1. トップ
  2. 恋愛
  3. ソフレ・キスフレ・セフレ、そうやって友人関係をカテゴライズするのもうやめませんか?

ソフレ・キスフレ・セフレ、そうやって友人関係をカテゴライズするのもうやめませんか?

  • 2018.5.26
  • 1988 views

僕は初体験のお相手と、のちに世間一般的に言う「セフレ」になり、3年間くらい関係が続いていたことがあります。
ただ、その関係を人に話す時に「それってセフレじゃん」と言われるのがとても嫌でした。
恋愛感情はお互いになく、会えばエッチもするというところだけを見れば確かにそうかもしれません。
しかし、純粋に人として尊敬していましたし、お互いの人生観なども語り合っていたので、なんとなく「セフレ」のもつ「会ってエッチするだけの間柄みたいなイメージ」のくくりに入れられるのがすごく嫌だったんです。

■出会いは「逆ナン」から

知らない女性にナンパされたのは後にも先にもあれだけなので、あの日のことは今でもハッキリと覚えています。
僕が、JR新宿の東口と西口をつなぐ通路のところで、音楽を聴こうと思ってiPod(懐かしい)を探していると、ふと声をかけてくる女性がいるではありませんか。
「何してるんですか?」
「え、、、?あ、僕?何っていうか、音楽を聴こうと思ってiPodをバックから取り出そうと。え、っていうかどうしました?」
「なんだか声をかけてみたくなって」
よくよく話を聞いてみると、その人は仕事の関係で東京と地方を行き来していたり、最近彼氏と別れたりで色々大変だったみたいで、話し相手が欲しくてなんとなく声をかけた、ということでした。
あとで知ったのですが、その人も見知らぬ男性に声をかけることはほとんどないようで、「どうしてあの時に声をかけたのか自分でもよくわからない」と言っていました。

■お互いに「恋人ではない」ことを確認した

そうして、その日は居酒屋で食事をして解散。後日また会った時に、初めて関係を持ちました。
その後も定期的に会って話をしたり、飲みに言ったりしていたのですが、僕の中には
「(これってもはや、世に言う恋人関係なのでは?でもなんか正直恋愛感情があるわけでもないし。でも向こうがその気だったら申し訳ないし)」というモヤモヤがあり、ある時思い切ってこう切り出したんです。
「あの、正直な話、なんていうか、僕〇〇さんのこと、彼女っぽくは思えないというか、付き合うとかそういう感じではないんですけど、そういうのでも大丈夫なんですか?」
「(爆笑)真面目だね〜!いや、実は私もそう思ってたんだよ。恋人って感じじゃないんだよね」
「(拍子抜けしている顔)あ、〇〇さんもそう思ってたんですね・・・なんかちょっと安心しました。でも、こういうのって、セフレってことになるんですかね」
「ん〜どうだろうね!別になんでもいいんじゃないの?」

別になんでもいい、、、か。

この時僕は初めてこの人のことを、恋人でもない、セフレでもない、〇〇さん個人として認識することができました。

■人間関係はカテゴライズできるほどそんなに単純ではない

人のご縁とは不思議なもので、人生30年も生きていると「どうして出会えたのかよくわからない」というひとに巡り会うことがあります。
それは大親友だったり、ビジネスパートナーだったり、未来の伴侶だったりといろんな形がありますが、どっれ一つとして「同じ」ものはありません。
どれもが貴重な出会いで、どれもが自分を成長させてくれた、唯一無二の体験であり宝物です。
そういった出会いやご縁の一つ一つを「〇〇フレンド」とか、場合によっては「不倫」とか「愛人」とかでカテゴライズしてしまうのって、すごくもったいないというか、彩の薄い人間関係だなと思うのです。
人間関係は常に一対一。AさんとBさんは違うし、CくんとDくんも違うひとです。
もっと、「その人個人とどう付き合うのか」に向き合ったほうが、人生は楽しいのではないかと思うのです。(川口美樹/ライター)
(ハウコレ編集部)

の記事をもっとみる