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【女子のばんそうこう】「ナメられない女」になろう。

  • 2018.5.4
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のっけからあれなんですけど、腹立つんですよ。最近のあれこれに。

セクハラに強制わいせつ、それに対する世間のリアクション。まっとうな意見もたくさんあって、それらにはむしろ時代が進んでよかったなあという感慨を抱くんだけど、例えば「被害者にも落ち度がある」「むしろその女は本当に被害者なのか」「男というのはスケベな生き物なんだから理解して自衛しろ」からの「でも男全体を性犯罪者予備軍みたいに言うな」という矛盾。とにかく責任は女の方に持ってくる。

てめえら女をナメんなよ

と言って渾身のアッパーを食らわしたい気持ちしかない。

何かね、こういう大きな事件から日々のSNSでの小さなやりとりに至るまで、ひしひしと感じるんですよ。「女を下に見てる人」の多さを。

私はセクハラや性犯罪に関して「女が」自衛したり声を上げたりすることが解決策だとは全然思ってません。その前に男に警告したり男が意識を変える啓蒙をすべきだろう。

その大前提に立った上で、「ナメてかかるやつが多いこの世の中で、なるべくナメられない女でいようぜ」とみんなに言いたいです。もちろん好きな服を着て好きなことをして楽しく生きていい。武装してコワモテの女になる必要はない。ただ、ふざけたやつにムダに近寄られないように、以下のことを心に留めようじゃありませんか。

自分をむやみに卑下しない

照れからくる自虐ネタや自信のなさからくる卑下はコミュニケーションを円滑にするコツのひとつではあるけれど、それが過ぎると「どうぞナメてかかってください」と言ってるも同然になるので、あんまりしない方がいいです。

特におじさんの一部はなぜか「自分より若い女は当然無知だろう」という勘違いが顕著なので、卑下してるような女にはさらにガンガン寄ってきて上からモノを言いジャッジしてきます。おじさんだけじゃなくおばさんもいるよ。「望みが高過ぎるんじゃない?だから彼氏できないんじゃない?」うるせえバーカ、そんなアドバイス求めてねえ!

本当はね、傲慢なくらいでちょうどいいんですよ女子は。「私の良さが分からないヤツもうGoor night」くらいの姿勢。人に親しんでもらうためにわざわざ自分を引きずり降ろす必要などない。根拠なんかなくたって、胸を張っていいんです。

空気を読んで沈黙しない

「NO」をハッキリ言うのは、日本社会で生きてると難しい。特に上の立場の人間や(物理的権力的に)強そうな人間相手だと不利にもなる。だからまずは「自分の意見をきちんと口に出して言う」「空気を読みすぎて自分を押し殺さない」あたりから始めよう。

いま私がこう返したら、この場が気まずくなるだろうな。その優しさは悪いことではありませんが、その代わりにあなたが傷ついたりモヤモヤした気持ちにフタをすることになるなんて理不尽すぎます。

日常で「私はそうは思わない」「それには参加できない」「それはしたくない」「そんなことを言われるのはイヤだ」という気持ちを、やんわりでもいいから身近な人や友達にきちんと表明する練習はしておいた方がいいです。NOが難しければ、無視や適当に流すなどのスルー技術を身につけてもいい。

「この子いつもニコニコして何でも聞いてくれるな」みたいな印象は長所でもあるけれど、ナメてくるヤツの数も増やしがち。「いつも優しいけど怒る時ははっきり怒る人」くらいにアップデートしておきたい。ナメてかかるヤツは卑怯なくらいに人を見ますからね。怒る人には無礼な態度を取らないもんです。

「私はいつでも断れるし怒れる」という気持ちが持てるようになると、実際にそれを発動させるかどうかは別としても、手足が伸ばしやすく生きやすくなります。実際に言動や力や立場が強くなくたって、強い気持ちは持っていい。あなたがここで生きてる、それ自体が大切に守られるべきもの。誰かがあなたをナメていい理由など、ひとつもないんだから。

Written by こんどうあゆみ

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