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元カレにありがとうと思えたら、次の新しい恋が舞い込む

  • 2018.3.17
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気がつけば、この『今夜はちょっと、恋の話をしよう』という連載も、ゆうに80回を超えていました。いつも読んでくださっている方、ホントにありがとうございます。
さて、今夜はどんな話をしようかなと思い、過去に書いたものを読み返していたら、わりとカタいことを書いてこなかったことに気づいたので、今回は、恋愛の少しカタい部分についてお話しようと思います。


もちろんカタいことをやわらかく書きますが・・・・・・。

■恋愛って「学ぶ」ってことなんですよね

恋愛って「学ぶ」ってことなんですよね、と書くと、カタい話だなと思いますか?きっとそう思うでしょうね。
なにを学ぶのが恋愛なのかといえば、「自分を知るということを学ぶ」ということです。ますます話がカタくなってきましたか?


たとえば、あなたが元カレに対して「あんなヤツ、絶対に許さない」と今でも思っていたとしましょうか。ひどいフラれ方をしたとか、口ではデカいことを言っていたわりに、わたしのことを全然しあわせにしてくれなかったとか、そういう元カレ、イコール、あんなヤツ。


でも、「あんなヤツ」から、あなたはきっとなにかを学んだはず。「あんなふうにマジメそうに熱心にわたしのことを口説いてくる男子であっても、中身のない薄っぺらい男もいるんだ」と学んだとか。


あるいは、「別れるときって、あのタイミングでこんなふうに別れを切り出したほうがよかったんだ」と、あとからわかったとか。はたまた「わたしにはこういうタイプの男子は合わないとわかった」とか。





それなりに円満に元カレと別れた人であれば、「今のわたしをつくってくれたのは、元カレでもあるから、元カレと過ごした時間は、すべて今のわたしにとって学びの時だった」と、ストレートに素直に思える人もいるかもしれないですね。

■「ありがとう」と思えるときが、きっとあなたにも訪れます

まだ元カレのことが好きだから復縁したいとか、反対に、彼のことを今でも恨んでいて、死んでもあんなヤツの顔なんか見たくないとか、そう思う時期があっても当然です。


元カレが、あなたの心になにかを残していった以上、また、あなたも元カレの心になにかを置いてきた以上、復縁したいとか憎んでいるとか、そういう濃い感情があって当然です。
学ぶというのは、そういう濃い感情を伴う行為だから、それでいいんです。


受験勉強みたいに、なにかを暗記するというのも、学びといえば学びなのかもしれないけど、本当になにかを学ぶって、心が痛むときと、もろ手を挙げて楽しいときと、両方があるから。


でもやがて、これはホントに不思議なことなんですが、元カレのことが好きでも嫌いでもなくなって、フラットな気持ちで「ありがとう」と思えるときが、きっとあなたにも訪れます。


「元カレのことをあんなに憎いと思っていたのに、最近は憎いと思わなくなった」とか、「元カレとあんなに復縁したかったのに、最近はそんなこと全然思わなくなった。遠くから『彼が元気でいてくれたらそれでいい』とだけ思えるようになった」とか。

■新しい恋が始まるとき

その時が、ちょっと切ないけど、ふたりの物語のホントの終わりの時。元カレと一緒に描いてきた物語から、大切ななにかをほぼ100%学び終えた時です。


これはちょうど、旅行と同じかもしれない。「先月行ったハワイ、よかったなあ。今すぐにでも、もう1回ハワイに行きたいなあ」という揺れる気持ちがやがてフラットになって、「また機会があればハワイに行きたい。でもそれは3年後でも5年後でもいい。それまで頑張って仕事するから。とりあえずハワイありがとう」と思える気持ちに似ています。


こういう気持ちになった瞬間、次の新しい恋が始まります。恋愛に限らず、物事なんでも、心から「ありがとう」と思えたとき、ホントにひとつの物語が完結して、心に次の新しいものが入るスペースが生まれるから。


恋って、お世話になった人に、心から「ありがとう」と思えるために、どんな道のりを歩くといいのか、という学びの旅です。自分を知るって、お世話になった人に、心から「ありがとう」と言えることだから。(ひとみしょう/文筆家)


【今夜はちょっと、恋の話をしよう】
(ハウコレ編集部)

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