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少女から大人へ。青春時代の揺れ動く心に思わず共感!『レディ・バード』【今月のプロ押し映画!】

  • 2018.6.8

(C)Merie Wallace, courtesy of A24
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舞台は、カリフォルニアのサクラメント。カトリック系の高校にある17歳のクリスティンは、片田舎の平凡な暮らしに鬱屈を感じていた。自分のことを“レディ・バード”と呼ぶ、ちょっと自己主張が強く個性的なヒロインの高校最後の年をユーモアとリアリティをもって描く。両親との軋轢やうまくいかない恋、将来への不安……。焦りと苛立ちと落胆をかかえたヒロインは、多くの女子(それが“元高校生”であっても)の共感を呼ぶはず。

主演のシアーシャ・ローナンは、『つぐない』や『ブルックリン』など、作品ごとに注目を浴びる若き演技派だけれど、なかでもこの『レディ・バード』は、コメディエンヌとしての上手さがスパークする作品。ヒロインといい感じになるイケメン役には、大ブレイク中のティモシー・シャラメが起用されている。『君の名前で僕を呼んで』の文学や音楽を愛する内省的な主人公とはうってかわり、お金持ちのチャラ男役を軽妙に演じている。

第90回アカデミー賞では作品賞、監督賞を含む6部門にノミネートされ、グレタは、今後最も期待される女性監督のひとりとなった。さまざまな意味で今日的な要素を含む、見逃せない注目作だ。
『レディ・バード』
公開中
配給/東宝東和
http://ladybird-movie.jp

参照元:VOGUE JAPAN

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