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栄養士がわかりやすく解説!平成28年度国民健康・栄養調査の動向

  • 2018.3.5
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みなさんも実感していらっしゃるとおり、わたしたちの健康には、食生活が深く関わっています。そんな一人ひとりの健康と栄養について知るために毎年行われている「国民健康・栄養調査」。平成28年の国民健康・栄養調査の結果を解説します。

国民健康・栄養調査とは

「国民健康・栄養調査」は、健康増進法(平成 14 年法律第 103 号)に基づき、日本人の身体の状況や栄養素量、生活習慣の状況を調べる調査で、毎年行われています。国民の健康・栄養状態を把握し、健康を推進するために国全体の基礎資料を得ることを目的とした調査です。
今回ご紹介したい平成28年の調査結果のポイントは4つ。このような傾向が明らかになりました。

糖尿病有病者は約1000万人、糖尿病予備群も約1,000万人と推計

糖尿病はいわゆる「生活習慣病」と言われる病気のひとつで、血液中の糖が増加し、動脈硬化などの血管疾患を引き起こす病気です。糖尿病にはインスリン自体の働きが低下している「2型糖尿病」と呼ばれるものが9割以上を占めており、食生活や運動不足が原因です。

前回の調査結果(2012年)よりも、糖尿病有病者(糖尿病が強く疑われる人)は50万人増加し1000万人を超えました。糖尿病予備軍(糖尿病の可能性を否定できない人)は、100万人減り、厚生労働省では「糖尿病を発症しやすい高齢者の増加に加え、特定健康診査(メタボ健診)などによる有病者の掘り起こしなどが影響したのではないか」と分析しています。(※1)

栄養素の1日平均摂取量が減少

平成18年からの10年間で比較してみると、穀類・野菜・果物・魚介類の1日あたりの平均摂取量は減少し、肉類は増加しています。

穀類:1日あたり男性20g、女性30g減少。422.1gとなり、初めて430gを下回る。(※2)野菜:1日あたり男性 30g以上、女性 30g程度減少 (※2)果物:男女総合で1日当たり100gを初めて下回る (1日平均98.9g) (※2)魚介類:男女総合で15g程度減少。(1日平均約80g→約65g) (※2)肉類:男女総合で約15g増加。(1日平均80.4g→95.5g) (※2)

手軽な肉類はタンパク質豊富で毎日の食事で選ぶことの多い食材ですが、飽和脂肪酸が多く含まれ毎日たくさん食べ過ぎると動脈硬化の原因にもなり得ます。忙しいとワンパターンになったり品目数も少なくなってしまいがちですが、様々な食品をバランスよく摂ることを心がけたいですね。

若い女性の栄養素不足

年々、若い女性の栄養不足が懸念されています。前年の調査と比較しても、エネルギー量、たんぱく質量、炭水化物量、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンC、カルシウムや鉄、亜鉛の摂取量などが減少しているようです。

食物繊維やビタミンB1、ビタミンC、カルシウム、鉄などは食事摂取基準の7割以下の平均摂取量となり、慢性的な不足が心配です。

高齢者の女性における低栄養傾向

調査では、65歳以上の高齢者を対象に低栄養の指標としてBMI20kg/㎡以下の割合を10年間の推移を比較しています。男性ではやや減少し、女性は増加傾向にあります。ただし、65歳以上と言っても、70代、80代と年代ごとによって健康状態は異なってきます。少し詳しく見てみると特に80代以上の方に低栄養傾向がみられるようでした。(※2)

 

「人生100年時代」と言われて久しい今日、このような統計で得られた調査結果から自分自身の食生活や運動習慣を見直してみるのはいかがでしょうか。いつまでも健康に毎日を過ごしていきたいですね。
【参照・参照】
(※1)保健指導リソースガイド
〈http://tokuteikenshin-hokensidou.jp/news/2017/006806.php〉(最終閲覧日2018/2/20)
(※2)厚生労働省 平成28年国民健康・栄養調査報告
〈http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou/h28-houkoku.html〉(最終閲覧日2018/2/20)