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彼に重たいと言われるくらいの愛でちょうどいいんです

  • 2018.4.15

今回は「重たい女問題」について。重たいというのは、たとえばほら、彼が頼んでもいないのに、彼の部屋になかば勝手に上がり込んで掃除したり、洗濯したり、ご飯を作ったりして、ご飯を入れたタッパーウェアの上にハートマーク付きのメッセージカードを添えて、そこに「わたしたち半同棲しているみたいだねLOVE」みたいに書いて、彼に「重たっ」と言われている女子問題について。

■彼が重たいと思う理由

彼に「その愛情、重たいから」と言われる女子って、恋愛を避暑地にしちゃっているところがあるから、彼が重たいと思います。


避暑地、つまり逃げ場。たとえば浪人生の女子で彼が大学生の場合、彼のひとり暮らしの部屋が彼女にとっての避暑地だし、恋愛そのものが彼女にとっての避暑地。仕事がつまらないと思って、恋愛に逃げている女子も同じかもしれない。


だからときどき彼に怒られませんか?「君はおれのことが好きなのかもしれないけど、おれじゃなくてもべつにいいんでしょ?」と。怒られたことのない人は、彼は内心そう思っているけれど、彼女に悪いと思って彼が言わないだけです。


つまり彼は、あなたが世話を焼いてくれることに(程度の差はあるものの)感謝しつつも、「それ、おれじゃなくてほかの誰かにやってもいいと思ってるでしょ?」と思っているということです。
ウザがられるとか、愛情が重たいというのって、そういうことなんですよね。

■半分くらいは彼女の自己満みたいに見えるから

たとえば、かなり長い間、地味にネットを賑わせている母娘問題も、これと似たようなカラクリがあるとされているみたいです。


母娘問題って、同性どうしのかなり複雑な問題を孕んでいる(はらんでいる)こともあるようで、一概にこうですとは言えないものの、あなたのお母さんは100%あなたに良かれと思って、あなたにあれこれと世話を焼いている。


でも、あなたからすればたとえば、「それは若い頃お母さんができなかったことを、娘であるわたしに代理でやらせたいだけであって、わたしはわたしでやりたいことがあるから放っておいてほしい。その愛情、重たい。だって半分くらいはお母さんの自己満みたいに感じられるから」というようなこともあるのだとか。


おなじように、彼はあなたが愛してくれているのは分かっているんだけれど、半分くらいは彼女の自己満みたいに見えるから、と思っているということです。

■あなたの人生を占えばこういう感じです

彼氏に重たいと言われている人って、もうガチでなにかに救いを求めているようなところがあって、その「なにか」がなにかといえばそれは彼氏であって、でもそれでちょうどいいくらいじゃないかなと思います。男からすれば重たくてしかたないわけですが、自分が思うようにやるといいです。


そういう恋って、彼のことが好きという気持ちと、なんとしても自分を探して救われたいという気持ちとが、ガチで一体となっている稀有(けう)な状況だから。で、そんなふうにガチになって生きる時期って、ふつうは後にも先にもあまりないです。


たいていの場合、そこまで彼氏に精神的に頼っていた自分とか、自分を探していた自分というのを、あと何年かすればなつかしく思うようになるからです。


つまり適当な時点で、精神的に誰かに頼らなくても生きていけるようになったとか、自分がどう生きていくといいのかが漠然とではあってもわかった、というところに落ち着くから。

■重たいと言われるくらいでちょうどいい

自己満的に彼に尽くす恋であろうとなんであろうと、いろんな意味で必死になれる恋愛を若いときにやっておくと、そういう恋があなたになにかを教えてくれることがきっとあるから。
そして彼は「あの頃、重たい恋愛を強制してくる彼女がいたなあ。あの子、元気かなあ。あの子の愛情は重たかったけど、付き合っていたときはわけもなく家庭的なアットホームな感じで生活できていたなあ、おれ」と、あとになって懐かしく思うのです。


だから彼に重たいと言われるくらいでちょうどいいのです。これが、ラブな彼女であっても、ご飯1つ作ってくれない彼女であれば、彼はそこまで懐かしく思わないから。(ひとみしょう/文筆家)


【今夜はちょっと、恋の話をしよう】
(ハウコレ編集部)

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