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半身浴と全身浴はどっちがいい? 目的別入浴法で冷え改善&ダイエット!

  • 2015.2.12
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半身浴と全身浴はどっちがいい? 目的別入浴法で冷え改善&ダイエット!

美容にいい入浴法としてすっかり定着した半身浴ですが、実は、ダイエットや肩こり解消など、目的によっては全身浴のほうが効果的だと知っていますか? 賢く使い分けて、1日の疲れを癒やしながら美を磨きましょう!

●冷えの改善には断然半身浴! ポイントは下半身を温めること

「冷えは万病のもと」と昔から言われるように、体温が下がると免疫力もダウンし、疲れやすくなったり肌荒れや病気にもつながります。その原因は、体が冷えて血管が収縮すると、全身に血液が行きわたらず、臓器への栄養供給や老廃物の回収が滞ってしまうこと。今は季節的にも冷えに悩む女性が多い時期ですが、改善したいなら、“半身浴”がおすすめです。

本来の「冷え」とは、体が冷えていることではなく、上半身と下半身の“温度差”のこと。個人差はありますが、上半身は約36℃前後、下半身は約31℃前後といわれ、その温度差が「冷え」の正体。だから下半身を温めることが大切です。靴下の重ね履きなどの冷えとり法も注目されていますが、冷え改善の基本は半身浴。

半身浴とは、ぬるめのお湯(37~38℃)に、みぞおちから下だけ最低20分以上(可能なら長いほうがベター。2~3時間という人も!)浸かる方法です。腕は上半身の一部なので、お湯に浸からないように気をつけて。

●半身浴中は、上半身を冷やさないこと! 水分補給も忘れずに

半身浴のメリットとして、「基礎代謝が上がり、冷えの改善に効果的」「たくさん汗をかくのでデトックスできる」「体に負担がかかりにくい」などがあります。

肩や首までお湯に浸かると、水圧が肺や心臓を圧迫するので体の負担になりますが、半身浴なら、負担を抑えながらも血流を良くしてくれます。それでも汗をかけない、体が温まった感じがしないという人は、もともとの体質や冷えの状態など、さまざまな原因が考えられますが、下記のポイントに注意してみてください。

*こまめな水分補給

入浴前にコップ1杯の水を飲むと、汗が出やすくなります。汗が出るのは体が温まったサインですが、そのまま放っておくと体内の水分が減って、血流に滞りが。半身浴を行う時間が長くなるほど、体から奪われる水分量が多くなるので、水やお茶を浴室に持ち込んで、こまめに水分を補給しましょう。

*上半身を冷やさない

外気に触れる肩や胸が冷えると逆効果に。汗をかくどころか、かえって体を冷やしてしまいます。上半身にタオルをかけたり、定期的にかけ湯をするなど、上半身を冷やさないことも正しい半身浴のルール。着古したカットソーなどをバストの下あたりでカットし、それを着て入浴する人もいます。浴室全体が冷えている場合は、入浴前に室内の温度と湿度を上げておくのも◎。

*一定の温度をキープする

長時間入っていると、お湯の温度が下がってしまいます。追い焚きしながら入りましょう。追い焚き機能がない場合は、お湯を継ぎ足しながら入るなど、温度が下がらないように注意しましょう。

●コリ解消には全身浴がおすすめ! 嬉しいダイエット効果も

全身浴のメリットには、「血行促進」「半身浴と比べて消費カロリーが高い」「上半身も温まり、浮力によって筋肉の緊張=コリがほぐれる」「リフレッシュ効果」などがあります。

全身浴をする場合、湯船の大きさや好みにもよりますが、お湯の温度は38~40℃前後で10~15分程度浸かります。熱すぎると、大切な皮脂が取られるのでおすすめしません。また、全身浴の場合も、適度な水分補給を忘れずに。

入浴中は、湯船の中で手と足の指をグー、チョキ、パーと動かすなど、簡単なストレッチをすると全身の血行がさらに促進されます。発汗作用を高める塩や日本酒を入れるのも効果的。

美容意識の高い女優さんのなかには、朝は少し熱めお湯で全身を温めながらリフレッシュする全身浴、夜はデトックスやリラックス効果を狙った半身浴と、使い分けている人もいます。

以上、いろいろと注意点も書きましたが、ルールに縛られてリラックスできなくなっては意味がありません。どの入浴法をチョイスする場合も、お気に入りの入浴剤を入れたり、音楽をかけたり、自分がリラックスして入れるように工夫してみてくださいね。

<文/ビューティージャーナリスト 水野みすゞ>

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