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「この女のこと愛してもないけど、取りあえず…」好きじゃなくとも付き合ってしまう男の気持ちとは?【神崎桃子の恋愛スパルタ塾vol.4】

  • 2018.3.1

女は男との付き合いに“愛”を求めるものである

これまでよく「男性は能動的で女性は受動的」だとか、「男は恋愛に積極的であり、女は受け身である」などと言われてきた。

 

果たして、本当にそうだろうか?

いやいや、違う違う。

 

だって、女は男と付き合うときは心のどこかで“愛”を探し求めている。

そう、男なんかよりいつも恋したいのは女のほうなのだから……。

しかし、男は女みたいに恋や愛に執着していない。それがなくとも不便はない。

だから相手に恋してなくとも、愛してなくとも「フツーに」付き合えるもの。

「この女のことを愛してるから……」なんて確固たる自信があるより、むしろ「その女のこと愛してないけど、ま、取りあえず……」のほうがホンネなのである。

今日は「愛がなくとも取りあえず付き合ってしまう男の気持ち」を知ってほしい。

取りあえず付き合う男の気持ち~「好みのタイプでなくても嫌いでなければ構わない」

・「フリーだったら“取りあえず付き合う”って全然アリでしょ。なんたって既婚者のくせにケロッとした顔で女と付き合う男だってウジャウジャいるんだから……。自分の好みのタイプじゃなくても、苦手なタイプじゃなければ付き合うことを拒む理由なんてないじゃん」(39歳男性/設計)

・「基本自分は“好きになったから”というよりも、相手が自分に脈アリだと感じたときや、出会い系とかでやりとりして感触が良ければ取りあえず付き合ってみるっていうスタンス」(37歳男性/美容師)

――男は来る者拒まず……。

自分に好意を寄せてくれた女性や、タイミングで出会った女性と取りあえず付き合う傾向がある。

「好みのタイプじゃなくとも構わない」……男性は女性のように相手に対して「こうでなければイヤ」というこだわりをさほど持たない。

「あの人、生理的にムリッ!」とダメ出しする女性は多くとも、男が女に対して「生理的にムリ!」というのを常套句にしないのは、男性の方がストライクゾーンが広いからだろう。

女性はとかく男と付き合うことに対してなにかと理由付けをしたがるものだ。

「好きだから」

「いい人だから」

「相手の押しが強いから」……。

しかし男性は付き合う理由を見出さない。“付き合うことに理由などいらない”のである。

そこに“愛という保証”などなくとも付き合えるのだ。

 

だからこそ、「私のどこが好き?」なんて言われてしまうと言葉を詰まらせる。

「本当に愛してるの?」と女に聞かれると返事に戸惑ってしまうのである。

 

自分が相手のことを心の底から愛してなくても、別に嫌いじゃなければOKなのだから。

取りあえず付き合う男の気持ち~「取りあえずの相手だと傷つかずにすむから」

・「自分の方が好きになってしまうと、嫌われたくないから無理してしまう……そんな必死感ってカッコ悪じゃん。でも“取りあえずの相手”だと自分のことをよく見せたいとかないし、むしろラク」(38歳男性/運送業)

・「自分がのめりこむ恋愛は疲れる。すごく好きな女性だと余計なこと心配したり、ソワソワしたりで落ち着かない。若い時ならいいけど、もうこの歳になると好きとかいう感情よりもリスクのない恋愛のがいい。仕事や趣味にも影響出たら困るしね。気持ちが入らない分、取りあえずなら支障がない」(41歳男性/エンジニア)

――男の恋愛のありかたは時代とともに変貌する。

「キミじゃなきゃダメなんだ」「どうしてもキミが欲しいんだ」という“追いかける恋愛”より“無理のない恋愛”なのだ。

「すごく好き」よりも「ほどほど」のが好ましい

取りあえずの相手なら自分の感情がもっていかれることもないので心穏やかでいられる。

相手への関心から干渉しすぎることも、嫉妬することもなく、常に自分のペースを守ることができる。

また若いときなら好きな女に突っ走れても、年齢を重ねれば恋愛に対してエネルギーも注げなくなってくる。

昔は「自分が好きかどうか」「自分のタイプかどうか」を恋愛の判断基準にしていても、今はそこに固執するより“ラクでいられる方”を優先してしまうのだ

必死感よりも”ゆとりのある恋愛”がベストなのである。

取りあえず付き合う男の気持ち~「ただ純粋に、タダでエッチしたいだけ」

・「縁があって出会った女性とは男は取りあえずエッチはしたいもの。ただ、女性の方には『好きだよ』とか『付き合って』とは言わないと。付き合う前提がないとさせてもらえませんからね(笑)」(40歳男性/不動産)

・「その時はその女のことを真剣に考えてなくとも“取りあえず付き合ってしまう”のは純粋に体目当て。でも、そこから続いて今じゃ俺のカミさん(笑)」(43歳男性/イベント)

――男性が付き合うのは、「取りあえずエッチしてもいい女性」だと感じるからなのである(笑)

もちろん「好きな女性としか身体の関係を結ばない」という奇特な男性も存在するが、多くの男性にとって「恋愛とエッチは別腹」……頭と下半身は切り分けられる。

男は取りあえずその女性を「試してみたい」のである。

この女のことを好きかどうかなんてわからないし、これからどうなるかその先のことなんて考えてもないけど、取りあえずしてみたいのが男心。

しかし、「付き合う」という大義名分でもないと女性は身体を開いてくれそうにない。……で、男はひとまず“付き合う”という形をとる。

「彼女」というポジションを与えればタダでさせてもらえるからだ。

また、男にとって「取りあえずの相手」とは純粋にエッチを楽しめる。

惚れた女だと我慢したり、なかなか要求できないこともあるだろうが、そこまでじゃない彼女となら自分の生理的欲求を満足させることが出来る。

しかし、男性だって身体の相性がいい女性とは離れられなくなるだろう。

 

“取りあえず”からはじまっても、情は生まれる!

そう、男の胃袋より玉袋を掴むのもアリなのだ!!

【男と女のはじまりにはいつも愛や恋が必要とは限らない!】

男と女が恋に落ちて付き合えたならそれに越したことはない。

しかし恋愛の現実はそんなドラマのようにはいかないもの。

 

「いっせーのせ!」で同じ気持ちで恋がスタートするなんてことは“やたらめったら”ないのだ。

 

だからこそ、「ここまで好きにならないと付き合わない」「自分の好きなタイプとしか付き合わない」という意地を通すことなどない。

また男に対して「私のことたいして好きじゃないくせに付き合うなんて」と責めるのもお門違い。

今は「好きという確信がなくとも」構わないでないか!

自分が“仮の彼女”だとしても、相手が“仮の彼氏”だとしてもいいじゃないか!

それがその先“とても大切な人”に変わるかもしれない。

取りあえずの恋からでも生まれるものはある……。

たとえうまくいかなかったとしても自分の恋愛観に何らかの気づきを与えてくれるだろう。

取りあえず付き合ってみないとなにも分からないまま……。

 

あなたの恋の”可能性を広げる”のは、取りあえずの一歩からはじまるのだ。

(体験型恋愛コラムニスト・神崎桃子)

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