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【VOCE20周年】コスメ界のアカデミー賞【ベスコス】を振り返ります

  • 2018.3.20
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受賞作はビッグヒットが約束される一一大イベントといえばアカデミー賞? いえいえコスメ界ではVOCEベスコス。美容界を代表する白熱バトルが生まれたのも、ここから。

「ベストコスメ」といえばVOCEなんです!

創刊時からずーっと高い支持を誇っているVOCEの看板企画が、コスメ界のアカデミー賞、ベストコスメ。きめ細かいジャンル設定と錚々たる審査陣で当初から信頼と注目を独占してきた。さらに回を重ねるごとに真剣度も厳密さもヒートアップ。受賞を称えるトロフィーが2004年に登場し、2007年からは各人の評価点数まできっちり公開されるようになって、ますます手に汗握る展開に。選ぶほうも(私のセレクト、はずしてない?)、選ばれるほうも(今年最高の自信作なんだけど……)と、キャリアとプライドを賭けたガチンコ勝負に。当然、受賞作は、時代を代表する名品ばかり。特にメイク部門は、それぞれのシーズンのトレンドをリードしたカラーやテクスチャーが妍を競い、眺めているだけでもワクワクだ。

VOCEベスコスが凄いのは、こんなふうに時代を象徴する名作を的確に選び抜いているからだけじゃない。流行を超えて輝き続けるレジェンド作や新ジャンルを切り開く次世代スターを、鋭く掘り当てていること……前者の代表が、ロングセラー記録を更新し続けるルナソルの01ベージュベージュや微妙に改良を重ねながらも不朽の定番化したポール & ジョーのプライマー。後者のパイオニアには、ポンポンチークの草分けサンローランのトゥッシュブラッシュやUVケアブームの火つけ役ランコムのUV エクスペール等々がある。

この高い鑑定眼ゆえに、「新しいコスメを買うときは、VOCEのベスコス発表を見てから」との定評が。今年もそろそろ上半期の選考が始まるころ。どのカラーや質感が旬認定を受けるのか、どのアイテムの優秀さが認められるのか、今からハラハラドキドキだ。

VOCEベストコスメを振り返り!

「ポンポンチーク」の先駆け【2004年8月号】

チークにこんな方法があったの? と目ウロコだったのがサンローランのポンポンチーク。絶妙な血色を失敗なしに演出できる完成度で、2004年から実施されたトロフィー授与の第一号に。

10年売れ続けているという名作「ベージュベージュ」【2007年8月号】

流行の移り変わりが激しいアイメイクで、発売以来売れ続け、この春の限定キットの主役まで務めた、掟破りのモンスター。それをデビュー時に見抜いたVOCEの慧眼も破格だ。

プライマーの出現で「下地が主役」に【2009年1月号】

ファンデが主役のベースメイクに、美肌プライマーの実力を知らしめたポール & ジョー。進化版やシリーズが何度も受賞しているけれど、もちろんVOCEでは第一作から選出。

「高機能日焼け止め」といえば……【2010年8月号】

紫外線対策を重視して特設されたUVケア部門で見事トップ受賞したランコム。夏限定の実用品だった日焼け止めを、オールシーズンの高機能ベースアイテムに引き上げた立て役者だ。

「マスカラの女王」【2011年1月号】

エクステやまつげ美容液に追い上げられながらも、不動のマスカラ力を見せつけてきたのがヘレナ。現在の優秀マスカラ目白押し状態もラッシュ クイーンの存在があったからこそ。

「赤。そしてマット」を定番にした一本【2014年1月号】

長く続いてきた、薄づき艶優先のグロス仕上げから、がっちりマットな鮮烈レッドへ、トレンドの変化を決定づけたルージュ ディオール。赤口紅やマットに目覚めた人も多かったはず。

「アディクション」というブーム【2014年2月号】

彗星のように現れ、あっという間にカジュアルモードの覇者となったアディクション。多彩な絶妙カラーとエッジィな質感が魅力だけれど、その真骨頂リキッドチークで栄冠を。

どこを見てもコレばかり!熱狂を巻きおこした「赤×ブラウン」【2017年1月号】

2016年のアイメイクのトレンドをたった一品でつくりだし、ぶっちぎりのグランプリだったのがシャネルの赤×ブラウン4色パレット。部門賞も審査員賞も、もうシャネル尽くし。

「プチプラ」が優秀な時代に【2017年8月号】

安かろうチャラかろうだったプチプラがここまで進化するなんて誰が予想した? 今や一流ブランドに負けない品質を備え、難度の高い本格カバーベースも完成。その記念碑がケイトのコレ!

撮影/伊藤泰寛 取材・文/近藤須雅子 構成/鬼木朋子

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