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ひとつの恋が終わるとき~ケンカでもいいから彼と話せているうちがしあわせ~

  • 2018.5.1

みなさん、恋の終わりって、どうしていますか?どうしましたか?
LINEでちゃちゃっと「なら別れよ」「うん」「じゃ」で終わらせて(この3つのLINEのやり取りにかかった時間、10秒とか)、翌日から元気にご飯をおかわりできちゃう人もいるのだろうと思いますが、でもガチで付き合った彼とは、こんなふうにライトにポップに別れられないですよね。

■恋愛の真実

別れる間際は、お互いに言葉数が少ない――これって恋愛の1つの真実であるようで、たとえば、今まさに別れますというふたりを描いているラブソングの歌詞で、今まさに彼と言い争っています!みたいなことを書いてあるのって、ほとんどないですよね。


沈黙の中に秋風が流れ、日が翳り、お互いに心の中で「このひとときが過ぎ去れば、明日からわたしたちは口もきけなくなってしまう」とかなんとか思いながら、でもなにかを喋ったほうがいいような気がして、でも言葉というものがなに1つ出てこなくて・・・・・・という感じじゃないでしょうか。


別れのホントにホントの直前は、こうであったほうがむしろいいのかもしれないですよね。直前まで「君のこういうところがイヤだ」「わたしはホントはこう思っていたのに、なぜそれに気づいてくれなかった?」なんてことを言い合っているようでは、自己主張が極めて激しい、自我がすこぶる発達しすぎた感じで、ワビもサビもあったもんじゃないですよね。

■できれば女子が意識してつくってあげてほしいのです

でも、別れのホントにホントの直前、より少し前は、ケンカでもなんでもいいから、できるだけ彼と話をしたほうがいいです。彼と会話ができる隙間は、意識してつくっておいたほうがいいです。
これ、できれば女子が意識してつくってあげてほしいのです。男子ってこういうとき、ホントに不器用だから、話をしたほうがいいと分かっていても、うまく話せないので、女子が彼に水を向けてあげてほしいのです。
女子の中にも不器用で、こういうのが苦手な人がいると思いますが、あなたに輪をかけて彼は苦手です。そしてお互いに「それ、苦手だから」と思って、話すことを避けているうちに、ホントにホントに別れのときがやってきて、ふたりは沈黙のうちに別れゆくことになるから。

■時は二度と戻らないというありふれた言葉の

ケンカでもいいから、彼と別れる直前までずっと、彼と会話できる状態をふたりで作るように意識すること。でないと、話もできないまま別れてしまったら、いつまでも「あのとき彼にああ言っておけばよかった」みたいな後悔が残ります。


それはそれで悪いこととは言い切れないかもしれないけれど、でもやっぱりそういう後悔が残れば、あなたも彼も、ときどき生きていくのがつらくなるときがあるから。
あのとき、彼にこういう言葉をかけておけばよかったとか、あのとき恥ずかしがらずに彼を抱きしめておけばよかったというような気持ちって、ずっと心に残るし、残された気持ちは、何年経っても、真綿で首を締めるみたいに心を締め付けるから。


締め付けられた心は、時は二度と戻らないというありふれた言葉の、岩石より重たい重みを知ります。でも、それを知ったからといって、もうどうすることもできない。わたしたちがなにをやっても、時は戻ってこないから。
でも心は、ひとりでになにかを叫んでいて・・・・・・だから、それに呼応するかのように泥酔して失恋ソングを歌いまくる人がいるのです。(ひとみしょう/文筆家)


【今夜はちょっと、恋の話をしよう】
(ハウコレ編集部)



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