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男心に見る「復縁できる関係・復縁できない関係」

  • 2018.3.14

恋愛コラムがこれだけ大量にネット上にあっても、あまりお目にかかれないのが、男の淋しさについて書いてあるコラムです。
淋しさという言葉って、そもそも男の所有物というより、女子の持ち物的なニュアンスを感じませんか? 男が淋しいと言えば「勝手に淋しがってろ」で終わりだけど、女子が淋しいと言えば「どうした? 大丈夫か? 君はけっしてひとりではないよ」という言葉が連想されるみたいな。
しかも文学とか映画とか芸術性を帯びているものって、悲しさは高級で芸術的な感情だけれど、淋しさはそれに比べて二流みたいな扱いをうけがちなのか、淋しさについて深く切り込んでいるものが少ない印象を受けます。

■元カレが復縁を申し込んでくるケースについて

さて、復縁について。元彼があなたに復縁を申し込んでくる場合、たいてい男の淋しさが、彼に「復縁せな! ほら、元カノに復縁したいと言わな」とささやいています。
男って、彼女と別れてすぐに新しい彼女ができるケースって、女子よりも少ない傾向にあって、女子が彼氏と別れたら新しい男がさっと寄ってきていろんなドタバタが生まれて、別れた直後の傷心もをカラフルな日常が支えてくれますが、男って彼女と別れたら毎日がグレー一色に染まります。
朝ひとりで起きて、ひとりで会社に行って、仕事が終わったらひとりで牛丼屋で飯を食って、ひとりで真っ暗な部屋に帰って淋しい淋しいと鳴くしかない(泣くというより鳴く)。
だから基本、元カレは淋しいからあなたに復縁を迫ります。

女子が元カレに復縁を迫るケースだって、淋しいという感情が先に立っていることがあるはずです。でも女子はよく言われるように「別れ=角を曲がって元カレが見えなくなる」ことのほうが多いでしょうから、まあ淋しい以外の感情ゆえに復縁を迫るのかもしれませんね。
このへんの女心は、それに詳しい女性の作家さんにでも機会があれば説明願うとして、今回は男心について述べますので、先を急ぎます。

■復縁できるケース・できないケース

復縁できるケースは、これは言うまでもなく男女ともにおなじような温度感・湿度感で淋しいという感情を抱いており、お互いに復縁したいと思っているケース。
これで復縁したとして、ふたたび別れることになるのかならないのか、というのは、彼が心を入れ替えて真剣に生きるようになればうまくいく。淋しさの呪縛から彼が解放され、「今度こそ、彼女のことを傷つけない、彼女のことはおれが守ってみせる」と決意したなら、きっと大丈夫です。少なくとも男について言うなら、こういうことが言えます。
反対に復縁できないケースとは、男女いずれかが、相手とは別の新しい未来を見ていると復縁できない。当たり前すぎる言い方ですが。

■復縁に関する男心

つまり復縁できる・できないというのは、男心から見たときに「彼が未来になにを見ているのか」というのと、「彼にどんな覚悟が、どれくらいあるのか」ということに尽きるんじゃないのかなと思います。
ここのところ特に復縁関係の相談が多いというのは、男になんの覚悟もなければ(生き惑っている)、それゆえ漠然としたことしか未来に見ていないからということじゃないかな。
覚悟を決めてバシッと生きると男が決意したら、そしてそういう男の彼女にあなたがなれたならば、あなたは恋愛に関する多くの悩みから解放されるはずですが、そういう男が最近とくに少ないように思います。

ただただ淋しさにやられていて「淋しいから復縁したいな」としか思っていない元カレを、指でぴっと弾いて、覚悟のあるかっこいい彼氏を探すほうがしあわせになりやすいのかもしれません。
なにがなんでも元カレと復縁できないとイヤだという女子もいると思うし、そういう「なにがなんでも感」は、叶えられたほうがいい感情なのかもしれませんが、それだってひとたびあなたが淋しさの呪縛から解放されてごらんなさい、「あんな男のなにがよくて、わたしは彼との復縁にこだわっていたのだろう」と思える日がやってくるから。(ひとみしょう/文筆家)
(愛カツ編集部)

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