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【モロッコ】カルチャー編 「結婚相手はママが決める?!」「新宿で迷っても砂漠では迷わない」モロッコ人とは

  • 2019.1.6
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前回のモロッコ料理に続き、今回はモロッコのお国柄やTRILLおすすめスポットなどをご紹介。前回伺ったモロッコ料理専門店のモロッコタジンやさんのシェフたちのリアルなお話も交えながら、日本とはまた異なる価値観に触れていきます。

モロッコってどんな国?

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「モロッコ基礎データ」(外務省)(https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/morocco/data.html#section1)をもとに作成、Haut-Commissariat au Plan du Maroc、The World Factbookから引用

アラビア語とベルベル語が公用語です。国民の大半は学校教育で正則アラビア語を学習しつつも日常生活ではモロッコ特有のアラビア語モロッコ方言を話しているため、他のアラビア語圏には全く伝わらないそう。

かつてフランスの保護領であったため、フランス語が第二言語として教えられています。政府、教育、メディア、ビジネスなどで幅広く使われ、全世代に通用するなど準公用語となっています。

【宗教】イスラム教だけど、土日がお休み?

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Christian Mueller/Shutterstock.com

普通はイスラム教は金曜がお休みだけど、モロッコはヨーロッパと同じ、土日が休み。学校でもフランス語の教育が行われていて、10歳からフランス語を2番目に話します。モロッコにもフランスの2世が多い。フランス領だったという歴史的な関わりもあり、モロッコにとって最大の貿易相手国でもあり、経済・技術協力、人的交流等、フランスとは極めて緊密な関係にあります。

【文化】お酒が飲めちゃうイスラム教…?

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5PH/Shutterstock.com

イスラム教が国教となっていて、イスラム教スンニ派(イスラム教の二大宗派の一つ)が99%です。元々アフリカはイスラム教だけじゃなく、ベルベル、ギリシャ、イスラム、アラブ、イエメン、アラビア、アンダルシアなど。いろいろ混ざっています。

ちなみにキリスト教やユダヤ教も禁止はされていません。未婚の女性と男性が一緒に食事をするのがNGな地域もあるけれど、モロッコではそんなことないそうです。お酒も本当は飲んではいけないが、なぜかスーパーでお酒コーナーは行列しているのはみんなモロッコ人とのこと・・・!

【文化】ターバンはおしゃれで巻いている!?

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KELENY/Shutterstock.com

毎日巻く人もいれば、全然巻かない人もいるとのこと!おしゃれで巻く人もいれば、かわいい子と会う時だけ巻く人もいるそうです(!)。現在は、日よけや砂漠の砂を吸わないようにするために、ターバンを巻く人が多いそうです。色も青色だったり白色だったりオレンジ色だったり、特に女性のターバンはカラフル!

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Anna Fevraleva/Shutterstock.com

【観光】こんなところない!青の街・シャウエン

モロッコが旅行先で人気となっている理由の一つが美しい風景。「青の街・シャウエン」は、モロッコ北部のリフ山脈の奥深くにある小さな街。実は、少し前までは観光客がほとんど行かない、ガイドブックにも載らない場所でした。

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Vixit/Shutterstock.com

イスラム教の聖域として異教徒の出入りを禁止していた時期もあったほど。シャウエンの旧市街(メディナ)は、家の壁も道の階段も、水色から深い青色まで、多彩な青で染められています。青色は虫除けに効果があるそうです。

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Olga Kot Photo/Shutterstock.com

どこを写真にとってもインスタ映え間違いなし。ため息が出るほど、うっとりします。絵本のような、素敵な街です。

【観光】モロッコ最大級!「ハサン2世モスク」

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Ruslan Kalnitsky/Shutterstock.com

カサブランカには、あまりの大きさに圧倒される巨大なモスクがあります。モロッコ最大で、世界で7番目に大きいモスク。20世紀最高の芸術作品の一つと言われています。

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Morocko/Shutterstock.com

かつてモロッコ王であったハサン2世は「神の座は大水の上にある」というコーランの一節により、海の上にモスクを造りたいと願いました。海側から見ると本当に海の上にモスクが建っているかのように見えるよう、大西洋の突き出たところにモスクが建てられています。モロッコ全土から職人と芸術家約1000人を動員して造られたそう!

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Morocko/Shutterstock.com

これは余談ですが、ハサン2世は自身のマッサージ師に日本人女性を雇用していたことがあったそうです。日本とも意外な繋がりがある、ハサン2世のモスク、圧巻です!

【観光】延々と続いている!?オレンジ色の広大なサハラ砂漠

サハラ砂漠は、アフリカ大陸の約3分の1=アメリカ合衆国とほぼ同じ面積!そして、モロッコの約6割を占めている、世界最大の砂漠です。なんと、50万年前から人々が住んでいました。「星空」と「朝日」は息をのむ美しさ。現地では、ラクダと一緒に巡るツアーなども行なっています。

サハラ砂漠の単独の東西横断に成功した例は、人類史上未だないとされています。勇気のある方はぜひ横断に挑戦を!

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Manamana/Shutterstock.com

【観光】世界一迷子になると言われる旧市街!フェズ

モロッコに存在した過去のイスラム王朝の多くがフェズを王都にしていたこともあり、外敵からの侵入を防ぐため、街並みが複雑になったそうです。

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faber1893/Shutterstock.com

世界遺産にも登録されており、フェズはモロッコ人にとって特別な都市であり続けています。モロッコの人々にとって欠かせないスリッパ、バブージュなど、かわいい雑貨もたくさん売っています。革に細かな刺繍が施されていて、家用のバブーシュと外出用のバブーシュをそれぞれ履き分けている人を見かける程です。

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Isabella Pfenninger/Shutterstock.com

【国民性】砂漠に大阪人がいるみたいな感じ!?

「大阪人みたい。砂漠に大阪人がいるみたいな感じです。ウケないとがっかりします。面白いことばっかり言って笑っています」とタジンやのハミさんは答えてくれました。そんなハミさんにおすすめのモロッコのギャグを聞きました。

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Pierre Jean Durieu/Shutterstock.com

「例えば、人間は北のほうに行くと真面目で、スウェーデンとか真面目だよね、って言う。ドイツとかになると、フランスよりはゆるくなるよね。フランスになるとフランクになるよね。で、スペインに行くと本当にラフだよねって。じゃあモロッコは?『アニマルだね!』そういうのばっかり(笑)」

…いかがでしょうか?ウケないとがっかりしちゃって、次をすぐ考えるそうです。ちなみに、間違い電話が来ても20分くらい喋っているそうで、友人間だと「How are you?」を30回くらい繰り返します。基本的に話が長めだそうです。

【国民性】自由だけどフレンドリー。新宿で迷っても砂漠では迷わない。

モロッコ人10人に「右向いて!」って言ったら10人みんなが違う右を向く。日本みたいに同じ方向を向かなきゃいけないっていうのがないそうです。モロッコは違う右を向いても怒られないから、好きな方向を向きます、とのことです。まとめるのが大変とのことですが、その意思表示の仕方はちょっと見習いたいですね。

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Laurens Hoddenbagh/Shutterstock.com

自由なエピソードは他にもあり、「19時にご飯食べるから集まって」って言っても、2時間過ぎて来たり、翌日の19時に来たりする人もいるとか。

ちなみに、みんなフレンドリーで、「新宿で迷っても砂漠では迷わない。迷っていると誰かが、そっちじゃないよって教えてくれる。」とのことでした。そのフレンドリーの背景には、いろんな人種の人がいて見分けがつかないから差別がなく、この人は何人だから〇〇、みたいなのがないそうです。モロッコの中では喧嘩はあるかもしれないけど、モロッコ全体で家族、だそうです!

【恋愛】結婚相手は、ママが決める!

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Marko Rupena/Shutterstock.com

ママが候補者を選んでくるんです。女性側がOKだったら、またママ同士が相談して、家族で話して、女性と男性の二人が話すそうです。日本の大昔と一緒でお見合い文化。「ママはやっぱり見る目ありますよ。自分の子に合いそうな子を選んでくる。付き合ったら結婚という感じ。」とのことです。少数派ですが、内緒で二人で付き合ってから、家族に見せることもあるそう!

 

いかがでしたでしょうか。意外と日本人っぽい?モロッコの方々。観光も盛んで美しい風景がたくさんのモロッコ、ぜひ訪れてみてください!

次回は、スイーツ大国のイランを紹介します!1月12日と13日に配信予定です。お楽しみに!

 

Special Thanks: モロッコタジンや
Edit/Design/Photo: TRILL

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