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坂口健太郎さんの“変化の時”「泥臭い部分をもっと見せていいのかな」

  • 2018.4.4
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一年かけて撮りおろした、坂口健太郎さんの写真集が発売! 「MAQUIA」5月号から、スペシャルインタビューをお届け。

1年越しで得た、
揺るがないベースと、変わる勇気。

坂口健太郎

レンズを通じて知った、自分のこと。

ドラマから映画まで話題作への出演が途絶えない人気役者。そんな坂口さんが初めて挑んだ写真集『25.6』。一年かけて撮りおろした写真から見えてきた自分自身の今。


KENTARO SAKAGUCHI

1991年7月11日生まれ。2014年の俳優デビュー以来、数々の映画・ドラマで注目を集める。4月から、カンテレ・フジテレビ系『シグナル 長期未解決事件捜査班』で初のドラマ主演をつとめる。(毎週火曜夜21時~)

『25.6』

25歳の春から26歳の冬まで、春夏秋冬をテーマに一年かけて撮影。旧知の仲であるメンズノンノのスタッフが携わったからこそ撮れたリアル。見たことがない坂口健太郎に出会える一冊。(撮影/田邊 剛 ¥2200/集英社)

無臭、無害ではなく
もっと泥臭くありたい

「バネって、深く沈み込むほどに跳ね上がる力が強くなるじゃないですか。振り返ると、この1年はそんな“沈み込む”段階だったのかもしれない」昨年はメンズノンノモデルを卒業。役者として話題作に次々と出演。濃厚であったはずの坂口健太郎の25歳から26歳。その時間に寄り添うように、約1年かけて撮りおろした写真集が『25.6』だ。旧知の仲のスタッフとともに「良い意味で行き当たりばったり。あえて固めず自由な空気の中で写真を撮り続けた」という一冊。

「幼馴染を呼び出して、地元の行きつけの居酒屋で撮影をしたり。写真を撮りに海まで行ったのに、ほとんど写真を撮らず、ダラダラと楽しい時間だけを過ごして帰ってきたことも(笑)」

そこには、見たことのない坂口健太郎の姿がちりばめられている。

「一年かけて撮ったからこそ自分の変化に気づかされることも。その時々でやっぱり顔もどこか違うんですよ」


そこで、飛び出したのが冒頭の“バネ”発言だ。この1年は変化の年だった。そして、今も彼はその渦中にいる。

「僕は自分に嘘をつくのが上手というか。何か思うことがあっても、周りが潤滑に進むなら、その流れに合わせてしまう。芝居の現場でもバランサーであろうとしてしまうんです。でも、最近はこのままじゃいけないと思うように。“坂口君は何でも大丈夫”ではなく、役者として張らなければいけないところはちゃんと張らないとなって」

そして「『嫌われる勇気』って本あるじゃないですか。気持ち的にはあんな感じです」と悪戯っぽくニヤリ。

「僕って“無臭”や“無害”というイメージを持たれがち。でも、そうじゃない部分も存在する。泥臭い部分をもっと見せていいのかなって。それが僕の課題でもあるんです」

今しか撮れない“変化の時”を切り取った『25.6』。坂口健太郎のバネがどう跳ねるのか、楽しみになる一冊だ。


MAQUIA5月号

撮影/岡部太郎〈SIGNO〉 ヘア&メイク/木村知香〈tsujimanagement〉 スタイリスト/檜垣健太郎〈little friends〉 取材・文/石井美輪 構成/芹澤美希(MAQUIA)


【MAQUIA5月号☆好評発売中】

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