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【思考をキレイにする旅の仕方(115)】旅先で出会う樹木から昔の人に想いをよせる

  • 2018.4.22

ミャンマーの大都市ヤンゴンに滞在中、毎日、野外カフェで甘いミルクコーヒーを飲みながら本を読むことが日課でした。その近くには大きな木があり、その木陰で、いつも座っているおじいさんの姿がありました。フレームが片方壊れ、ゴムで留めた丸眼鏡をかけ、まるでドラえもんの主人公のび太が歳をとったようでした。彼は時折、愛おしそうに木を触るのです。「今日、誰かが木陰に腰をおろして休憩しているとしましょう。それは、はるか昔に別の誰かが木の苗を植えてくれたからなのです」アメリカの投資家、ウォーレン・バフェットはそう言ったそうです。投資の世界は私には無縁な話ですが、この言葉だけは心に響き、それ以来、旅先の散歩で見かける目線が1つ増えました。地球上、たいていの場所には木々が植えられています。

それらの木々を見ながら、これはいつくらいに植えられたものなのだろう、どんな人が植えたのだろうと想像を膨らませ、昔の人に想いを寄せると、その土地に身体が馴染んでいくように感じるのです。<text:イシコ http://sekaisanpo.jp/>

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