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「ディズニーになんて、私は行けない」と思っている女子へ【トイアンナのしくじり恋愛】

  • 2018.6.2

こんにちは、トイアンナです。私はディズニーに行けない女です。初めてディズニーへ行ったのは5歳ごろだったでしょうか。近所にディズニーマニアの親御さんがいて、私も連れて行ってくれたのです。


ビデオが擦り切れるまで見た「ピーター・パン」や「リトル・マーメイド」で憧れつくした場所に立ったのです。前日は楽しみで眠れず、朝からきゃあきゃあ騒いで。それなのにいざゲートを通過したとき、気づいてしまいました。私はここにいる資格がないと。

ふさわしくないと、自分で決めてしまった

たくさんの子供が、ディズニーグッズをつけて騒いでいました。ミニーちゃんになれるカチューシャ。プリンセスのドレス。なんとなく、ねだってはいけないと理解しました。私にはふさわしいものが一つもない。だって、私はこんなに素敵なものを着る価値のある人間じゃない。


それから大人になるまで「ディズニーなんか興味ない」テイストで生きてきました。学校のイベントで行ったときは、チュロスを食べながら本を読んでいました。でも、クラスメイトがお姫様や勇者に扮しているのがうらやましかった。自分が姫やら王子やら、主要キャラクターにふさわしいと信じられる力が、私にはなかったのです。

失っても残った自分が、扉を開いてくれた

初めてのディズニーから20年。私は同じ苦しみを味わうことになりました。結婚式です。自分にはウエディングドレスなんてふさわしくなんかない、だから結婚式もやりたくない。そう願っても、親族や夫の都合があるものです。自尊心の低さから目を背けるように、1つめに着たドレスで即決し、花や音楽の選定を夫へ任せました。


けれど27歳で結婚して、離婚して。初めて思えたのです。「ディズニー、行ってみたいかも」と。


彼を愛していました。彼が望んだ生き方をしたかったし、彼が苦手なところは避けたかった。私に似てインドア派の彼は、ディズニーへ行くタイプじゃありませんでした。だから私も「ディズニーデートしようよ!」なんて言うことはないだろうと思っていました。彼のいない人生なんて、考えてもみなかった。


けれど別れてからも私は元気で、充実していました。友達がいてくれて、仕事があり、趣味も増えていた。たまに寂しいけれどリラックスして本でも読んでいると、彼のなつかしさも通り過ぎてゆきます。


そのときようやく「私って、けっこうすごいじゃん」と思えたのです。離婚したって、ピンピンしてる。なあんだ、私って自分の人生の中では、十分勇者じゃん・・・・・・と。

自分の人生では、勇者やお姫様でもいい

今年、人生初のUSJへ行きました。アトラクションに並ぶのも、グッズを見るのも初めてでガチガチに緊張。でもきちんとハリーポッターと一緒に戦えただけでも革命でした。私って、自分の人生では勇者やお姫様やってていいんだな、自分をもっと好きになっていいんだと。


もしこれを読んでいるあなたもディズニーに関心がないつもりでいて、その実「私なんかにこんな素敵な世界はもったいない」と感じているのなら。まずはあなたにも少しずつ「自分って、すごい」と思える経験が増えて、生きづらさが減りますよう祈っています。


そしていつか、一緒にディズニーへ行きましょう。年を忘れて、プリンセスコスチュームを着たり、ヒーローになりきって敵を倒したりしましょうよ。だって自分の人生では、自分が主人公でいていいんだから。(トイアンナ/ライター)


(ハウコレ編集部)



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