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愛しの「ローマの休日」を巡る。【旅するオードリー・ヘプバーン】

  • 2018.5.9
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王女の窮屈な生活に辟易とするアン。 Photo: Everett Collection/AFLO
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ローマの魅力を世界中に発信した映画。

オードリー・ヘプバーンの代表作は?と聞かれて、誰もが最初に思い浮かべるのが『ローマの休日』だろう。実質的なデビュー作であり、彼女の姿を人々の記憶に焼き付けることになった傑作映画だ。トレビの泉、スペイン広場、コロッセオといった有名スポットが次々登場し、見ているだけですぐにでもローマに旅したくなる。

ローマを訪問中の某国の王女、アン(オードリー・ヘプバーン)が、自由のまったくない生活に不満を募らせ、滞在中の城から脱出。通信社の記者ジョー(グレゴリー・ペック)と出会い、2人でローマ中を巡り、そして王女に戻るという3日のストーリー。城を脱出した翌日、アンは「トレビの泉」の近くの床屋でバッサリと髪を切り、そして「スペイン広場」で生まれて初めてのジェラートを買い、自由の味を思い切り味わう。残念ながら、現在のスペイン広場は飲食禁止だが、大勢の人々が階段に腰掛けて自由を謳歌している姿は映画のワンシーンのままだ。

2人で巡ったローマの一日。

スペイン広場でジョーと再会したアンが、ヴェスパに乗って向かった先は、ローマを代表する観光スポットのひとつ「コロッセオ」。紀元1世紀に建てられた古代ローマの巨大円形闘技場だ。その後、ふたりは「ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂」の前を通り抜け、ローマ市内を疾走する。

忘れられない場面のひとつが、サンタ・マリア・イン・コスメディン教会の「真実の口」のシーン。嘘偽りを持つ人間が手を入れると抜けなくなるという言い伝えがあり、王女の身分を隠しているアンは、どうしても手を入れることができない。代わりに手を差し込んだジョーが、叫び声とともに手を引き抜くと手首から先がなくなっているというもの。スーツの袖口に手を隠したのはグレゴリー・ペックのアドリブで、オードリーが本気で悲鳴を上げたというのは有名なエピソードだ。このキュートなシーンに魅了され、ここを訪れる誰もが「真実の口」に手を入れて見たくなる。

ローマ随一の立地と格式を誇る名門ホテル。

現代版“ローマの休日”を楽しむなら、1885年の創設以来、130年以上ローマと共に歩んできた名門ホテル「ハスラー ローマ」がおすすめ。スペイン広場の階段の真上に建ち、高台からのシティービューは必見。トレビの泉やポポロ広場、ボルゲーゼ公園も徒歩圏内という最高のロケーションだ。

82の客室と14のスイートを有する威厳と風格に満ちたホテルは、第二次世界大戦中に改装され、米軍参謀本部が置かれた時の名残であるポンペイアン・レッドと黄土色の調度品が印象的だ。戦後、ホテルの営業を再開すると、瞬く間に世界中から高い評価を得るようになり、各国の元首や王侯貴族、アーティスト、映画俳優などがこぞって宿泊した。その人気は衰えるところを知らず、今もローマを代表するホテルとして不動の地位を確立している。

歴史と伝統を感じるレストラン&バー。

ミシュラン1つ星の実力を堪能できるのが、6階にあるメインダイニング「イマーゴ」。シェフ、フランチェスコ・アプレーダは、和の要素も取り入れたコンテンポラリーな創作イタリアンでゲストを魅了する。眼下には観光客でにぎわうスペイン階段、遠くにはサン・ピエトロ大聖堂、パンテノン、アヴェンティーノの丘などを一望するパノラマビューが目を楽しませる。

これからの季節は中庭に面したオープンエアの「パームコートガーデン」でピアノの生演奏を聴きながら、優雅な時間を過ごすのもおすすめ。ローマの歴史と伝統を感じながら、古都の雰囲気をたっぷりと味わうことができるレストランだ。ピープルウォッチングの名所の「ハスラー・バー」はわずか5席のカウンターバー。行き交う人々を眺めながらオーセンティックなカクテルが楽しめる。ハスラー ローマ(Hassler Roma)
Piazza Trinità dei Monti, 6 00187 Rome, Italy
Tel./+39-06-699340
料金/1室1泊572ユーロ~(2018年5月現在)
https://www.hotelhasslerroma.com

参照元:VOGUE JAPAN