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ウチの子大丈夫? 小学校入学前に身につけさせたいこと3つ

  • 2015.1.27
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【ママからのご相談】

娘がこの4月に近所の小学校に入学します。初めての子どもなので、不安がいっぱいです。親があまり心配しすぎると子どもに悪い影響を与えてしまうとは思っているのですが、保育園とはいろいろな面で大きく違うことで、わが子がうまく対応していけるかどうか気になってしまいます。入学前にこれだけはできるようになっておいたほうがいいというものをぜひ教えてください。

●A. 入学へのワクワクドキドキ感を広げましょう!

ご相談ありがとうございます。家族を笑顔にする教師&6人の子育てパパ・荒川茂樹です。

お子さんは今、小学校入学に大きな希望をもっていることでしょう。

「早く勉強したいな」「広い校庭で遊びたいな」「どんな先生かな」など、子どもたちのワクワク感は、今後どんどん大きくなっていくはずです。しかし、それとは反対に親御さんの心配や不安感も……。

しかし、まず大切なことは、お子さんの小学校入学に対するワクワク感を大きな状態にしてあげることが親御さんの一番の役目です。食事を食べながら、お風呂に入りながら、そして寝る前など、お子さんが入学して楽しみなことを、ぜひどんどん話してみてください。

そして、その楽しさを大いに肯定し、認めることで、お子さんの入学に対する良い思いを大きく膨らませてあげて欲しいと思います。くれぐれもお子さんの夢や希望を打ち砕くような否定的なことは口が裂けても言わないこと!

●入学前に身につけさせておきたいことべスト3!

小学校教員として28年間勤務してきて思ったことは、子どもは親が思うよりしっかりしているということです。「子どもの力ってすごい!」と親御さんが、心にしっかりと刻んでおく必要がありますね。

さて、それを踏まえた上でお子さんに入学までに身につけさせておきたいことは……。

●(1)衣服を素早く着替えたり、たたんだりできる

小学校では、体育の授業で体操着に着替えたり、水着に着替えたりします。また、身体測定で服の脱ぎ着をすることがあります。自分の服をいつでも素早く脱いだり着たりできるようにしておくことは、集団生活を重視したりする学校生活ではとても大切です。

それとともに、脱いだ服をきちんとたためるように日頃から練習したり、洗濯物を一緒にたたんだりしておくと、整理整頓をする力も身についていくと思います。多少洗濯物のたたみ方がうまくなくても、数多くの経験を親御さんと一緒に楽しみながら行う工夫をしてみるといいですね。

●(2)時間で行動できる確実さ

保育園や幼稚園と大きく違うところに“時間”があります。

・登校するときの時間

・授業の始めと終わりの時間

・休み時間

・給食や掃除の時間

など、何をするにも時間で区切られているのが小学校。そこに慣れることはちょっぴり大変かもしれません。しかし、家でも、「数字が2のところまでに食べ終わろうね」「長い針が3になったらお風呂に入ろうね」「○時になったら寝る時間だよ」などと時間を知るために、時計を見る習慣をつけるようにしておくことは重要な入学前の準備です。

お子さんの好きなTV番組の開始時刻を“○時”というのを理解するために一緒にリンクさせることも楽しく時間を覚えることにもつながりますね。そんな時間との関わりも学ぶ楽しさを味わうことと生活をつなげる重要な部分だと思います。

●(3)友だちとうまくかかわれる素地をつくる

きっと多くの親御さんが一番心配されていることでしょう。

「同じ保育園や幼稚園からの友だちが少ないうまくやっていけるかな?」「意地悪したりされたりしないかな?」「ケンカしないかな?」などという心配をするのが親心。でも、子どもって意外とケロッとしているんです。

今年度入学したわが息子は、1人も同じ保育園から来ている友だちもいませんでしたが、入学式から実に楽しそうに近くの子と話をしていました。子どもの本来持っている力って、親の想像をはるかに超えているんです。

ケンカすることもあるでしょう。嫌な思いをすることもあるでしょう。でも、それは事前に親が守ってあげることはできません。もし守ってあげられたとしても、次に同じような場面に出くわしたとしたら守ってあげられるでしょうか?

親が心がけておくことは、子どもに“自分自身を守る力”“たくましく進む力”を身につけさせなくてはならないということです。そのために親としてできることは、“どんな子どもにしたいのか”というイメージを持ち、毎日の生活のあらゆる場面でそれを身に付けさせる手助けをすることだと私は思います。その繰り返しが、子どもを心身ともにたくましくしていくのですから!

●子育ての大きな目標は、子どもの自立!

小学校に入学するということは、幼稚園や保育園時代とは大きく変化します。親の手が多くかかっていた時期から、自分で歩き出すようになっていくからです。“自立”にほんのちょっぴり近づくことになりますね。親としては寂しさもあるけれど、それを大いに喜びたいものです。

子育ての最終目標は、子どもが一人で自分の道を歩いていけるようになる“自立”です。小学校入学はまだまだ小さな一歩かもしれません。低学年のうちは手はかかりますが、子どもの成長は早い! その素晴らしさを感じながら、少しずつ自立への道を築いていきましょう。

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ここに紹介したのは、入学時に身に付けておきたい生活面のごく一部です。他にも心配されることもあるかもしれません。でも、まずはお子さんが楽しく通うこと、それだけを頭に入れて、残り数か月、お子さんと一緒にワクワクドキドキする日々をお過ごしください。

【参考文献】

・『小学校入学準備―親の不安・心配に応えるポイント30』神田朋恵・著

(ライタープロフィール)

荒川茂樹(プロ学習講師)/6人の子供(二男四女)の父。東京都公立小学校の教員として28年間勤務。子育てで悩む親、その中で生活する多くの子どもたちを目の当たりにしてきた。そこで、子どもを生き生き育てるには、親子を両面からケアするための教育が何よりも大切であるということを痛感する。その実現を目指し、小学校教員を退職。その後、(株)笑學舎を立ち上げる。以後、「ママをイキイキさせるパパの役割」「ママが輝くと家族は幸せ」「夫婦仲良くする秘訣」「産前産後の夫婦術」「ママと子どものワクワクコミュニケーション術」「あつあつ夫婦講座」「子育てにワクワクするママカフェ」等、夫婦を中心とした家族のより良いあり方を広めようと講演活動に力を入れている。また、子どもが楽しく学習する学びをめざし、プロ学習講師として、ご家庭のニーズに合った対応をしながら、子供の「できた」「わかった」だけでなく、一生役立つ学習法を指導している。

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