1. トップ
  2. 恋愛
  3. 45歳で初産のリスクは? 高齢出産に向けて準備しておくこと3つ

45歳で初産のリスクは? 高齢出産に向けて準備しておくこと3つ

  • 2015.2.12
  • 1292 views

【パパからのご相談】

妻が妊娠したことが分かってとてもうれしい反面、不安も感じています。妻は45歳で、いわゆる“高齢出産”にあたるからです。結婚も遅かったので、これが初産でもあり、考えれば考えるほど、調べれば調べるほどに不安がつのってきます。かかっている産婦人科医は、45歳の初産は珍しくなく、妻が健康であることから出産に前向きです。医療面では医師の指示に従っていきたいと思いますが、夫としてプライベートな面では今後どのような点に気をつけていけばいいのか、アドバイスをお願いします。

●A. 正しい知識と十分な話し合いで、高齢出産に必要な受け皿を作る。

ご相談ありがとうございます。海外在住プロママライターのさとうあきこです。

高齢出産というと、“リスクがある”というイメージを持ってしまいがちです。出産にはある程度のリスクがつきものであり、確かに高齢出産にもリスクはあります。

でもそれらのリスクは、出産と年齢が母体に及ぼす影響に関する知識を得ることで避けられるものも多く、高齢出産を知ることで、“不安”や“リスク”は減少していきます。

また、夫婦や家族で十分な意思疎通が行われていると、妊娠・出産・子育てで起こりうるリスクへと立ち向かいやすくなり、その結果母体と胎児へのストレスを減らすことができます。

出産をするのは女性ですが、夫はもちろん家族も友人も医師も周りのみんなが高齢出産の受け皿です。その受け皿が強固であればあるほど、リスクは減り安心感は増えるのです。

●作っておきたい3つのこと

●(1)体づくり

妊娠期も出産も、そして子育てにも必要なのが“体力”です。40代になれば、20代、30代に比べて体力が落ちるのは当たり前ですね。

体力不足は出産に時間がかかったり、産後の回復を遅らせることがあります。リスクを避けるためにと安静に過ごし過ぎると、体重が増えすぎたり、長時間かかる出産に臨む体力が不足してしまいます。だからといって、妊娠初期から激しい運動をするのも危険です。

安定期に入るまでの妊娠初期は軽いストレッチをしておくと、股関節が柔らかくなり骨盤に柔軟性が生まれて、お産が楽になります。また、安定期に入っても体に無理がなく疲れが翌日まで残らない程度の運動を続けていくと、ストレスの解消やリラックス効果もあるため、おすすめです。

体重が増えてくると、これまでできていた運動ができなくなってきます。専門家による妊婦のためのクラスなどで、体重管理と体力のキープに努めましょう。

妊娠中の運動は、家にこもり沈んでしまいがちな妊婦のいい気晴らしになります。家族も積極的に一緒に行動すると互いに安心でしょう。ただし、医師の診断を受けGOサインをもらってから始めること、少しでも体調に変化を感じたら休むことは妊婦の義務です。

●(2)心作り

妊娠の途中で胎児が先天的な異常を持つとの診断を受けたり、流産や早産の危険に見舞われることもあります。これらのリスクはあらゆる出産に起こりえますが、高齢出産の場合には確率が上がるといわれています。

年齢がいくつであろうと、ショックを受けるのは同じです。ただ、高齢出産の場合には母体が、「高齢だから」と悲観的になってしまい、それが体調に影響を与えることもあります。そんなときこそ、夫をはじめとする家族の存在が大きな慰めとも支えともなります。

さまざまなリスクに関する情報を集め、話し合いをしてきた夫婦であれば、つらい場面でのショックを最小限に抑えることも可能でしょう。また、そんな背景を持つことが、母体の安心感につながり、リスクを減らすことにも役立ちます。

高齢出産の場合には、より母となり父となるための強い心を育てること、そして心と心がつながっていることが大切なのです。

●(3)環境作り

妊娠は病気ではないから、妊娠したからといって環境を変える特別な配慮は必要ないとの考えもあります。しかし、ここでいう環境とは必ずしも形ある家や車などのことを指すわけではありません。日々の生活を送る空間すべてが環境です。

例えば、階段で3階まで上り下りしなければならない家という環境は、高齢妊婦の負担になることがあり、なんらかの手立てを考える必要があります。そして同時に、相性が悪くストレスとなる同居人がいるならば、それもまたなんらかの配慮が必要のある環境なのです。

特別扱いをする必要があるわけではありませんが、過剰な疲労やストレスは母体にとってマイナスの影響を与える可能性があるということ、それが高齢であればより大きな影響となりやすりことを知っておく必要があるのです。妊娠中は通常よりも神経質になったり、神経が過敏になったりする傾向もあります。可能な範囲で転居や別居などを考えていくべきでしょう。

また、出産前後の手伝いや産後の子育てや家事の分担などについても、あらかじめよく話し合い、慣れない部分は練習もしておきましょう。たとえ高齢であっても安心して出産を迎えられる環境とは、ベビーグッズを買いそろえることだけではないのが分かりますね。

●高齢出産の究極のノウハウとは

遺伝子や病気の世界は、医師の助けなく乗り切ることができませんが、それでも、十分な情報を得た上で、鍛えた体と心と受け皿の3つがそろっていれば、乗り越えられることはずっと増えます。

妊娠・出産・子育てを、夫婦や家族で取り組む楽しくうれしいイベントだと考えて行動し環境を整えることが、高齢出産の究極のノウハウといえそうです。

(ライタープロフィール)

さとうあきこ(海外在住プロママライター)/子育て、教育、健康、食、仕事、人間関係などなど、海外に場所を移してもやっぱり悩むことは多いし大変。でも、ガッツリ取り組んでみたらなんだかおもしろい! 何かと不便な海外生活の中での工夫の数々と、実際に体験した失敗と成功を元手に、日々多方面へと情報発信中です。フルタイムプロライターとして、またライフワークとして、好奇心のおもむくままに、時には情報の海を、時には世界中を母娘で旅しながら、子育て・自分育てにまい進中。

の記事をもっとみる