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【真夜中の占いの館】イタコやユタetc...シャーマンにみてもらい驚愕の事実を知った37歳カナエさん。(前編)

  • 2018.4.17
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青森・恐山のイタコはなんと6時間待ちの行列! カナエさんが会いたかった人とは?

今回のスピ女子/カナエさん(37歳・ライター)

アートやカルチャーを専門とするライター。取材で地方を訪れる際は、仕事のついでにふらりとパワースポット巡りをすることが多い。シャーマンに会いに行くことが好きで、今興味があるのはインドやハワイなのだとか。現在、師匠のもとでタロットカードを勉強中。

マダムX(以下X):知る人ぞ知る真夜中の館へようこそ。
 
カナエ(以下K):こんばんは、カナエです。37歳、取材して雑誌などの記事を書くライターをしています。

X:カナエさんはシャーマンを訪ねた経験がおありだとか?

K:はい。恐山のイタコに2回、沖縄のユタに2回会いました。

X:恐山のイタコは死者を憑依させ、死者からの言葉を伝える役割だと言いますね。カナエさんが話を聞きたかった亡くなった方は、どなたですか?

K:実は、現地に行くまで何も考えてなくて(笑)。私が最初に恐山を訪ねた8年前でもイタコは高齢化が進み、絶滅の危機にあるといわれていたんですよ。シャーマンに興味があって一度見てもらいたいと思っていたら運よく青森方面で取材が入ってそのついでに行ったので、単なる興味本位でした。

X:あら。真剣な人だけじゃなくて、そういう目的の方もいらっしゃるのね。それでも大丈夫なのかしら。

K:私のような人は少数派で、わらにも縋る思いで遠方から来たように見えてる方が多かったです。何しろすごい行列で。

X:予約できないんですか?

K:そうなんです。恐山では1年に2回例大祭というのがあって、そのときにはイタコが必ずいるので、イタコに口寄せをしてほしい人はその頃に集中するんですね。私も結局6時間待ちました。

X:わあ、たいへんですね。

K:しかも、磁場がおかしいのかなと思うくらい、晴れたり雨が降ったりの不安定な天気で。傘は持っていたので列の前に並んでいた女性を入れてあげて、話を聞いたりして。

X:ライターさんだから取材はお手の物ですもんね。

K:でも、いつもなら話しかけるのをためらうようなタイプの方なんです。顔色も悪く、お浄めのための塩をたくさん持ってきていて。聞くと、ダンナさんを医療ミスで亡くしたのだそうです。その犯人を突き止めるために夫の話を聞きたくて恐山に来たと言うんですね。

X:いきなりヘビーな……。

K:でもそんな方ばかりのようでした。お子さんを亡くして自責の念に苛まれる若いご夫婦とか。

X:で、どうだったのでしょう? 初めての口寄せ体験は。

K:列に並んでいる間に死んだおばあちゃんを下ろしてもらおうと決めたんですが、命日がわからない。順番が来て、「命日がわからないんです」と言ったら、結構高齢のイタコ(※注釈1)が「じゃあ特別にやりましょう」と臨機応変に(笑)。

数珠を繰りながらお経のようなものを唱えて。そのうちおばあちゃんが憑依したらしく、「おまえが小さいときに死んでごめんね」などと言うのですが、亡くなったのは私が高校の頃だから、なんとなくこれはどうかなーと。

X:カナエさんが興味本位で出かけたからなんじゃないですかね。

K:かもしれません(汗)。そのためかさほどの衝撃体験は、私の場合にはなかったですね。

沖縄のユタがズバリ言い当てた、家族のできごと。

X:ということは、沖縄では何かあったんですか?

K:ええ。沖縄には母と妹とお正月の旅行で行ったんですね。ところが、着いた途端に母と私がインフルエンザを発症して、遊びの予定は全部キャンセル。ホテルの部屋でのんびりしていたときに、そうだ、沖縄にはユタというシャーマンがいたっけと思い出して。

X:とにかくシャーマンがお好きなんですね。

K:興味なさそうな母と妹を強引に誘ってタクシーに乗って、運転手さんにユタの人を誰か紹介してくれませんかと聞いたんです。そうしたら、沖縄ではお正月になじみのユタに家族で見てもらうという慣習があるから、今はみんな忙しくてダメだよ、と言われて。それでもいろいろ探してくれて、ようやく辿り着いたのがK夫妻でした。(※注釈2)

X:え? ユタってイタコみたいに女性だけだと思っていました。

K:普通はそうなんですが、 Kさんご夫婦はともに「見える」めずらしい方たちなんです。訪ねていったら普通のこぎれいなマンションにお住まいで。二人で仏壇のようなものの前に坐って、こちらが住所と名前を言うと仏壇に向かってぶつぶつ唱える。

そうすると二人に同じようなビジョンが見えるらしくて、それを二人で確認しながら伝えてくれるから精度が高いんじゃないかな。そこが人気らしくて、遠くからわざわざKさんご夫婦に見てもらいに来る人も多いらしいですよ。

X:カナエさんは、どんなことを言われたんですか?

K:私は仕事のことを聞いたら「耳が見える」と。ライターですとは言わなかったのに、「人から聞いて伝える今の仕事は向いている」って言われたのでドキっとして。

X:ほお。そういう象徴的な形でビジョンが見えるんですね。

K:そして、ユタに会いたかった私に渋々ついてきた母や妹のほうが衝撃的なことを言われたんですよ。まずは、妹がある病気の可能性を指摘されて、その原因が母の過去にあるというのがK夫妻の話だったのです。

X:なるほど、それは驚いてしまいますよね。

K:母はそのことを娘たちには黙ってお墓まで持っていくつもりだったのがそこで告白せざるを得なくなってしまって。私も妹も、それを初めて知ってショックで……。

しかも後日、妹はやはりその病気になっていることが判明しました。実は当時、父も長く入院生活を送っていたのですが、ユタのいいところは、何をしたらいいかという対策まで教えてくれるところなんです。

X:大事なポイントですね。

K:それで東京に帰ってから教えてもらったようにして、もっとご先祖を敬うようにと言われたのでそのことも気をつけています。それがよかったので、2回目は元気がなさそうだった女友達と沖縄旅行をしたついでに、またK夫妻を一緒に訪ねたんです。

私は特に見てもらいたいことはなかったのですが、友達のほうにはちょっと問題があったみたいで。対策や希望につながることを言ってもらえたみたいでよかったです。どうも、私はK夫妻のところに誰かを「連れて行く」役みたいなんですよね。

X:貴重な存在ですね。では、カナエさん自身はあまり占いを必要としていない?

K:そんなことは全然なくて。東京では、恋愛や仕事のことでしょっちゅうメンターみたいな存在の占い師を訪ねて見てもらっているんですよ。

X:メンターみたい、というのは興味深いですね。では次回はそんなお話を伺いましょうか、私のタロット占いもからめて。【カナエさんお気に入りの占い師リスト】
注釈1:恐山のイタコ
1回目に見てもらった高齢のイタコは名前を聞いていないけれど、2回目に訪れた時は偶然にも“最後のイタコ”としてTVなどにも登場するMさんだったという。

注釈2:那覇のユタ K夫妻
夫婦でユタを行なっており、お互いがみたビジョンを1つにまとめている。今年もまた彼らにみてもらいに行こうかと計画中。

●プロフィール
マダム X(まだむ えっくす)。週に一回、深夜にだけひっそりとオープンする「真夜中の占いの館」の女主人。年齢不詳。自身もタロット占いを得意とし、毎夜訪れるゲストを占うのが趣味。

参照元:VOGUE JAPAN

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