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「初めての母子分離、慣らし保育スタート」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.51 

  • 2018.4.3

いよいよ息子の保育園生活が始まる4月になった。庭の大きな桜の木も満開を迎え、これから始まる新生活を祝ってくれているかのよう。

生まれてからずっと、この2年弱、わたしと息子はずっと離れることなく暮らしていたから、保育園生活が始まったらどうなるのか想像してみると、寂しくて寂しくて仕方がなかった。

「息子はきっと、泣くだろうなあ……」。
そういうわたしも泣きそうだった。息子が生まれてから初めての母子分離だ。

あんな幼い子を預けて、わたしは働くのか……。そんな自己嫌悪に陥りつつも「これは夫婦で決めたこと。自分が働き続けることは、きっと家族にとって将来のためになる」。そう言い聞かせながら、保育園生活1日目がスタートした。

夜なべして作った登園グッズをバックに詰め込んで、初日は夫と二人で息子を連れて、保育園まで向かう。息子には連日「これからお友達がいっぱいいる保育園に通うんだよ」と説明してきた。少しでも心構えができていればいいと思いつつも、本人がどの程度理解しているかはわからない。

息子は、1歳児クラスに入園が決まり、担任の先生とご挨拶。初日は、まず慣らし保育からスタート。慣らし保育とは、言葉の通り、場所に慣らす為の期間のこと。

初日、2日目は2時間だけ。それ以降は徐々に時間を延ばしていく。1週間後には、朝から仕事が終わる夜の18時ごろまで、ずっと保育園で生活することになる。

たった2時間。それでも息子にとっては初めて親と離れて、知らない人と一緒に過ごすのだから、そんな不安なことはないだろう。

息子を保育室に預け、そおっと部屋を出ていく。様子がおかしいことにすぐに気づいてしまったようで、すぐに泣き始めてしまった……!

「びえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

ほかの子どもたちも全員泣き始め、先生たちも必死にあやし始める。子どもの心境を想像して、涙ぐむお母さんたち。そして、わたしも涙を抑えるのに必死だった。

2時間後……。

息子を迎えにいくと、心配していたとおり、涙が枯れるほど泣いたようで、表情はゾンビのようになっていた。

「おかあさんが悪かった……!!」と、息子に謝罪しながら抱きかかえ
この先の保育園生活がうまくいくものなのか、不安がよぎる。

そんな中、先生がやわらかな笑顔でわたしに声を掛けてくれた。
「大丈夫ですよ、お母さん。みんな最初は泣くものですから。心配しないでいいですよ」。

そうかそうか、そういうものなのか。無理もない、初めて通う場所だもんな……。

慣らし保育は、子どものためにあるけれど、結局子どもと離れる練習を親もしているのかもしれない。これは将来きっとやってくるであろう、子離れにも通じてるんだろうな。

つづく

次回は
おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 vol.52
「おめでとう!2歳の誕生日プレゼント」をお送りします。
(Boojil(ブージル))

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