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実際どうなの?赤ちゃんとペットの共同生活が与える影響とは?

  • 2018.4.24
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こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。

子どもが生まれる前から大小3頭の犬を飼っていた我が家。みんな家族として室内暮らしです。

そして、妊娠。

動物との共同生活は生まれてくる子どもの情緒にもプラスの影響を与えるはず。 そんな考えのもと、赤ちゃんとペットの共同生活が始まりました。

そこで、今回は赤ちゃんとペットとの実生活で得られた、プラス効果について紹介させていただきます。

●我が家の赤ちゃんはとにかく機嫌のいい子に育った

案ずるよりもなんとやら。

最初こそ、人が目を離す時にはベビーベッドに寝かしていました。

でも、すぐに床に敷いた座布団やマットの上で昼寝をさせるように。なぜって、犬たちが子守をしていてくれるから。

赤ちゃんが起きた気配に振り向くと、小型犬が赤ちゃんの左右を守るように寄り添い、大型犬は少し離れたところで番犬のように丸くなっているというほほえましさ。鼻をクンクンと擦りつけられ、ハタハタと振る尻尾でくすぐられ、赤ちゃんは泣くことを忘れたようにご機嫌でした。

赤ちゃんは泣くのが仕事。そういわれるくらい、赤ちゃんとは泣いて親を困らせるものだと思っていました。もちろん、我が子もお腹がすけば泣き、おむつが濡れて不快な時にも泣きました。

でも、不思議なことにそれが長引くことがなかった のです。

親には、するべき家事もあれば仕事のある人もいます。もちろん自分の休息も必要ですね。24時間体制で赤ちゃんをあやし続けるのは不可能です。赤ちゃんが泣き続ける時、それは「それじゃ足りない!」と訴えているのかもしれません。

でも、我が家の赤ちゃんは、とにかくご機嫌の良い子でした。
それは犬たちの存在が影響していたのだと思います。

私が家事でバタバタと動いている時も、体調不良で隣で眠る赤ちゃんのお腹をポンポンするために腕を伸ばすのさえつらい時にも、我が家の犬たちが寄り添って赤ちゃんにぬくもりを与えていてくれた のだと思います。

我が子にとって、犬たちは、親が埋めきれない隙間を埋めてくれる存在だったのです。

●犬との生活で育まれた情緒と社会性

振り返ってみて、一人っ子にはわがままや頑固さといった特有の性格が、我が子の成長の中に強く現れませんでした。

泣くことや愚図ることがあっても、それが長引くことはやはりありませんでした。

それが普通だと思っていたところ、ママ友と子連れで会うようになると「違う」ことがよくわかりました。生来の性質もあるかもしれませんが、安定した情緒は、我慢強く愛情ある子守をしてくれた犬たちとの生活が大きく影響していると思います。

犬は我慢強い生き物です。

忙しい時のちょっとしたわがままなど、親がイライラして対応できない場面でも、鬱憤のたまった子どものご機嫌をうかがうように後をついて回り、一緒に遊びストレスを緩和してくれます。つたない子どものお喋りや愚痴にいつまでも黙って付き合い、落ち込んでいる時には、言葉がないからこそ、甘すぎない距離感で寄り添ってくれます 。犬たちに囲まれ抱き着くようにして泣き寝入りする姿も何度か見かけました。

そんな生活の中で、我が子はストレスを溜め込まない方法や、自分の気持ちと向き合う方法を学んでいった のではないかと思います。実際にベビーグループなどの子どもたちの集まりの中で、ご機嫌の悪いお友だちがいると、その子の近くに座って寄り添う我が子がいました。時には、ケンカをしている子どもたちの間に、オヤツを手に割り込んでいくことも。

また、一人遊びから仲間遊びへと移行する幼児期には、おもちゃの譲り合いができる、順番を待てるという社会性も自然と身についていました 。これは、犬のおもちゃと子どものおもちゃを区別して、取り合わないことを犬と子どもに徹底して教えたことが影響しているのではないかと想像しています。

犬たちはその優しく温かい存在感で我が子に安定した情緒をもたらしてくれました。

そしてさらには、子ども自身による感情のコントロール方法やコミュニケーション法も学ばせてくれたのでしょう。

●犬と育ち、培ったボランティア精神

小学生になると動物愛護団体主催のボランティアに参加。

里親探しのポスターを作り、古タオルや毛布の回収をして、動物施設に寄付する活動も続けてきました。動物好きが高じたこれらの動物保護活動は、子どもの成長とともに、対動物だけでなく人に対しても向けられるようになりました。

坂道で荷物を抱えて歩く老人に声をかける、電車で席を譲る。 これらは若者にとって、わかってはいても行動しに移しにくいやさしさです。

でも、我が子は人の数倍のスピード老化していく犬たちとの生活やボランティア活動を通じて、やさしさを行動に移せる若者に育っていきました。

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以上いかがだったでしょうか?

我が家の犬たちは天寿をまっとうして、もういません。

そして、あまりの哀しさに今はどんな動物も飼っていません。

でも我が子は、動物保護活動に参加し、近年は養護施設への慰問にも出かけていきます。国も言語も異なる地域への転校でも、人間関係ではいつもトラブルなく友だちに囲まれています。犬たちのいた生活が子どもの情緒面にプラスの影響を大きく与えたと、過去10数年を振り返ってみて感じずにはいられません。

●ライター/さとうあきこ
●モデル/藤本順子

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