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初夏に涼を取り入れる。北欧ヴィンテージガラス・「エリック・ホグラン」特集

  • 2018.6.8
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ジメジメしたり、汗ばむ陽気がやってきました。扇風機やエアコンを使うだけでなく、インテリアに涼を取り入れる工夫として、涼しげなガラス雑貨を取り入れてみませんか。今回は、ガラス雑貨の中でも味わい深い、北欧ヴィンテージのエリック・ホグランの作品をご紹介します。

エリック・ホグランとは

プロフィール

1953年から73年までBODA社でデザイナーとして活躍した、スウェーデンのガラス作家です。その後もフリーランスとして様々な作品を残しました。彼の作風を言葉で表現すると、気泡入り、歪んだ形、プリミティブ(原始的)などが出てきます。それは、感じ方によっては失敗作のように見え、デビュー当時は本国で理解されませんでした。時代と逆行するデザインですが、不思議と温もりがあり、それが人々を魅了して脚光を浴びていきました。 

価格帯

全体的に、雑貨としては高価です。それでも独特の存在感と温かみで、一つあるだけでも味わい深い雰囲気になるでしょう。コレクターの方が手放す場合、メルカリやヤフオクで売りに出されていることもあります。 

取扱い店

北欧ヴィンテージショップや、Atelier-koboなど北欧雑貨の通販などで販売されています。人気の為、売り切れのものが多いです。 

テーブルウエア

デキャンタ

コルクのふたで、流れるような曲線のフォルムが素敵なデキャンタ。そのまま飾っても綺麗で、屈折する光が涼しげな雰囲気を演出してくれます。

インテリア雑貨

Small Ashtray (Cat)

写真は、小さめのアッシュ・トレーです。猫の型押しがされており、オレンジとグリーンのあるヴィンテージ品です。他にも、小物入れ、オブジェ、ペーパーウェイトとして使うことが出来ますよ。手仕事で作られている為、一つ一つのフォルムやサイズが微妙に異なります。 

Bookend Crystal

写真は、氷を粗削りして人の顔を彫ったようなデザインのブックエンドです。ヴィンテージ感たっぷりで、味わいのある作品ですね。 

重さは約1.5kgで重厚感が漂いますね。オブジェとして、本棚に並べるだけでも存在感があります。 

フラワーベース

Large Vase Umber

こちらは大きめのフラワーベース。写真は上から見たところで、実際は浅型のボウルのような花瓶です。琥珀色の気泡混じりの表面に光が差し込むと、さらに存在感が増す魅力的な作品。お花やグリーンを飾らなくても、そのままテーブルやサイドボードの上に置くだけで楽しめます。 

Large Bubble Vase

大量の気泡が入った、大ぶりのフラワーベースです。一番右の作品は、飲み口のアンバーとクリアの珍しいコンビネーションカラー。気泡を入れる過程で混入したと思われる無数の黒い粒も、作品の味として楽しめます。 

Carborundum Clear with Iridescence Vase

写真の一番手前の作品は、Carborundum(炭化ケイ素)を用いたもの。とても細かな泡が特徴の、初期に作られた作品です。炭化ケイ素の結晶によく見られる、玉虫色に輝く部分もあり、多彩な表情を見せてくれます。 

ひとがたボトル

人が身体の前で手を組んでいるような、ユーモラスな作品。吹きガラスの手法で成型され、気泡入りの手法で製作されています。アームも手仕事で繊細に作られています。 

Vase Green

気泡の入ったグリーンのベースです。手作業で作られているので形もいびつで、大きさも一つ一つ微妙に異なります。シンプルな形なので、フラワーベースとしてだけでなく、そのまま置いてオブジェとしてもお使い頂けますよ。 

フラワーベース ディスプレイ例

フラワーベースは、そのまま並べてオブジェとして飾っても素敵です。形違いのものをたくさん並べることで、透明感がありながらも存在感が出ますよ。 

ガラスキャンドスタンド ツリー型

ガラスパーツは、刻印を押すようにレリーフされています。キャンドル好きの北欧の人々に愛されたホグランのスタンドは、60年代頃にハンドメイドで作られています。アイアンも、一つ一つハンドメイドで溶接。

写真は、松屋銀座の「モダニズムショー」の例です。チェスト上に、ガラスキャンドスタンドがディスプレイされていますね。 

こちらはライトボックススタジオ青山で開催された、インテリアスタイリスト・黒田美津子さんによるスタイリング。こちらでも、ガラスキャンドスタンドがディスプレイされています。様々な形のガラスベースと一緒に飾り、ガラスキャンドスタンドがアクセントになっていますね。 

ブルーのガラスキャンドスタンドとフラワーベース

違う形のガラスキャンドルスタンドと、フラワーベースを並べてディスプレイ。同じブルーをテーマに色味を揃えているので、まとまりがあります。ブルーのグラデーションが凉しげで、初夏のインテリアにぴったり。 

写真は、京都で開催されたエリック・ホグラン展の様子です。売り切れが多く、あまりお目にかかれない作品たちは、ホグラン展で楽しむことができますよ。お部屋の中でのディスプレイ方法や色合わせなど、参考になるアイディア満載です。 

まとめ

いかがでしたか?日本でもファンが多いエリック・ホグランの作品たち。毎年9月と10月に、東京と京都でエリック・ホグラン展が開催されています。高価なため気軽に手に取ることは出来ませんが、北欧インテリアをワンランク上にしてくれるヴィンテージ品は、いつか手にしてみたいものですね。多彩な表情を見せるガラス作品は、初夏のインテリアを彩ってくれますよ。ぜひ、その世界観を楽しんでみてくださいね。

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