「彼が怒るからさ」って理由で断るのは、あんまりいい処世術とは言えないかも

男子から遊びに誘われたときや、LINEが送られてきたとき、二次会に誘われたときなどに、「彼氏が怒るから、ごめん」と断る人がいます。
これって一見「上手に立ち回っている」んだけど、でもそうやって、彼氏のことをディスってまで言い訳に使って、まるで「私は普通の常識人だから、こういうの断りたくないんです。でも、彼氏が異常な心配性なんで」とでも言うかのような態度って、はっきりいって、なんかずるくないですか？

■彼がどう思うか・・・・・・

彼としては、もともと性格がそうなのか、それとも昔付き合っていた人に裏切られたことがトラウマになっているのかは知りませんが、少なくとも自分のそういう「男子と遊ぶな」「LINEするな」といったお願いが、「かなり男として器が小さくて、カッコ悪い」という自覚があるはずです。
それでも、心の余裕がないばっかりに「男子と遊ぶなよ！」みたいな束縛みたいなことをしてしまって、自分で自分が情けない気持ちなんだと思います。彼女に対しては強気を見せていると思いますけどね。内心はふがいない気持ちですよ。
それでも彼女は、「わかった。じゃあそうするね」と不承不承ながらでも理解を示してくれた。きっと本音ベースでは、「男子と遊びたい」とか「LINEだってしたい！」と思っているんだろうけど、俺の彼女として、わがままを聞いてくれた、ありがとう、という気持ちでいるはずです。
でも、蓋を開けてみたら、彼女は「彼氏が怒るからさー」と平然と言っている。そして、それを聞いた周りの男子には「あいつ、めっちゃ重いじゃん、ダサっ（笑）」とせせら笑われている。「あれ、理解してくれたんじゃなかったの？ なんで俺だけ、吊るすの？」はっきり言って、かなりみじめです。

■それは処世術と言えるの？

私なら、彼氏が私を晒し者にしてまで二次会から帰ってくるくらいなら、「どうぞ好きなだけ飲んできて」と言いたくなります。
私の前では理解してくれたと思ってくれた彼。でも実際は、「あかりがキレるからさー、帰るわ」と私を売ってる。私に対しては理解したようなフリを示しつつ、みんなの前では「俺は彼女の言ってることおかしいと思うんだけどー」という保身。「非常識な彼女がいるんですみません」なんて私をけなさず、「ごめん、明日朝早いからさ」とあくまで「俺が決めたことなんで」と言って私を守ってくれると思っていた。「お前の彼女非常識だなー」と思われるくらいなら「お前、二次会行かないなんて非常識だなー」と思われるくらいの漢気がほしかった。だって、たしかにこっちが言い出したことなんだけど、それを理解して”二人の約束”として飲み込んでくれたと思っていたから。
また、逆の立場で考えてみても、「あかりの彼氏って、重いんだねーwww」みたいに思われるのは絶対に嫌です。だって、付き合っている以上彼と私は一心同体で、彼が笑われるというのは、私が笑われるのとイコールだから。
そして周りからも、「素敵な彼氏さんだね」「うらやましい」って応援されたいし、彼のことだ好きだから、「もっと大人の彼と付き合ったら？」なんて言われたくもない。彼に「俺って、あかりの友人たちに馬鹿にされてるのか・・・・・・」って思わせたくない。自信を持って私の彼氏でいてもらいたい。
そんなふうに私は思うから、こういうとき、ちょっと言い方を工夫してみたらどうかな？って思ったんです。
例えば、そんなふうにするくらいなら、せめて「ごめん、今日この後彼氏に会う約束してるからさー」と、事実ではあるけどちょっとマイルドで丸めた言い方にしてみたりとか、なるべく”フェア”な言い方をしてみたり。
「夜は一緒に電話しながら寝る習慣になってるからさ、私ここで帰らないと彼氏寝れない（笑）」なんていうのも、けなげな感じでいいですよね。こういった言い方なら、「彼氏が怒るから」に潜む”私と彼とは考え方が違う感”とは真逆の、”二人の連帯感”が出せますよね。
もちろん「本当のことなんだからしょうがないじゃん」って思う人もいると思うし、それはごもっともなんだけど、「たしかに、そうかもなぁ」って少しでも思ってくれたら幸いです。（遣水あかり／ライター）
（ハウコレ編集部）