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離婚するママの義務!? 養育費の取り決めにこだわるべき理由2つ

  • 2015.2.19
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【ママからのご相談】

離婚の話し合いをはじめて1か月たちました。まだ1歳の娘がいるので養育費について決めたいと思っているのですが、がめついと思われるのも嫌だし、誰にも相談できず悩んでいます。それよりも早く離婚したいという気持ちもあります。 養育費について相談できるところはありますか?

●A. 養育費は子どもへの愛の形! しっかり取り決めてから離婚を。

ご相談ありがとうございます。シングルマザー歴12年のライター、川中利恵です。

離婚の話し合いをされているとのこと、本当にお疲れ様です。結婚よりも数倍大変と言われる離婚。精神的に傷つくことはもちろん、その大変さは、子どもがいると倍以上になるのではないでしょうか。

あまりにつらくて、早く楽になりたいと思う気持ちはとてもよくわかります。でもちょっと待って。将来の子どものためにも、ここはがんばってしっかり決めるべきことは決めておきましょう。

●養育費は子どものためのものであり、親として果たすべき義務

私も養育費を取り決める話し合いの最中、周囲の人に、「別れる男からお金なんて欲しいの?」と言われたことがあります。もちろん私自身は関わる気がなくなったから離婚をすることになったわけですが、子どもたちにとってその人は父親であることに変わりはありません。

平成24年4月1日より、民法第766条1項へ、協議離婚をするとき、子どもの親権だけでなく養育費の負担と面会交流について、子どもの利益を最も優先して取り決めすることが明記されるようになりました。

これらのことを決めなければ離婚できない、という性質のものではないのですが、法的にも親権はもちろん、養育費と面会交流は常用な事項であることが明言されたこととなります。

DVやギャンブルなど、重篤な問題によって離婚するわけではないのであれば、面会や養育費については、しっかり取り決めて行うことが子どものためになるのです。

●養育費や面会交流の約束は必ず書面に残して!

取り決める、ということは、今後長く続く約束です。お互いにとっても大切なことですし、特に養育費はお金の問題になるので、受け取る側だけでなく支払う側にとっても、書面で約束を残しておいたほうが絶対に安心です。

私は結局、調停離婚となったため、“調停調書”と呼ばれる、養育費などの取り決めをした書面を、裁判所に作ってもらうことができました。もし協議離婚を行う場合は、できれば公証人役場へ行き、『強制執行認諾約款付き公正証書』を作ってもらいましょう。

●養育費についての相談はメールでも可能!

第三者の冷静な意見を聞きたい。書面に残すためにはどうしたらいいのかわからない。そんなときは、相談機関を活用しましょう。相談できる身内や親類が一人もいなかった私は、法テラスで相談をして、弁護士さんの力を借りました。

今は、厚生労働省の委託事業である“養育費相談支援センター”があり、電話相談はもちろん、全国の相談機関での面談による相談、さらにはメールでの相談も受け付けてくれています。ぜひ活用してください。

●養育費は子どものためにしっかり話し合う

私が離婚を決意してから実際に離婚できるまで、結局1年近い月日がかかりました。しかしそれでも私が養育費の取り決めにこだわった理由は2つあります。

1つは、今は小さくて理解ができなくとも、それなりに大きくなったとき、「いくら離れていても、ちゃんとあなたたちのことをお父さんは思ってくれているんだよ」と、毎月の振り込みの履歴を子どもに見せたいと思ったこと。

それからもう1つは、なんだかんだ言っても今はお金がなければ子どもの教育は難しい時代だということは身をもって理解していましたから、自分一人の力だけで子どもたちを希望の進路に進ませてあげることは難しいと思ったことです。

今、子どもたちは中高生になりましたが、彼女たちは毎月、父親から入金があることも知っていますし、手紙や電話のやり取りも子どもたちの自由にさせています。

早く別れてしまいたような気持ちも、新生活への不安があるだろうこともお察しします。適正な養育費の請求であれば、がめついなんてことは絶対にありません。でもここは子どものためにできるだけ冷静になって、しっかりと話し合いを進めることができればと祈っています。

【参考リンク】

・養育費相談支援センター | 家庭問題情報センター(http://www.youikuhi-soudan.jp/)

●ライター/川中利恵(在宅ワーカー)

IT系からインタビュー、コラムなど雑多なジャンルの執筆を手がける在宅ワーカー。21歳のときにデキ婚し、2児に恵まれるも26歳で離婚。以降、女手一つで子どもたちを育てつつ、現在に至る。都内開催の一人親家庭支援や在宅ワーク系セミナーで壇上に立つことも。子どもたちとは少し遠くから見守るスタンスで、それが結構面白い。ポリシーは、「やりたいことがあるなら時間を作ればいいじゃない!」

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