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THOM BROWNE テーマは「18世紀の女性画家」。グレーの色彩を独創的に魅せて。

  • 2018.3.8
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クチュールライクなコレクションを展開するトム ブラウン(THOM BROWNE)は、今シーズンも見る人の期待を裏切らなかった。オテル・ド・ヴィル(パリ市の市庁舎)はアートスタジオへと様相を変え、18名のペインターたちがランウェイの中心でキャンバスに向かっている。18世紀で最も有名な女性画家と称されるエリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランからインスパイアされたという今回は、「彼女は21世紀で何を着たいと思うのか」を軸にしたという。ペインターたちのルックは、現代のビジョンを融合しグレーのフランネル素材のクロップドパンツにカーキのジャケット姿と、なんとも個性的だ。

ゆっくりと歩くモデルたちもやはりグレーを基調に、時にホワイトやブラックを織り交ぜたルックに身を包んでいる。得意とするテーラリングをプレイフルに昇華した、見る人を夢中にさせるプレイフルルックが次々と登場。クラシカルなジャケットをレイヤードし、ショート丈のパンツをロングシャツにドッキングさせたり、コルセットのような下着風のワンピースの裾部分にプリーツスカートをくっつけていたり。中には左右で全く異なる服や、後ろと前が逆のパンツ、彫刻を下半身にまとっているような、凹凸のあるルックも。ドレス、スカート、パンツと、多くのルックが膝下まであるロング丈なのが特徴的だ。

バラの立体的なモチーフやさりげないファー使い、刺繍やブランドのアイコニックなイヌのパターンなど、細かいディテールにも注目を。トムはゆっくりと時が流れるような不思議な空間を作り出し、さらに想像不可能な独創的なスタイルでまたしてもゲストを異世界へと誘ったのだった。
参照元:VOGUE JAPAN

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