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暴力だけじゃない! 配偶者の“DV”から脱出する方法

  • 2015.1.30
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【ママからのご相談】

1歳の子どもがいます。子どもが生まれてから、夫が変わってしまいました。突然怒鳴ったり、無視をしたり、生活費をくれない月もあります。最近は夫が帰宅するのが怖くなりました。暴力を受けているわけでもないし、一応は食べていけているので私のわがままかなと思う一方、相談したり頼ったりできる実家もなく、どうしたらいいのかわかりません。

●A. 暴力だけがDVじゃない! 専門機関に相談を!

ご相談ありがとうございます。シングルマザー歴12年目となるライターの川中利恵です。

まずは本当に大変でしたね。つらい毎日を送られているのではないでしょうか。心中お察しします。

ご相談者様はわがままかなとおっしゃられていますが、DVは暴力を受けることだけを指しているわけではありません。気力を失われておられるかもしれませんが、なるべく早く支援相談室に問い合わせて、行動されることをおすすめします。

●「殴る、蹴る」はもちろん、「怒鳴る、無視する」もDVです!

DVとは、配偶者から肉体的な暴力を受けることと解釈されるケースが多いのですが、それだけではありません。精神的に傷つけるような行為を受け続けることもDVに含まれます。

また、“DVは男性から女性が受けるもの”と広く認識される傾向がありますが、もちろん男性がDV被害者のケースも少なくありません。

●代表的なDVの例3つ

(1)物理的な暴力

・殴る

・蹴る

・髪を引っ張る

・物を投げつける

など。

(2)精神的な暴力

・怒鳴る

・無視をする

・馬鹿にする

・交友関係を制限する

・生活費を渡さない

・大切なものを壊す・捨てる

・自殺してやると脅す

など。

(3)性的な暴力

・同意のない性行為に及ぶ

・無理やりポルノを見せる

・裸の写真を撮る

・避妊を拒否する

など。

●あなたが悪いわけじゃない! 子どものためにも逃げる準備を

毎日ののしられたり、冷ややかな対応を受け続けたりしていると、自分が悪いのではないかと思うようになるものです。

また、「逃げたら殺されるかも」「自分はこの人がいないと駄目な人間なんだ」「愛していなければ言わないだろう」など、恐怖感や無力感から、複雑な心理に陥ってしまいがちです。そして経済的な面や大きく環境が変わることへの不安からなどでも、逃げることを諦めてしまうケースが多いようです。

さらに、「子どものために」という名目で我慢してしまうこともあるようです。しかし、毎日家族の誰かが誰かにののしられたり殴られたりとつらい思いを続けている環境で育つことは、子どもにとって百害あって一利なしです。

子どものためを思うのであれば、いち早くそのような環境から脱出すべきでしょう。

●密室で起こるDVからの脱出は、まずは相談すること!

DV加害者には特にこれといったタイプはないとされています。特に他社からの評判のいい人が加害者の場合は、周囲から理解されないケースも多くあるようです。まずは全国各地にある配偶者暴力相談支援センターへ相談してみましょう。

どこに相談したらいいのかわからない場合は、内閣府男女共同参画局が運営する『DV相談ナビ』へ問い合わせると、最寄りの相談窓口につながります。一時保護から、自立に至るまでの支援を行ってくれるはずです。

DVは、家庭という密室で起こることが多いことから、自ら声を挙げなければ気づいてもらえません。まずは冷静な視点を持つ第3者である専門家に相談し、解決の糸口を探ってください。

止まない雨も明けない夜もありません。現状から脱出できるよう、心からお祈りしています。

(ライタープロフィール)

川中利恵(在宅ワーカー)/IT系からインタビュー、コラムなど雑多なジャンルの執筆を手がける在宅ワーカー。21歳のときにデキ婚し、2児に恵まれるも26歳で離婚。以降、女手一つで子どもたちを育てつつ、現在に至る。都内開催の一人親家庭支援や在宅ワーク系セミナーで壇上に立つことも。子どもたちとは少し遠くから見守るスタンスで、それが結構面白い。ポリシーは、「やりたいことがあるなら時間を作ればいいじゃない!」

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