1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 平成27年4月スタート!? 主婦でも加入できる「確定拠出年金」とは

平成27年4月スタート!? 主婦でも加入できる「確定拠出年金」とは

  • 2015.2.19
  • 1064 views

【ママからのご相談】

主人がサラリーマンの主婦です。確定拠出年金は、以前は加入資格がなかったので考えていなかったのですが、主婦も加入できるようになると聞きました。確定拠出年金を始めるメリットと、デメリットもあったら教えてください。

●A. 確定拠出年金に関わらず主婦が自分の年金を持つことは必要です。

ご相談ありがとうございます。ファイナンシャルプランナーの常磐麗奈です。

平成27年4月以降、サラリーマンの妻の専業主婦も、確定拠出年金に加入することが可能となる予定です(『平成27年度税制改正大綱』より)。ここでは専業主婦の方が確定拠出年金に加入する際のメリット、デメリットをご説明します。

●確定拠出年金とは?

確定拠出年金は、一定の掛け金を拠出して、自分で投資信託や保険などで運用する仕組みで、掛け金の管理は国民年金基金連合会です。加入者の窓口になる運営管理機関(証券会社や銀行)に口座を作って申し込みます。取扱商品のラインナップや、口座管理手数料が異なりますので比較してみましょう。

なお、掛け金は年間27.6万円(月額2.3万円)になる予定です(正式には平成27年4月頃決定)。

●給付金受け取りの種類

・老齢給付金……60歳から5年以上の有期または終身年金

・障害給付金……60歳未満で1年半以上の障害状態になった場合に受け取れる

死亡一時金、脱退一時金もあります。

●確定拠出年金に加入するデメリット4つ

(1)掛け金を自分で運用しなければならず、元本割れもある

(2)委託金融機関によっては、口座管理料がかかる(年3,000円から5,000円程度)

(3)60歳まで受け取れない

(4)掛け金の所得控除があるが、主婦は所得がないので無意味である

●専業主婦が加入するメリットとは

今まで第3号被保険者であるサラリーマンの妻(専業主婦)が加入できる公的年金はなく、保険会社の年金保険しかありませんでした。

万が一離婚するとなったときに、年金分割できるのは夫の厚生年金部分で、夫の確定拠出年金は対象になりません。また夫が死亡した場合に遺族年金が出るのは夫の厚生年金からです。

国からの給付だけに頼っていると、給付金額が変動するので、将来の見通しがたたず不安ですよね。少額でも自分の財産を作っておけば、こういった不測の事態へ対応できますし、平常時でも年金の足しになります。

【参考リンク】

・確定拠出年金の概要 | 厚生労働省(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/nenkin/nenkin/kyoshutsu/gaiyou.html)

●ライター/常磐麗奈(ファイナンシャルプランナー)

大学卒業後、1年間の就職浪人を経て投資顧問会社に就職。株式運用ファンドマネージャーのアシスタントをする傍ら、海外株式へ投資する投資信託の運用レポート作成などを担当。2003年に第一子出産以降、3度の出産、育児休暇、復帰を繰り返すも、三児の育児と家事と通勤に追われる毎日に疑問を感じ、2012年に退職。20代に取得して塩漬けしていたファイナンシャルプランナーの資格を活かして起業するのが目標。さらなる知識習得のため、上級資格であるCFP®受験中。趣味は、味噌、柏餅、筍煮、梅ジュースなど、年に一度だけの手作りを楽しむこと。

の記事をもっとみる