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映画「クレしん」はなぜ大人の胸に響くのか。子どもの方が大切なことわかってる?

  • 2018.4.12
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©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2018

4月13日に『映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~』が公開。おやじギャグを言ったり、お色気大好きだったりと“おませ”なしんのすけのおバカな言動で笑わせてくれる『クレヨンしんちゃん』ですが、友情、家族愛がたっぷりと詰まった劇場版には毎回泣かされるというママも多いのでは?

今回は『爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~』の見どころとともに、過去の映画作品の中から心に響く名言をピックアップしてご紹介。野原家の人間味あふれる言葉の数々は必見です!

■泣ける! 野原家サイコーの名言たち

『映画クレヨンしんちゃん』といえば、名言がたくさんあることでも有名。もちろん今年の映画にも数々の名ゼリフが散りばめられていますが、そちらはぜひとも劇場でご確認を! ということで、いままでの映画作品の中から名言を振り返ってみましょう。

「押し付けることがしつけじゃねえんだ!! 自分からやらなきゃ意味がねえんだよ!」(ひろし)

出典:『映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』(2014年)

洗脳された“ロボとーちゃん”がしんのすけに無理やりピーマンを食べさせようとする姿を見て、止めに入ったひろしの一言。

親は「しつけ」と称して子どもにいろいろなことを押し付けがち。もちろん子どもを愛しているからこそですが、何事も押し付けるのではなく、子どもが進んでやるように促すことが大切なんですよね。しんのすけを思うひろしの言葉に、ハッとさせられます。

「たいして誰も気にしてないゾ」(しんのすけ)

『映画クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』(1997年)

野原一家が緊急事態に陥り会社を休んでしまい、同僚のことを気にするひろしにしんのすけが放った一言。

あまりに的を射た発言に、「たしかにね」と思わずうなづいてしまいます。周りにどう思われるか、会社に迷惑をかけるのではないのか…と、周囲を気にしすぎて本当に大切なことを見失いつつある大人にガツンと響きます。

「仕事は頼めても、おやじは頼めないからな」(ひろし)

『映画クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』(2013年)

先述の名言にも通じるこの言葉は、しんのすけが行方不明になったと連絡を受け、大事な会議をすっぽかして会社を後にする際、ひろしが後輩社員に告げた一言。

もちろん、どんな親でも行方不明なんて大事になればわが子を優先させるでしょうが、「仕事が忙しくて…」を武器のように振りかざしがちなパパ・ママには、ズシンとくる名言です。

「優しくしてくれるパパばっかりに甘えんなっ。好きで嫌われ役をやってんじゃないわよ! 嫌われたっていいから自分の子どもを守りたいだけ! あんたたち子どもにはわからないと思うけどね、それが母親ってものなの」(みさえ)

『映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』(2016年)

母親が事故で亡くなったことがトラウマになり、自分のせいだと悪夢しか見られなくなった少女(サキ)に、みさえが伝えた一言。そしてこの言葉は「あなたを憎むわけない」と続きます。

『クレヨンしんちゃん』の名言はひろしが注目されがちですが、みさえだって負けてはいません。子どもを大切に思う母の気持ちに共感し、胸が熱くなります。

おバカなこともたくさん言い合う野原家ですが、じつはそれぞれが家族思いの愛にあふれた家族。その家族愛がより濃く描かれ、心に刺さるのが『映画クレヨンしんちゃん』なのです!

■今年は友情濃いめ! カスカベ防衛隊の絆はいかに!?

©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2018

『映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~』の舞台は、春日部にある中華街「アイヤータウン」。マサオくんの誘いによって、しんちゃん、風間くん、ネネちゃん、ボーちゃんが、みんなそろって伝説のカンフー"ぷにぷに拳"の修行を始めます。

一方アイヤータウンでは、"ブラックパンダラーメン"という怪しすぎるラーメンが大流行。でもそのラーメンは、食べた人を凶暴化させてしまう危険なラーメンだったのです。アイヤータウンは、ブラックパンダラーメンを求める人たちで大パニック。その勢いは衰えず、脅威は春日部全体へと広がってしまいます。

そんななか、自分よりあとに“ぷにぷに拳”を習い始めたしんちゃんたちに複雑な思いを抱いたマサオくんが、カスカベ防衛隊からの離脱宣言。はたしてカスカベ防衛隊は仲間との絆を取り戻し、春日部を守ることができるのでしょうか…?

■子どもに大人気の豪華キャストが声優として登場!

©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2018

今作では、敵に秘孔を突かれ「パンツ丸見え」としか話せなくなってしまう“ぷにぷに拳”の師匠役を関根勤が熱演。そしていま、子どもたちから絶大な人気を誇るANZEN漫才・みやぞん&あらぽんが、見た目もそのままに登場します。

さらに主題歌・劇中歌を担当するももいろクローバーZのメンバーも、アイドルグループ“くろぐろクローバーZ”としてゲスト出演。ブラックパンダラーメンのイメージソング『ブラックパンダラーメン賛歌』をノリノリで歌い上げています!

ちなみに主題歌『笑一笑 ~シャオイーシャオ!~』は、中国語で「笑って!」「笑おう!」という意味。これまでも高橋優『ロードムービー』やケツメイシ『友よ~この先もずっと…』など、主題歌の歌詞のすばらしさが話題となってきましたが、今年も前を向いて歩き出せるような明るいナンバーが、物語を盛り上げます。

■社会問題も反映! しんちゃんから学ぶ人生の教訓

©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2018

『映画クレヨンしんちゃん』は、おもしろおかしくも“いまの時代”を反映している作風が特長。今年も“ブラック企業”や“依存”といった、現代の社会問題にも通ずるような要素が盛り込まれています。

そして、カスカベ防衛隊がそれらを解決していく手立ては、大人には思い付かないようなことばかり。人生において大切なことは、案外子どもたちのほうがわかっているのかも? と、しんちゃんたちの純粋な思いが、生きることを難しく考えてしまう大人の胸に響きます。

親子で楽しめる『映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~』は、くだらなさの中に学びがある不思議な物語。

一見、正義と思えることでも、気の持ちようで悪に転じてしまうこともある。本当の正義とは何か、そして本当の幸せとは何か…。“ノースタントアクション”のおバカンフーアクション超大作が、その答えを教えてくれるかもしれませんよ!
『映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~』
4月13日 全国東宝系にてロードショー

©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2018

公式サイト:http://www.shinchan-movie.com/
(nakamura omame)

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