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恋活や就活の流れに乗れない人のほうがじつは幸せ

  • 2018.3.21
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世の中には、「なぜかわからないけど、そうと決まっていること」があって、たとえば就活における新卒至上主義も、そのひとつだろうと思います。
「中途採用の人のほうが、社会のルールや仕事のやり方なんかを、新卒の人よりもよく知っているだろうから、うちの会社は中途採用をメインにしています」なんていうメジャーな大企業って、あんまりないですもんね(中小企業ではよくあると思うけど)。

■流れに乗っていない人がうらやましいそうです

恋愛だって、彼氏がいない女子は恋活していて当たり前みたいな、誰がそう決めたのかよくわからない風潮があるものだから、「彼氏、いないの?なら、だれか紹介しようか?彼氏、ほしいんだよね?」みたいなことを、しれっと言う人がいますよね。そういう人に対して、「放っておいてくれ」と言える人は立派だしかっこいいなあと思いますが、ふつうはそんなこと、言えないしね。





「一応、新卒のほうが有利かなあ」とか、「彼氏欲しいですって言っておいたほうが無難かなあ」と思っている人たちだって、ホンネでは「でも別に新卒じゃなくてもよくね?」とか「いまは一人が気楽と公言してもよくね?」と思っていたりしないですか?


これ、就活や恋活の流れに乗ってそうに見える人から聞いたんですが、いろんな流れにちゃんと乗っかって、それなりにうまくやっている人って、流れに乗ってなさそうな人というか、流れに乗りそこなった人を見て「いいなあ、ああいう生き方っていいなあ」と思うことがあるそうです。

■先生は立って喋ります。生徒は座って寝ることもできます。

おそらく誰しも、流れに乗りそこなったら、あとの人生がしんどいと思っているはずです。
でも、それってたとえば「夜間の学校で授業を受けるのはしんどい(だから昼間の学校を卒業しておこう)」という世間の風潮と同じじゃないかなと思います。


夜間、たとえば夜の7時から始まる学校って、生徒も先生も、昼間なんらかの活動をして、夜、学校に来ます。先生は立って喋ります。生徒は座って寝ることもできます。生徒より先生のほうが圧倒的にしんどいというのが事実で、「夜学は大変」という世間の評判は、先生には適応されても、生徒にとっては事実とはちがっている・・・・・・というのが、実際に夜学に行けば、誰だって目の当たりにする事実。


で、寝てても、あとから生徒同士で教えあったりして、どうにかなるわけです。先生だって、寝る子がいてもしかたないだろうと思っているから(自分もしんどいから)、あとからフォローしてくれることもあるそうです。

■流れに乗りそこなった人のほうが、幸せになりやすい

流れに乗らなきゃ!遅れないようにしなきゃ!とか、流れに乗ることがステイタスだと感じるとか、そんなふうに考えて、どうにか世間並に生きていけるなら、それはある意味ではひとつの才能だから、それができる人は、そうするといいのかもしれません。


でも、無理にそうしなくっても、流れに乗り遅れたら誰かがあなたのことをフォローしてくれます。世の中って、そういうふうになっています。そして幸せってしばしば、ある特定の誰かがあなたにもたらしてくれるものだったりします。
つまり、世間の流れとか風潮という「誰なのかよくわからないもの」に心奪われるより、ある特定の誰かとの出会いを求めたほうが、圧倒的に幸せになりやすい。





そして不思議なことに、流れに乗りそこなった人のほうが、ある特定の誰かに出会いやすい。これも、「なぜかわからないけど、そうと決まっていること」のひとつ。


しいて理由を言うなら、世間の流れに乗れない人は、自分の心の弱さに正直だからでしょう。同時に、そういう正直さが、他者の共感を呼ぶからでしょう。人ってみんな弱い生き物だから。(ひとみしょう/文筆家)


【今夜はちょっと、恋の話をしよう】
(ハウコレ編集部)

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