身体ナビゲーションVol.35 「クッシング症候群と褐色細胞腫」

ご相談ありがとうございます。健康管理士のSAYURIです。

女性に多い内分泌系の疾病について前回までは甲状腺の病気のお話でしたが、今回は副腎の代表的な病気、クッシング症候群と褐色細胞腫について解説したいと思います。

●クッシング症候群とは

クッシング症候群とは、副腎皮質や脳の下垂体などにできる腫瘍が原因となって、副腎皮質から分泌される炭水化物、脂質、タンパク質の代謝を制御する、『コルチゾール』というホルモンが過剰に分泌されることで発症する疾患の総称です。

中でも下垂体にできる腫瘍が原因のものをクッシング病と呼び、区別されています。比較的まれな病気ですが、40代から50代の女性に多いといわれています。

●クッシング症候群の症状

コルチゾールは糖質コルチコイドの一種でステロイドホルモンの代表的なものです。

その働きは、血圧や血糖値のコントロールから皮膚などにおいての抗炎症作用といった重要な働きを担っているため、分泌が過剰になると、以下の症状が現れます。

・満月様顔貌(ムーンフェイス)

・手足が細いのに対し、首から肩、腹部に脂肪が蓄積する中心性肥満

・にきび

・うつ傾向

・多毛

・皮下出血が起こりやすい

・女性の場合は月経不順や無月経

またコルチゾールの過剰な分泌はインスリンの感受性を弱めてしまうために、糖尿病を発症することもあります。

●褐色細胞腫とは

褐色細胞腫とは、副腎の内側にある副腎髄質にできた腫瘍によって自律神経に作用するカテコールアミン(アドレナリンやノルアドレナリン)が過剰に分泌される病気です。

カテコールアミンが過剰に分泌されると血圧や心臓の拍動をコントロールしている自律神経(交感神経・副交感神経)のバランスが崩れ、高血圧となります。褐色細胞腫は男女ともにいずれの年代でも起こります。

●褐色細胞腫の症状

腫瘍によって過剰に分泌されたカテコールアミンが交感神経を刺激するため、先に述べた高血圧の他にもさまざまな症状が現れます。

・血糖値の上昇

・動悸

・胸痛

・顔面の紅潮

・多汗

・頭痛

・便秘

・体重の減少

・視力障害

日常的にこうした症状が続く場合もありますが、半数以上のケースでこれらの症状が腫瘍が圧迫されるような状況(前屈姿勢、マッサージ、食事、排便時、腹部の触診)で誘発されて発作的に見られるのが特徴的です。

【参考文献】

・総務省認証予防医学学術刊行物『ほすぴ』成人病予防対策研究会発行

(ライタープロフィール)

SAYURI(心理食育インストラクター)/元長年の医療機器メーカー勤務の経験から健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーの資格を取得し、健康管理士事務所『優縁』を設立。現在、食で愛を育む食愛ナビゲーターとして、食育の講演や執筆活動を中心に、NPO法人『予防医療推進協会』理事長として、成人向けの生活習慣改善のさまざまな提案を発信中。

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