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午前中で売切れることも!京都・奥嵯峨にあるおはぎが人気の和菓子屋さん

  • 2018.4.30

松尾大社のほど近くに、落ち着いた雰囲気の小さな和菓子屋さんがあります。1968(昭和43)年創業で松尾大社の御用達をつとめる「松楽(しょうらく)」です。手しごとにこだわりながら、奥ゆかしい和菓子を作り続けるお店に行ってみました。

地元に愛され続けて50年

松楽は阪急松尾大社駅からすぐ、松尾大社の大鳥居を正面に左へ30メートルほど歩いたところにあります。
お店のまわりをぐるっと囲んだよもぎ色ののれんが目印。2、3人入れば満員といった空間に、ショーケースに入ったシンプルな和菓子が並ぶ、昔ながらの和菓子屋さんという風情です。

奥嵯峨の景色を映した和菓子が名物

名物は「よもぎ餅 奥嵯峨」。創業の翌年から50年もの間、つくり続けている看板商品です。奥嵯峨の風景として印象的な苔をイメージしたお菓子で、春に出るよもぎの新芽のやわらかい部分だけを使った、香り高さが自慢です。甘さ控えめに炊いた粒餡をよもぎの餅でやさしく包み、仕上げにたっぷりのきなこをまぶしています。
化粧箱のふたを開けたときに、きなこの量の贅沢さに驚く人も多いのだとか。

中身にも驚きが隠れた個性派ぞろいのおはぎ

近年人気を集めているのが、「京の彩り 京おはぎ」。定番の大納言粒餡や黒こし餡、きなこの他に、紫蘇やえんどう豆、むらさき芋などの個性豊かな餡が随時10種程度ならびます。

特徴的なのは、松楽のおはぎはすべて中のごはんがよもぎごはんであること。これはその昔よもぎがからだによいとされ、和菓子に使われたことのなごりなのだとか。そして、どの種類にも真ん中に大きな和栗が入っていることもうれしいポイントです。

また近年では、年中行事にあわせてちょっぴり姿を変えることも。節分にはツノが生えたり、ハロウィンではかぼちゃのランタン風になったりと、ちょっとした遊びごころに思わずにっこり。春には道明寺餅でいちごと粒あんを包み、桜葉でおめかしした「いちごの桜もち」が登場。桜もちと苺大福のいいとこ取りを味わえます。

ほかにもお酒の神様である松尾大社にちなんだ酒まんじゅうや酒せんべいなど、素朴で味わい深い和菓子がそろいます。どれも素材にこだわって、その時々の質のよいものばかりを使っているのだとか。
ご主人がていねいにつくり続ける和菓子を求めて、松尾大社にお参りの際にはぜひ立ち寄ってみてください。

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