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30歳を超えてお局様…「仕事がつまらないけど転職する気力が湧かない」解決法は?

  • 2018.4.23

わたしたちは年齢とともにいろんなものを増やしていっていて、たとえば、他人よりも遠い存在になってしまう人を増やしている人もいると思います。

セフレって、そのときは気持ちよかったね、恋愛っぽいね、ちゃんと付き合うより気楽で美味しいとこどりみたいでいいね、でいいのかもしれないけど、セフレの関係が終わってしかるべき時が流れたら、セフレの彼が心のなかで他人よりも遠い存在になっているということってわりとよくある話で、だからセフレの存在というのは今この時点からすでに微妙なわけです。

自分で自分のことを決め込む力も、歳とともに増えていく力。

たとえば表題に書いた「仕事がつまらないけど、さりとて転職する気力が湧かない」ゆえにつまらない毎日になんとなく流されるままに生きていて、同僚が結婚すると聞けば「わたしも来年こそは白馬に乗った王子様が…」と、白馬なんていう何時代にいるのかわからないロマンティックに心を痛めたりみたいな。

仕事がつまらないというのと、いつまで経っても白馬に乗った王子様がやってこないというのって、心の中の別々のところにその悩みがあるというより、どこか1か所をずぶっと刺してあげるといとも簡単に治ったりします。

それはどこかといえば、自分で自分のことを規定するのが上手になっているところ、じゃないのかなと、女子に取材と称してお話を聞かせていただくたびに、また、この手の女子の話を聞くたびに感じます。

たとえば「わたしは面食いだから」と言っている女子がいて、それはそれで全然OKな話です。

男だってたとえば「おれはAKBにいた大島なんとかちゃんみたいな女子にしか興味がない」とかと言う人がいて、そういうのってもう個人の趣味とか美意識とかの問題だから、それで全然いいと思うのですが、とかく「わたしは***だから」というかんじで自分で自分のことを限定した時点でもう、想像力とか好奇心とかわくわくとか、どきどきみたいなものがぜんぶ開店休業状態になってしまって、目の前にある面白いものを面白がれなくなって、ゆえに自分で自分の首を絞めることになって、ゆえに仕事も恋愛もイマイチ楽しくないし、でもまあ下半身は疼くからセフレでも、となっている人っていますよね。

解決方法は、知らない場所に行って知らない人と触れあうことです。

そうすれば、心の中のなにかの成分が「こんな変化もあったの?」と思えるくらいにこれまで知らなかった化学反応を起こして、知らないうちに好奇心が目覚めて、自分でも予期しなかった方向に人生がまわりはじめるから。

心が死んでるみたいになっていたり、やさぐれそうになっているときって、外部からの新しい刺激を加えてあげると、簡単に心って若返ります。刺激も、できるだけ本物の刺激がいいです。

セフレが与えてくれる刺激も、それはそれでいいのかもしれないけど、本物のバレエを観に行くとか、本物のサッカーの試合を観に行くとか(テレビで見るんじゃなくてね)、生の刺激って、あなたを裏切ることが少ないから。

せっかく仕事をして、それなりにお給料を稼いでいるわけだから、たまのお休みの日に1万円くらい財布に入れて、生の刺激を求めて知らない場所に行って、知らない人と触れあう。これをやるとなにかが変わりはじめるはずですが、それはなぜかといえば、これまで「わたしは**である」と自分で自分のことを規定していた自分が、とても小さいものに感じられる瞬間を、「生」がもたらしてくれるからかもしれないです。(ひとみしょう/文筆家)

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