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チーズを食べると夢見が悪くなるって本当?

  • 2018.2.28

ひとつは、英国チーズ協会が2005年にこの関係を調べるために行った調査。その結果、乳製品が悪夢の原因になるという事実はなかったそう。けれど、チーズが一般的に夢に影響するという示唆はあるという。しかもこの調査ではチーズの種類ごとの影響も調べてみたんだとか。芸能人の夢を見たいのなら、チェダーチーズがおすすめだそう。ただし、この研究は公式な論文にはならなかったことや、英国チーズ協会によるものであることは気にとめておきたい。

しかし、もうひとつ実際に発表された研究もある。2015年の研究で乳製品と夢との関係を調査したものがある。この調査では382人に食べたものが夢に影響したか尋ねたところ、18%が影響したと答えたそう。そのうち44%の人が、怖い夢や変な夢の原因として乳製品をあげている。

さらに食べたものが夢を左右すると答えた人のほうが、奇妙な夢や質の悪い睡眠を訴え、カフェインの摂取量も多い傾向にあった。

これはどういったことなのか? 研究者によると、乳製品を食べると悪い夢を見るというのは単純に睡眠が妨げられていることによるものと考えられるという。これは“食べ物起因の不快の仮説”と呼ばれていて、胃腸障害を引き起こすような物を食べることによっておきるものだとか。

チーズは乳糖不耐症の場合、おなかのハリ、痛みやガスなどの原因になるため、犯人にされやすいのも無理がない。そしてこういたおなかの症状は睡眠を乱し、結果として変な夢を見ることにもつながる。

もうひとつあるのは、食べているものが原因ではなく食べている量が原因だという説。「寝る前に食べすぎると、睡眠を左右してしまう。特にあぶらっぽいものや、辛いものは影響を与えやすい」とデュボストは話す。

辛いものは胸やけしやすく、睡眠がこまぎれになりやすい。そして脂質が多いものは消化に時間がかかるので、消化器官に負担がかかり、これも睡眠を乱しやすい。

また、寝る前に食べた食事のせいでレム睡眠の最中に起きてしまい、その結果夢を覚えているのもひとつの原因だとか。

ただ、今の段階では悪い夢を見ないように何か特定の食べ物を避けたほうがよいとはしていない。「もし頻繁に悪夢を見るのであれば、食事記録をつけてみるとよい。なにをどのくらい、いつ食べたかをメモしておくと、悪い夢を見るときの傾向が分かるかもしれない」

なにか傾向がみえてきたら、その怪しいものを寝る前に食べるのは控えてみて。でも、おそらく犯人はチーズではないはず。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

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