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原因はナニ!? 算数が苦手な子どもに足りない6つの力

  • 2015.1.30
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【ママからのご相談】

小学4年生の娘がいます。他の科目については平均点以上で申し分ないと思ってはいるのですが、算数だけが苦手なようで、どんなに頑張ってもできるようになりません。算数だけは塾にも通わせているのですが、一向に成果が出ません。小学5年生からは算数が難しくなると聞いていますし、心配です。どうすればいいでしょうか。

●A. 何が苦手なのかを見極めましょう。

ご相談ありがとうございます。プロ家庭教師の佐々木恵と申します。

今は女子中学生を中心に数学を教えていますが、彼女たちを見ていると、小学5年生の段階でつまづいて、それを引きずってしまっている子が多いことに気が付きます。

つまり、ご相談者様のおっしゃるように、小学5年生の算数をうまく乗り越えられるかが、今後の算数、数学の成績を決めると言っても過言ではありません。

では、算数を克服する大事なポイントを6つ紹介します。

●算数で大事な6つの力

数学ができない子はこの6つが足りないことが多いです。苦手の原因がこのうちの1つのこともあるし、複数にわたっていることもあります。

●(1)計算力

複雑な計算でも性格に計算する力。まずはドリルなどで計算をこなす練習を。筆算だけでなく暗算の練習もしておくことで向上できる。

●(2)論理的思考力

文章題を論理的に読み解く力。問題文に書いてある条件を見つけて、それらを組み合わせて答えを導く力があるか。

問題を解いて、解き方を説明させることで克服できる。

●(3)空間認識力

図形をイメージする力。立体や平面図形をイメージする力。

ノートに図形を書けるかどうかで力があるか分かる。お絵かき、折り紙の体験で育まれる。

●(4)整理力

いろんな方法の中から最適な方法を選ぶ力。問題文を見て、どれを先に処理するべきか選択する力。

●(5)持久力

粘り強く続ける力。

問題を解くときにすることを箇条書きにしたり、答案を見直すことで改善できる。

●(6)国語力

問題文で聞かれていることを読み取る力。問題の意味がわからない子はこのタイプに当てはまることが多い。

●お子さんの弱点はどこ?

お子さんは小学4年生とのことですので、まずは基礎的な計算力があるのかどうかを確認しましょう。加えて、小学4年生で習う図形の理解がきちんとできているかを調べることで、問題は“計算”なのか“図形”なのか、あるいは別のところにあるのかが把握できるはずです。

この部分を補いながら、多くの子が苦手だと訴える”文章題”を解けるように、お子さんに説明してもらったり、たまに親御さんがお子さんに説明しながら、論理的思考力や国語力を伸ばしていきましょう。

中学受験を視野にいれるのであれば、更に難易度の高い問題もクリアできるよう、整理力や持久力を補えるサポートをしてみてはいかがでしょうか。

ひとくちに、「算数が苦手」といっても、様々なタイプの子がいます。お子さんがどこでつまづいているのかを把握して、対策を講じてみてくださいね。

【参考文献】

・『プレジデントFamily2015冬』プレジデント社

(ライタープロフィール)

佐々木恵(プロ家庭教師)/塾講師歴6年、家庭教師歴6年。指導してきた生徒数は100名超。勉強が苦手・嫌いな中学生・高校生の苦手科目を克服する指導に定評がある。特に数学指導では、定期テストの得点を3か月で30点以上引き上げることも。勉強が苦手で自信がなかった学生時代に、当時の恩師から褒められたことで成績が急上昇し、自信をつけた。この経験から、現代の子どもたちに社会で生きていくために必要な自信を培ってもらうことを目標に、その子の性格や特性を分析し、その子に合った勉強法を提案し、個別授業を展開している。2014年4月25日に、電子書籍「うちの子なんとかなりませんか? 勉強嫌いを克服して30点上げる7つの方法 (ごきげんビジネス出版)」を発売。

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