとスタイルはそれぞれです。遊牧民は家族単位で移動しながら暮らすので、学校では多くの生徒や先生と出会うことが子供達の刺激にもなっているようです。

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Rawpixel.com/ Shutterstock.com

モンゴルでは高校や大学では日本語を学ぶ人も多く、第2言語には英語か日本語が選択されるほど!この理由には、日本がモンゴルに援助していることが背景にあり、国として日本を歓迎してくれているのだそう。

【恋愛・結婚】モテるポイントはお酒の飲み方にあり!?

モンゴルでは自由恋愛が当たり前!紹介で知り合ったり、学校で出会ったりし、23~24歳くらいで結婚する人が多いのだそう。ウランバートルの街は商業施設などもあるので、日本と変わらないデートを楽しめます。農村ではバイクで小高い丘に行ったり、地域の小さな神社を回ったり、星空を眺めたりしてロマンチックな時間を過ごすのだそう。

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Katiekk/ Shutterstock.com

ちょっと面白いのが男性のモテる条件。金銭的余裕があること、お酒をあまり飲まないことのこの2つと言われています。モンゴル人は飲み会となるとものすごい量のお酒を飲むので、ついつい乱れてしまい、翌日の仕事に影響がでることもあるのだとか…。だからこそ、女性としては勤勉に働いて稼ぎ、お酒を自制できる人が理想になるというのも納得です。

また、女性は料理や裁縫ができる人が魅力的に映るそう。家族の服作りや料理をすべて女性が担うので、そこの腕が男性のハートを射抜くんですね。

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トゥスキーズという刺繍の壁掛け布 tolgaildun/ Shutterstock.com

【性格】日本人とも相性抜群!?お客様、年配者の優先が当たり前

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chris piason/ Shutterstock.com

シリンゴルオーナーの田尻さんは「義理人情のある人たちで日本人とはとっても気が合うんですよ」と教えてくれます。モンゴル人は年上を敬い、父親が一家の大黒柱という昔からの日本の慣習と共通する点が非常に多いのです。遊牧民の家、ゲルの中でも父親の席やお客様の席は決まっていて、上下関係はきっちりしています。そのため、モンゴル人力士は、日本の相撲業界の師弟関係性にも違和感を抱かずに入り込めるそう。

また、大酒飲みで温厚な面があり、時には時間や約束にルーズだったりすることも(笑)。一度打ち解けると相手を大切にするという人が多いようです。

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Mehendra_art/ Shutterstock.com

距離的にも文化的にも近い国、モンゴル。モンゴルの雄大な草原は、近いうちに経済発展とともに変化していくのかもしれませんね!

さて、次は素敵な教会が街中にあり、美男、美女が多いと言われているウクライナをご紹介。3/16、17配信予定。お楽しみに!

Writing: 竹林佑子(エフェクト)

Edit+Design: TRILL

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