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“なんとなく”で選ぶのはもう終わり!全成分表示の読み方教えます

  • 2018.3.5
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化粧品を選ぶ際に“全成分表示”を一応は見るけれど、肌に効きそうだから、肌に優しそうだからと“なんとなく”で選んでいませんか? 実は難しそうに見える全成分表示ですが、ルールさえ覚えてしまえば簡単です。自分の大切な肌だからこそ自分の目で全成分表示を選べるようになりましょう。

“全成分表示”を読めるようになると…?

基本的な全成分表示の読み方がわかるようになると、パッケージに書かれている言葉だけに左右されず、より自分にあった化粧品を選ぶことができるようになりますよ。

全成分表示の基本の読み方① 配合量の多い順に記載されている。ただし…

そもそも全成分表示とは、化粧品の骨組みのようなもの。薬機法(旧薬事法)にて、必ず化粧品に配合された全成分を記載しなくてはならないというルールが定められています。

そんな全成分表示は、「配合量の多い順に記載する」というルールがあります。ただし、配合量が1%以下の成分は順不同でよいというルールなので、美容によさそうな成分でもあまりにも後ろの方にある場合は、見た目重視のために配合されている可能性も・・・。

なので、どうしてもこの成分が入ったものが欲しい!という場合は、できるだけ初めの方に記載されているものを選びましょう。

例えば、ビタミンC配合の化粧水の購入を考えた時、AとBの化粧水があるとして、以下のように全成分表示が記載されていたとします。

A:水、グリセリン、BG、1,2-ヘキサンジオール……アスコルビン酸ナトリウム(ビタミンC)、クエン酸、キタンサンガム、パラベン
B:水、グリセリン、アスコルビン酸Na(ビタミンC)、ヒアルロン酸Na、BG……

どちらの化粧水にも「ビタミンC配合」とパッケージには書かれていますが、この場合ですとBの化粧水にはビタミンC(アスコルビン酸Na)が早い段階で記載されているため、高濃度で配合されていることがわかります。

しかし、Aの化粧水には、保湿剤やその他の成分の後に最後の方になって記載されているため、ビタミンC(アスコルビン酸Na)がBの化粧水に比べると少なく配合されていることがわかります。

このように、いくらパッケージには「○○成分配合!」と大きく書いていても、実は配合されている量は微々たるものだったなんてこともあります。なので、パッケージだけに惹かれるのでなく、まずは全成分表示を見てから化粧品の購入をするようにしてくださいね。

また、香料や着色料は最後にまとめて表記することになっています。香料や着色料は人によっては刺激を感じてしまう場合もあるのですが、その成分を特定することはまとめて表示されているため難しいのが現状です……。

全成分表示の基本の読み方② 医薬部外品の場合は?

先ほど紹介したのは、“化粧品”の全成分表示のルールについて。“医薬部外品”と呼ばれるものについてのルールは少し違います。

“医薬部外品”とは、厚生労働省が認可した効果・効能に有効な“有効成分”が配合されている商品のこと。「肌荒れ」「日焼けによるシミやそばかすを防ぐ」「ニキビを防ぐ」など効果のある有効成分が配合されているため、これらの効果効能をうたうことができるのです。この有効成分は「一定の濃度」を配合することが義務付けられています。

また、“医薬部外品”と混同しやすい“薬用化粧品”ですが、日用品のコンタクト洗浄液やうがい薬などや、“薬用化粧品”をすべて含めたものが“医薬部外品”なので、ほとんど同じ意味になります。

そんな“医薬部外品”の全成分表示のルールは、有効成分をまず一番初めに記載してそのあとに、有効成分以外の成分を配合量順に記載することになっています。実は医薬部外品の全成分表示義務は法的にはないのですが、業界の自主基準に沿ってすべての全成分を記載しているものがほとんどです。

健やかな肌のために全成分表示を読めるようになろう!

全成分表示が読めるようになると、合わない成分を避けることができますし、パッケージのうたい文句に踊らされず自分の目で化粧品を選べるようになります。

化粧品を購入する際はぜひ一度、全成分表示に目を通してみてくださいね。

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