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決定版! ドラマ通50人が選ぶ、歴代 BEST 3。【海外ドラマ完全ガイド】

  • 2018.4.23
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Photo: Everett Collection/AFLO
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1位 「ストレンジャー・シングス 未知の世界」

2016年にNetflixのオリジナルドラマとして登場するや、瞬く間に世界中で大ヒットしたアドベンチャーSFドラマ。80年代のアメリカの田舎町を舞台に、仲間内4人のうちの一人、ウィルが失踪するところから物語は始まる。彼の失踪の謎を探るため、残された3人は街を駆けずり回り、謎多き少女イレブンと出会い、衝撃的な世界を知ることになる。

『スタンド・バイ・ミー』や『E.T.』、『グーニーズ』など、80年代にヒットしたSF映画の影響を受けており、それらのエッセンスが所々に散りばめられている点も魅力。ウィルの母親役として女優業に復活した、ウィノナ・ライダーのブランクを感じさせない美貌と演技力にも注目が集まっている。この4月からシーズン3の制作に入った本作。新シーズンは2019年配信予定だ。

◆ドラマ通が語る、このドラマのここがお気に入り!

エリーローズ(モデル)
とにかく続きが気になって仕方ないストーリーと、80年代のSF、ホラー映画で定番だったネタがたくさん埋め込まれていて、その「元ネタ探し」も楽しい。シンセ電子音楽なサントラもバッチリとイメージにハマっていて興奮が止まらない。『グーニーズ』や『ET』などの大作を思い出させる内容に懐かしさも覚える。好きなシーンがたくさんありすぎて選ぶのに困るけど(笑)、主役の超能力少女イレブンが、シーズン1での最後のシーンでマイクと仲間たちとお別れをするとき。超能力を使ってモンスターを破壊するときに自分も一緒に消えてしまうという、なんとも言えない悲しいシーンには感極まりました。いなくなってしまったウィルを見つけ出せた瞬間の母親役のウィノーナライダーの名演技も素晴らしかった!

なりたい登場人物は、もちろんイレブン! 超能力を使ってみたい!

ガーリ/Girli(ミュージシャン)
ごく普通の街が舞台だけど、見え隠れする宇宙人の存在によって、とても不思議でマジカルな世界に作り上げられているところ。自分の身の回りの世界を確かめたくなる作品。あと、キャストも大好きで、強い女性キャラクターの存在は今の時代のテレビに重要だと思う。

ツグミ/TSUGUMI(モデル)
世界観や音楽、インテリなどが80年代テイストですごく好み! 80年代の名作たちを思い出す描写にも心が踊ります。実際に、監督が好む80年代映画の要素が散りばめられているとか。ストーリーも予想できそうに見えて、綺麗に覆してくれるところも面白い。キャストの顔も個性的でお気に入り。個人的には、マイク役フィン・ヴォルフハルトとマックス役のセイディー・シンクがオシャレで好み。ストーリーの伏線の回収が心地よいところも好きになった理由です。

なりたい登場人物は、マイク。エル(イレブン)を思う気持ちがとても一途で、彼女のために自分の危険も顧みず、勇敢に進む姿がカッコよくて素敵。

ジェニー・ウォルトン/Jenny Walton(ファッション・イラストレーター)
作品が醸し出すすべての雰囲気が好きです。音楽やキャラクター、ファッション、そのすべてが好き。

キアラ・トティレ/Chiara Totire(VOGUE JAPAN ファッション・アシスタント)
観るたびに増す、キャラクターの深みと親近感が好き。

2位 「ゲーム・オブ・スローンズ」

架空の世界を舞台に、7王国が王座をめぐり熾烈な覇権争いを繰り広げるスペクタクル・ファンタジー。ジョージ・R・R・マーティンのベストセラー小説「氷と炎の歌」をベースにしたテレビドラマシリーズで、シーズン6ではドラマが原作を追い越してしまったことでも話題に。メインキャスト100名以上、ロケ地は世界7ヵ国以上、制作費は現在制作中のシーズン8で1話約21億円という超大作だ。

権力を得るためなら家族も平気で殺す男たち、言いなりになっているように見せかけて誰よりもしたたかな女たち、水面下で動く禁断の愛。1シーズンが終わるたびに重要なキャストが死んでしまうのだけれど、それを予測するのがファンの楽しみでもある。最終章のシーズン8は、2019年公開予定。

◆ドラマ通が語る、このドラマのここがお気に入り!

由田静(スタイリスト)
細部まで丁寧に作り込まれた素敵な衣装と、スノウのハンサムぶりがたまらない(笑)

沼尾真由美(VOGUE JAPAN デジタル・エディター)
昨年のGWの連休に、あまりにも暇すぎて何気なく見始めたら止まらなくなりました。そこからハマってしまい、毎晩寝不足に。最初のうちは人名や役柄が多くてなかなか覚えられず、同じシーズンを数回見直しました。

たくさんの登場人物の中から一人だけ好きなキャラを選ぶなら、ソフィー・ターナー演じるスターク家の長女サンサ・スターク。最初のうちはピュアで何も知らない、良妻になることが夢という箱入り娘的なお嬢さま。しかし望まない政略結婚やさまざまな陰謀に巻き込まれ、したたかさやズル賢さを身につけるタフな女に成長する姿が面白い!

3位 「セックス・アンド・ザ・シティ」

ニューヨークの4人の独身キャリアウーマンの、“ファッションと恋とセックス”を題材にしたガールズドラマ。1998年から2004年まで、シーズン6に渡って放送され、今なお多くの女性のバイブルとして人気が高い。特に、サラ・ジェシカ・パーカー演じるセックスコラムニスト、キャリー・ブラッドショーのマノロ・ブラニククリスチャン ルブタンディオールシャネルといった世界中の名だたるブランドを見事なセンスで着こなす姿が注目を集めた。

また、恋愛もセックスも楽しむけれど、自立した女性でいることを何よりも大切にする彼女たちからは多くの名言が生まれた。「私はやっぱり本物がいい。人には気が付かれなくても本物か偽物かは自分が一番よくわかる」etc.、現代女性が感じている心の内を代弁してくれる海外ドラマの金字塔だ。

◆ドラマ通が語る、このドラマのここがお気に入り!

よしひろまさみち(映画ライター)
ベタなチョイスと言われることも覚悟の上で、あたしの人生のバイブルとも言えるこの作品を。お茶の間で「セックス」という言葉を使ってもOKにしたのはこのタイトルのおかげだし、内容も恋愛やライフスタイルを女性側だけでなく、男性側のいいところ悪いところまで描き、それが自分世代にはドンピシャだったから。全エピソード、何十回観たかわかんない!

なりたい登場人物は、サマンサ・ジョーンズ! もはやロールモデル。性に貪欲っていうだけでなく、情に厚い縁の下の力持ちの姐御肌。自己愛でもなければ利己的でもなく、ただただありのままの自分を愛して可愛がるという姿勢に大共感。

キャロライン・ダウア/Caroline Daur(ファッション・アントレプレナー)
とにかく私をハッピーにしてくれるドラマシリーズ。どのエピソードを観ても共感できるシーンが盛り込まれているの。キャラクターたちがすごく人間味があってリアルだから、自分の友達になってくれるかもと思わせてくれるところがお気に入り。

キャストの中だと、キャリー・ブラッドショーになりたい。我が道を行くスタイル・アイコンなところにすごく憧れる。彼女の書く文章も自信満々な性格も大好き。

3位 「ブレイキング・バッド」

余命宣告された高校の化学教師が、家族に財産を残すために、地元のチンピラとタッグを組み、高精度の麻薬を精製するという異色ドラマ。「歴代上、最も高く評価されたテレビドラマシリーズ」として、ギネスの世界記録に認定された実力作でもある。

もともとは家族のために始めた裏ビジネスが、激しいギャングとの抗争を通じて、誰も予期しなかったスキャンダラスな展開に陥っていく。スティーブン・キングや世界一の投資家であるウォーレン・バフェットからも評価の高い、社会現象まで起こした名作。

◆ドラマ通が語る、このドラマのここがお気に入り!

ローレン・サイ(イラストレーター/モデル)
キャラクターの構成がなんとも言えず最高!

なりたい登場人物は、残念ながら、どのキャラクターもそんなに幸せじゃないの(笑)。だから、この中の誰かになりたいとは正直思えないけど、でも観るのは楽しい。

曽我ゆう(VOGUE JAPAN エディター)
ガンを宣告された高校の化学の先生が、家族に遺産を残すためにドラッグをつくり、ドラッグビジネスから抜け出せなくなっていく話。普通に暮らしていたら、決して起こるはずもない話なのですが、主人公をはじめ、その家族や周りの人たちひとりひとりのキャラ設定と、素晴らしい演技力で、「うんうん、わかるよ」となぜか味方したくなってしまう不思議な中毒性があるドラマ。

幾度となく訪れる危険な状況を、無敵の筋肉系スーパーマンが力で解決していく展開というのはありがちですが、この作品は、有能な化学者が頭を使い、化学の力で脱していくというところも見どころ。主人公をとりまくウィットに富んだ様々なドラマが重なり、一体どこからが悪になるのか錯覚を起こす内容です。見終わった後はしばらくロスになってしまうほど、最もハマったドラマでした。

なりたい登場人物というのはないのですが、主人公含めその周りが“ごく普通の人”で、よくあるような家庭の問題を抱えていたりするところが、共感のポイントかもしれません。

3位 「E.R.」

1994年から2009年までの約15年間、シーズン15に渡って放送されたメディカルドラマ。シカゴにある総合病院内の緊急治療室(ER)で働く、医師や看護師たちの慌ただしい日々を一話完結で描いた大ヒットシリーズ。のちにヒットする多くのメディカルドラマに影響を与えた、ERドラマの原点でもある。

ひっきりなしに運ばれてくる重症患者を優先順位をつけて診察しなければならない葛藤、倒れる寸前まで働くスタッフ、家族に酷な宣告をしなければならない医師など、これまであまり知られていなかったERの実情は、当時の視聴者に大きな衝撃を与えた。若かりし日のジョージ・クルーニーも医師役で出演している。

◆ドラマ通が語る、このドラマのここがお気に入り!

江戸木純(映画評論家)
病院という生と死の現場を舞台に、毎回身近でリアルなドラマがスリリングに展開されるこのシリーズの登場は衝撃だった。15シーズン331話に及んだこの長寿ドラマは脚本、演出、演技すべての面で総合的にクオリティが高く、ドラマシリーズ全体のレベルをワンランク引上げたとともに、その後の世界中の医療系ドラマやプロフェッショナルを主人公にしたドラマに与えた影響は計り知れない。

なりたいかどうかは別にして、最も好きなキャラクターはシーズン1~8の実質的な主人公であるアンソニー・エドワーズ演じるドクター・グリーン。私生活の問題や自らの病を抱えながら献身的に医療に従事する姿が感動的で、イズラエル・カマカヴィオレのウクレレ版「虹の彼方へ」が流れる彼の静かな死を描いたシーズン8の最終話は何度観ても泣けるシリーズのベスト・エピソードの1つ。

今村絵理(コンデナスト・ヴィデオ クリエイティブ・プロデューサー)

この「ER」や「X-ファイル」は、90年代に興った海外ドラマブームの火付け役的な作品。「フレンズ」などの青春モノもほぼ同時期ですが、当時学生だった私は、なかでも毎週NHKで放送されていた「ER」を楽しみにしていました。Emergency Roomという緊迫した医療現場が舞台ですが、いわゆる「医療モノ」というよりも群像劇的なヒューマンドラマ。そこで働く医師や看護師たちの人生、お互いに抱く感情などの人間模様が繊細に描写され、その展開が妙にリアルで見応えがあります。人はそれぞれ、人生もそれぞれです。

また、「ER」は、ブレイク前のジョージ・クルーニーが出演していたことでも有名。この作品をきっかけに人気を得て、映画の世界へと活躍の幅を広げました。もう20年近くも前ですが、若い頃の彼も人気が出るのもうなずける渋い魅力が満載です。どの登場人物にもきっと、共感できる部分があると思います。

3位 「ザ・クラウン」

現英国女王エリザベス二世の、女王就任から現在に至るまでのセンセーショナルな王室人生を赤裸々に描くNetflixオリジナルシリーズ。シーズン1は、父を病気で亡くし、若くしてイギリス女王に就任することになったエリザベスの、妻として、母として、そして姉としての苦労や葛藤が描かれている。シーズン2は、1950年半ばから1960年代初頭を舞台に、夫であるフィリップ殿下の男として複雑な想いや、妹であるマーガレット王女の許されざる結婚、そしてケネディ大統領と妻ジャクリーン・ケネディの人気など、その時代を反映した出来事がメインストリームになっている。

実はこの作品、エリザベス女王も観ているらしく、お気に入りの一作と公言しているとか。エリザベスの年齢にあわせて、シーズン3からはエリザベス女王役がオリヴィア・コールマンに変更。フィリップ役はポール・ベタニーに交渉中とのこと。

◆ドラマ通が語る、このドラマのここがお気に入り!

パトリック・マッキー/Patrick Mackie(スタイリスト)
王室関係のドラマが好きなんだ。とてもイギリスらしいよね。イギリス史上最も長く王位の座を牽引しているエリザベス女王はとても素晴らしい女性だと思う。あと、このドラマで主演を演じているクレア・フォイにもとても憧れを抱いているんだ。

もしこのドラマの中でなりたい役を選ぶとするなら、僕の職業柄、エリザベス女王の衣装コンサルタントかな。彼女はとても個性的なスタイルの持ち主だと思うから。
参照元:VOGUE JAPAN

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