リチャード・ギア、BBCドラマでスリラーに挑戦。

すっかり白髪になったリチャード・ギアが、30年ぶりにテレビ界に復帰することが明らかに。続々とテレビドラマに活躍の幅を広げる俳優が多い中、リチャードもその流れに乗った形だが、彼の場合は別の事情もあるご様子。

リチャードといえば、熱心なチベット仏教信者として知られているが、度重なる反中国発言により、昨年ハリウッドを実質上追放されるという憂き目に遭っている。成り行き上、活動の場をシフトせざるを得なかったと見るのが実際のところだろう。

「THR」によると、現在68歳のリチャードは、BBCのミニドラマシリーズ「MotherFatherSon（原題）」に、出演が決定したという。「ロンドンなど世界各地に支局を持つ冷酷なメディア王で、カリスマ性のあるアメリカンビジネスマン」という父親役のリチャードをはじめ、疎遠な妻（ヘレン・マックローリー）、そして父親のプレッシャーに耐えきれず暴走する30歳の息子（ビリー・ハウル）という1家族が、崩壊に向かって突き進むサスペンススリラーになるとのこと。

「最後にテレビで仕事をしてから、実に30年近く経っています」
「このような非常に才能ある人たちと、8時間かけるこの素晴らしいプロジェクトで一緒に働けることをとても喜ばしく思っています。私たちが生きているいまの時代にとても共鳴する内容になっています」と、リチャードは声明を出している。

「MotherFatherSon（原題）」は、BBC2で今年の後半以降に放送予定だ。