舞台はインド。娘にレスリング選手の夢を託した父の真意とは？『ダンガル　きっと、つよくなる』【今月のプロ押し映画！】

（C）Aamir Khan Productions Private Limited and UTV Software Communications Limited 2016
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娘をレスリング選手にする。それだけで保守的なインドの村では笑い者だし、長女のギータ（ファーティマー・サナー・シャイク）と次女バビータ（サニャー・マルホートラ）はイジメにあうが、我慢我慢。とはいえ年頃ともなればお洒落がしたい。

そんな娘たちの髪をバッサリ切っても国際大会で優勝させたいのが父親マハヴィル（アーミル・カーン）の気持ち。そこへ行くまでには役所の支援が欲しいが担当者は女に何ができる、と聞く耳を持たず、父親はすげなく追い払われた。

父の猛特訓を受けるヒロインはもうやめたいと弱音を吐くが、村の娘の結婚式で花嫁に言われた言葉にはっと気が付く。「あなたは幸せよ。私たちは14歳になれば家事と食事作りを教えられて、会ったこともない男と結婚させられ、子供を産んで育てるだけ。あなたが羨ましい、あなたは私たちの希望、頑張って」

たしかにそうなのだろう。彼女たちのためにも金メダルを手にしようという気持ちが芽生え、それを励みに頑張る、というストーリーを歌で語るのは姉妹のいとこの少年で、途中から妹が説明して歌う、といういかにもインド映画らしい構成。主人公には実在のモデルがいるが、あとはフィクション。インドでは記録的ヒットになったそうだ。
『ダンガル きっと、つよくなる』
公開中
配給／ウォルト・ディズニー・ジャパン／ギャガ
http://gaga.ne.jp/dangal

参照元：VOGUE JAPAN