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古本屋や焙煎珈琲店などお店が点在、小さな町のようなカフェ「senkiya」

  • 2018.3.18
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埼玉県川口市にある埼玉高速線戸塚安行駅。特に観光地ではありませんが、バスで約5分のところにあるカフェが地元の人や他県からも人が訪れる人気カフェがあります。今回、全国120軒以上の縁側のあるお店や宿を見てきた、縁側愛好家の成瀬夏実が、埼玉県川口にあるカフェ「Senkiya」をご紹介します。

住宅街にある青い屋根が目印のカフェ

戸塚安行駅からバスで約5分。住宅街の中に、Senkiyaはあります。

広い敷地の中に何店舗かあるお店の中でいちばん大きな家。青い屋根が目印です。

お店の中は天井が高く、座席ごとに家具が異なり、どの席に座ろうかちょっと迷ってしまいます。

冬は縁側に太陽があたってポカポカなので、縁側の席も人気です。勉強机の席はひとりで本を読んだり外を見ながら物思いにふけるにはおすすめの席。ソファーの席は、ふたりで庭を眺めながらおしゃべりするのもいいですね。

7人のシェフによる日替わりランチメニュー

Senkiyaのランチメニューは、常にメニューが一緒なカフェとはちょっと違います。

シェフは7人。日よって料理も違います。パン屋さんが料理を作る時もあれば、料理研究家が作る時も。どのシェフがキッチンに立っているかは、店内とwebにある「ごはんスケジュールカレンダー」で知ることができます。

取材日のシェフは料理研究家のRui Nagayamaさん。彩り豊かなちょっとスパイスの効いた料理をいただきました。

家業の植木屋さんをカフェに

ここはもともと家業である植木屋「千木屋」で、オーナーの高橋さんの実家でした。

高橋さんは、4代目。千木屋は植木屋ではあるけれど、曾祖父は枝物の切り花を扱い、祖父は球根、父がプランターを扱うという、それぞれが代ごとに扱うものを替えてきました。

自身は花屋さんになろうと思い、継ぐことを考え花の専門学校へ。しかし、20歳の時に那須塩原市にあるSHOZO CAFEに出会い「地方の小さな通りに、こんなおしゃれなお店が!?」と衝撃を受けます。

SHOZO CAFEのある通りだけ、おしゃれなお店が点在していたといいます。

学校を卒業後は一旦花屋さんで働きますが、SHOZO CAFEのことが忘れられず、思い切ってスタッフとして2年勤務。その後、実家に戻り「千木屋」を「senkiya」と変え、雑貨店としてスタート。4年かけてお店を自分たちでリノベーションし、カフェやギャラリーもオープンさせます。

色々な人が集まる場所を作りたい

家の敷地が広いため、ここにポツンとお店ができても「わざわざ来てくれることは難しい…」とお店をはじめる頃から考えた高橋さん。

そこで影響を受けたSHOZO CAFEを参考に、敷地内を様々なクリエイターが工房や工場を構える‟KAWAGUCHI SHINMACHI”をはじめます。

現在は、2階に古本屋、カフェの前に珈琲豆焙煎工房、建築事務所、観葉植物園など全部で9店店舗が入っており、小さな町のように人が行き交う場所となっています。

高橋さんいわく、ゆくゆくは敷地の外の通りにもお店を増やしていきたいという展望があるそう。

この小さな町がどのように変わっていくのか楽しみです。
ぜひ、足を運んでみて下さいね。

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